飲食店内装画像1

飲食店を開きたいけど、内装工事にはどんな施工が必要なのか、どのくらいの費用がかかるのか、不安な方が多いと思います。
そんな不安を「内装広場」が独自に解説します。

飲食店の内装は何から始めればいい?

飲食店の内装は、集客や売上に大きく関わってきますので、お店を繁盛させるうえで最も慎重に考えなくてはならないポイントです。
内装を考えるにあたり、まずはどのようなイメージにするか、内装に費やせる予算はどれくらいなのかを決めるところから始めます。
飲食店の内装はどのような雰囲気にするか、来店してほしいお客様はどのような層なのかによって変わってきますので、大まかなイメージを書き出しておくと良いでしょう。

ある程度イメージができたら、そのイメージが実現できそうな物件と内装業者を選定し、お見積りを依頼をします。
この際、業者に任せきりにするのではなく、しっかりとした打ち合わせで希望を伝えておくことが重要です。
しかし、予算などによってはすべてが思い通りになるケースは少ないので、希望するイメージの優先順位を付けておくと妥協できる点も分かりやすくなります。

飲食店内装の平均坪単価は、以下を参考にしてみて下さい。

飲食店の内装費用 平均坪単価(10~30坪程度)

 ・居抜き物件の場合:35万円程度~
 ・スケルトン物件の場合:40万円~60万円程度

飲食店の内装はどんな施工が必要?

飲食店の内装工事の施工は、実に広範囲渡ります。
客席側ではまず壁や床の張替え・装飾に加え、空調設備やカウンターなどを作る施工が必要です。
そして心臓部分となる厨房では、電気・ガス・水道、そして換気設備の工事にまで至り、客席も厨房も、使用する材料や素材によって工事費も変わってきます。

また、物件が居抜きの場合は既存の設備を使いまわすことができる利点もありますが、新しく作り直す場合は解体作業が必要になり、解体費用が加算されます。
しかし、必要な施工は各物件の現状や細かい仕様によって左右されるため、思ってもみない部分で施工が必要だったり、お見積りでは明記のなかった追加費用が必要になったりするので、全体的な施工範囲をあらかじめ把握しておき、内装業者と一緒に確認していくことが大事です。

最大のポイントは、同じ飲食店でも業種によって重要視する施工が異なるということです。
例えば、焼肉店などの煙を多く排出する店舗では「ダクト」と呼ばれる排気設備を重点的に施工する必要があります。
ラーメン店では多くのお湯を沸かせる鍋を置ける火口を用意しなくてはなりませんし、滞在時間の長いカフェなどでは、落ち着いていてオシャレな雰囲気の内装に拘るといったように、どの施工に重きを置くのかをあらかじめ決めておきましょう。

また、すべての飲食店では水を使用しますが、万が一の水漏れなどに備えて防水施工は必ず行っておいた方が良いでしょう。

飲食店の設備工事内訳の費用相場は、下記を参考にしてみて下さい。

飲食店の設備工事内訳

 ・電気工事:80万円~120万円程度
 ・水道工事:60万円~120万円程度
 ・防水工事:100万円前後
 ・ガス工事:35万円~40万円程度
 ・空調工事:80万円~120万円程度
 ・ダクト工事:30万円~100万円程度
 ・屋上排気工事:100万円~300万円程度
 ・厨房設備は施工費全体の20~40%程度

飲食店の開業にはどんな設備が必要?

飲食店を営業するには「飲食店営業許可証」が必要です。
その営業許可証を取得するためには店内の設備が基準に達している必要があり、内装の施工に大きく関わってきます。

各自治体によっても多少の違いや追加項目はありますが、一般的な基準項目を下記にて紹介します。

「飲食店営業許可証」の主な基準項目

 ・調理場と客席が壁・ドア・スイングドアなどで仕切られている。
 ・流し場がある(2槽以上必要)。
 ・床がタイルやコンクリートなどの耐水で、清掃しやすくなっている。
 ・固定の消毒装置(液体消毒石鹸などを入れるケース)付きの手洗い場がある。
 ・温度計付きの冷蔵庫がある(業務用・家庭用のどちらでも可)。
 ・食品や器具類を清潔に保管できる扉付きの収納スペースがある。
 ・壁や天井、床は平坦で、清掃しやすくなっている。
 ・50ルクス以上の照明設備がある。
 ・換気設備がある。
 ・蛇口から水とお湯が出る。
 ・トイレには消毒装置(液体消毒石鹸などを入れるケース)付きの手洗い場を設ける。

飲食店の開業前の必要な手続き

飲食店を開業する際は、「保健所の許可」と「消防署への届け出」が必要になります。
この2点は開業の前に届け出が必要になるので、内装工事前、遅くても工事と並行した時期に行いましょう。

保健所には「飲食店営業許可証」の取得申請を行い、内装工事完了後の開店前には保健所の人が基準に見合っている店舗かどうかを確認しに来ます。
ここでいう「基準」とは、「人的要件」と前項で述べたような「設備要件」があり、満たしていない部分があれば営業許可がもらえません。
内装工事が完了してから「基準に満たなかった」とならないよう、施工前に基準をしっかりと確認しておきましょう。

また、申請で提出する書類も多く、その中の一つである「食品衛生責任者」の資格を取得するには講習を受ける必要があります。
この講習は日時や定員が決まっていて希望日に予約できない場合も多いため、早めに受講して資格取得しておくことをおすすめします。

消防署には、火を扱う旨を届け出ます。
特に「火を使用する設備等の設置届」はその名の通り設備を設置する前に届け出なければならないため、内装工事前には済ませておきましょう。