タイルカーペットの各メーカー徹底比較!製品紹介と特長を解説!
更新日:2024.01.23
タイルカーペットのメーカーや製品は、どのような企業がどんな製品を作っているのか、それほど知られていませんよね。
タイルカーペットは、さまざまな所で普及しており、身近な場所ではショッピングモールやオフィスなどによく使用されています。
絨毯よりも手軽に敷くことができるため、家庭用からオフィス用まで用途に合わせてさまざまな機能が揃えられています。
カラーバリエーションも豊富で、デザイン性の高い柄物もあり、並べ方の自由度も高くて人気です。
タイルカーペットは、柔らかくて歩き心地も良く、掃除も手軽で部分的な取り替えもできる大変便利な床材です。
この記事では、タイルカーペットの代表的なメーカーの紹介と、それぞれの特徴について比較し徹底解説します。
タイルカーペットは3大メーカーを選ぶと安心
タイルカーペットを製造販売しているメーカーはたくさんありますが、住宅用、業務用問わず有名なメーカーは、東リ、サンゲツ、スミノエの3社です。
大手メーカーである3社は、デザインや機能など、それぞれの企業の個性あるタイルカーペットを販売しています。
消費者の新しいニーズに答えながら、オリジナリティのある製品作りに力を入れている企業だからこそ、業界では有名で人気商品が存在します。
タイルカーペットを購入するときは、歴史と実績のある大手3社から購入すると安心です。
「東リ」のタイルカーペットの特長
国内では、最初にPVC(ポリ塩化ビニル)素材を使用したタイルカーペットを製造販売したのが東リです。
1983年に国内産初のPVCバックタイルカーペット「GA-100」を発売し、今も尚このシリーズは販売され続けています。
東リのタイルカーペットは、衝撃音を吸収する機能を重視して製造されているので、足音や物音を軽減する効果があるので好評です。
家庭用では、お子様にも人気のキャラクターデザインの商品もたくさんあり、住宅向けのバリエーションが豊富なことでも有名です。
また、東リはカーペットだけではなく、カーテンや床材などインテリア製品も取り扱っています。
オフィスや住宅のリフォームにも東リの製品は使用され業界ではよく知られています。
東リは、一般的には知らない人もいますが、品質にこだわりがありオフィスやテナント、ホテルや学校まで、さまざまな施設で定評のあるメーカーです。
「東リ」のタイルカーペット製品の紹介
東リの代表的なタイルカーペットを素材、性能、適している場所も含めて紹介します。
東リGA-100シリーズ
東リGA-100シリーズは、ナイロン製のタイルカーペットで歩行の多い重歩行用の業務用タイルカーペットです。
パイルがナイロン製なので、ヘタリが少なく耐久性があるため、人通りが多い場所に適しています。
また、東リGA-100シリーズは、防汚加工が施されているため水をこぼしても拭き取るだけで綺麗に掃除が簡単です。
お茶やコーヒーを飲むオフィスの休憩スペースなどに適しています。
スタンダードなデザインは、GA-100で、デザイン性が高い製品はGA-100WとGA-100Tです。
ボンドが不要な糊付きのタイプや、精密機械などがある場所に適した帯電防止のタイルカーペットなどもあります。
東リGA-400シリーズ
業務用タイルカーペットでは、人通りの少ない場所に適しているポリプロピレン製のタイルカーペットGA-400シリーズがあります。
GA-100に比べると価格が安く、コストをかけたくない場所に最適です。
しかし、ナイロン製のタイルカーペットに比べると耐久性が劣りますので、ヘタリが早く交換頻度は高くなります。
GA-400シリーズは、無地、ストライプ、ランダムストライプに糊付きタイプがあります。
家庭用
家庭用で人気なのは、「アタックシリーズ」です。
置くだけでピタッと吸着してずれない特長があり、安価でカラーバリエーションも豊富です。
また、性能も優れており、防炎性、防ダニや制電加工もされていて、洗濯も可能です。
消臭性もあるので臭いの気になる場所では、臭いを吸着し効果を発揮します。
「サンゲツ」のタイルカーペットの特長
サンゲツは、1982年にカーペットの販売ののちインテリア全般を扱うメーカーになりました。
サンゲツは、壁紙のクロスでもとても有名なメーカーです。
壁紙が有名ではありますが、タイルカーペットでも人気がありもす。
サンゲツのタイルカーペットの魅力は、カラーバリエーションとコストパフォーマンスの高さです。
ポップなデザイン性の高いものから、モダンでシックなもの、高級感あふれるエレガントな製品まで多種多様です。
デザイン性の豊かさから、オフィスだけではなくホテルやショッピングモールなどさまざまなシーンで対応できるようになっています。
また、幅広い年齢層にも支持され、人気があるところがサンゲツの特長でもあります。
オリジナル製品を提供し続けるサンゲツは、業界のパイオニア的存在です。
「サンゲツ」のタイルカーペット製品の紹介
サンゲツの代表的なタイルカーペットを素材、性能、適している場所も含めて紹介します。
NT-700シリーズ・NT-7000シリーズ
サンゲツの業務用タイルカーペットには、ナイロン製のタイルカーペットNT-700シリーズとNT-7000シリーズがあります。
どちらのシリーズもナイロン6.6という特殊なナイロンを使用しているので防汚効果と耐久性に優れているタイルカーペットです。
NT-700シリーズは、ナイロン6.6の中でもアントロンルーミナ6.6ナイロンという性能基準をクリアしたナイロンを使用しており、防汚効果と耐久性に優れている高性能なタイルカーペットなのです。
NT-350シリーズ
サンゲツのポリプロピレン製のタイルカーペットNT-350シリーズは、価格を落としたコストパフォーマンスに優れたシリーズです。
流通や物流にかかるコストを最小限にカットすることによって、低コストを実現しているタイルカーペットです。
広いオフィスや大きな会議室など、コストを抑えたい場所に適しています。
家庭用
家庭用ではパイルループタイプとパイルカットタイプの2種類があり、どちらも接着剤不要で裏面に吸着加工が施されてあります。
「スミノエ」のタイルカーペットの特長
日本で初めてタイルカーペットを生産したのがスミノエ織物です。
スミノエのタイルカーペットは、1891年に国会議事堂に使用され現在でも議員本会議堂など重要施設で使用されています。
スミノエのタイルカーペットは、無地が多く事務所やオフィスに使用されるメーカーです。シンプルで上質なタイルカーペットが人気で、CO2を削減するエコロジーを意識したエコスシリーズも好評です。
家庭用にも、リーズナブルで遮音性のあり、フロアグリップという滑り止め加工が施されているタイプを販売しています。
安全性と遮音性があり、リーズナブルなので子供部屋におすすめのタイルカーペットです。
オフィスはもちろんのこと、重要施設や住宅まで、幅広く使用されているメーカーです。
価格も高級で高性能なタイルカーペットから家庭用の低コストの製品まで取り揃えてあります。
「スミノエ」のタイルカーペット製品の紹介
スミノエの代表的なタイルカーペットを素材、性能、適している場所も含めて紹介します。
PXシリーズ・LPシリーズ
スミノエの業務用タイルカーペットには、ポリプロピレン製のタイルカーペットPXシリーズがあります。
PXシリーズは、無地とストライプがあり、シンプルなタイプのタイルカーペットです。
PXシリーズの中でもPX3000は、無地タイプでカラーバリエーションが豊富で、さまざまなシーンで使用されています。
PXシリーズはエコロジー製品で、リサイクル素材から作られていることから価格を抑えられ低コスト重視の人におすすめです。
人通りが多い場所に適したナイロン製のECOS LPシリーズという製品があります。
LPシリーズは、オフィスや学校、病院など歩行の多い場所に適していて、デザインもシンプルで多くの場所に対応できるタイルカーペットです。
SGシリーズ
他には、ポリエステル製のECOS SGシリーズがあります。
スミノエオリジナルのポリエステル(スミトロン)素材で作られた、独自のタイルカーペットです。
オリジナルのポリエステル(スミトロン)素材は、防汚性能があり撥水加工が施されているので汚れに強い性能があります。
特に、コーヒーやオレンジジュースなど酸性の液体に強く、拭き取るだけで綺麗に汚れが落ちます。
SGシリーズは、4種類のデザインがあり汚れやすい場所に敷くのがおすすめです。
家庭用
家庭用には、RUG RUGシリーズとシンプルなタイルカーペットシリーズがあります。
RUG RUGシリーズは、他のメーカーに無い6角形のタイプが人気です。
3社の代表的な業務用タイルカーペットを比較
ここまで各社の代表的なタイルカーペットについて解説してきましたが、タイルカーペットの素材は、大きく分けてポリプロピレン製、ナイロン製の2種類に分けることができます。
ポリプロピレン製のタイルカーペットは、安価ですが耐久性はやや劣り、ナイロン製のタイルカーペットは、価格も高めですが耐久性に優れています。
この基本的な分類を踏まえた上で、タイルカーペットを選びましょう。
3社の代表的な製品シリーズ
ポリプロピレン製 | ナイロン製 | |
東リ | GA-400シリーズ | GA-100シリーズ |
サンゲツ | NT-350シリーズ | NT-700・NT-7000シリーズ |
スミノエ | PX・LPシリーズ | SGシリーズ |
タイルカーペットの1枚の大きさは、40cm〜50cm角で、ポリプロピレン製の価格は1枚約300円〜、ナイロン製の価格は1枚約600円〜、性能や特殊加工によっては1枚約1,000円〜2,000円するものもあります。
価格に関しては、同じ性能であれば3社を比較してもそれほど差はありません。
目的や予算に応じて好みの色やデザインで判断し選ぶことをおすすめします。
まとめ
タイルカーペットの有名ブランド3社、東リ、サンゲツ、スミノエ各社の特長とそれぞれの代表的な製品を解説してきました。
それぞれの企業イメージと製品にオリジナリティがあるので、製品の特長を理解することで理想のタイルカーペットを選びやすくなるでしょう。
タイルカーペットを貼る場合、価格やデザインも重要ですが、敷く場所に適した製品はどれなのか、素材、耐久性、その他の機能性を重視して選ぶことが重要です。
タイルカーペットの予備知識を身につけてから、業者に相談しアドバイスや提案をもらうことをおすすめします。