オフィスで利用するパーテーションの種類と費用を紹介!
更新日:2024.01.23
みなさんは、オフィスでパーテーションをご利用されたことはありますでしょうか。
パーテーションを設置することによって、1区画の広いオフィスを効果的に区分けすることができますので、事務フロアや打ち合わせスペースといった用途に分類してオフィスを効果的に使用することができます。
本記事では、オフィスを利用するパーテーションの種類や費用などについてご説明したいと思います。
パーテーションとは
パーテーションとは、パーティションと表現されることもあります。リフォーム及びリノベーションを行う際の表現としては、間仕切りが適切な意味と言えるでしょう。
建築構造物において内部の空間を物理的に仕切つてしまうための壁及び家具、カーテンなどについてはパーテーションに該当します。
パーテーションを設置する目的について
オフィスの空間を物理的に仕切るためのパーテーションを設置することによって、その空間で仕事をしている人の集中力を向上させる効果も期待できます。また、限られた空間とすることによってコミュニケーションの促進にも寄与し、セキュリティやプライバシーを確保する役割も果たされるでしょう。このように、パーテーションを設置することによって、様々な効果が期待できます。
ここでは、パーテーションを設置する目的別にご紹介したいと思います。
動線について
オフィスへと効果的にパーテーションを設置することによって、実際に執務を行っている空間・会議を行うための空間・働いている人が仕事の合間に休憩する空間などを明確に分けることができます。1つの空間で全ての行為を行っていると仕事モード・打合せモード・休憩モードとといった各種モードの切り替えが行いずらくなってしまいます。そこで、パーテーションを効果的に利用することによって動線を明らかにしモードの切り替えを促進することが可能となります。
的確な目的に最適化した空間をパーテーションを利用して創出するすることによって、オフィスにおけるゾーニングを最適化することが可能です。
視線について
対面型に設置されている机では、自分が仕事をしている近くで同じく仕事をしている人の視線が気になってしまいます。また、執務空間への入口付近や通路などの共用スペース近いポジションなど、人の通行が著しい場所に接近している座など同じ扱いとなります。
そういった空間では、デスクトップパネル及びローパーテーションなどを設置することによって効果的に他者から自分へと向けられる視線を妨げることができます。結果的に、集中力が向上して仕事の効率が上がることから生産性アップへ寄与します。
防音について
社内及び社外の人と打合せを行う際は、様々な資料を提示しながら秘匿性の高い会話をすることが想定されます。そういった会議を想定すると、上述したように視線をつ跨げることも重要ですが音や声についても配慮しなければなりません。そこで、防音性及び遮音性が期待できるパーテーションを設置することによって、会議内容がパーテーションで区切られた空間から漏れることなく秘匿性を確保することができます。
セキュリティについて
セキュリティ対策を考慮しても、パーテーションは非常に有効的な手段と言えるでしょう。
パーテーションを設置することによるセキュリティ対策の具体的な効果は次のとおりです。
- エントランスより執務している空間への部外者立ち入りを禁止できる。
- 社内稟議などにおける決裁権者など、社内における意思決定を左右する権限を保持した担当者のみ入退室できる空間を創出できる。
- 物理的に個人情報が視覚に入らないよう妨げることができる。
上述したように、簡単に立ち入れる共有スペースと許可等がないと立ち入ることができない秘匿性のあるスペースを明確化することができます。また、視線を遮る空間を創出することにより、個人情報などの秘匿性の高い情報が外部へと漏れることを未然に防止する効果が期待できます。
消防法について
パーテーションを設置するにあたって、消防法が密接に絡んで来ることを知っておかなければなりません。
具体的には、欄間を確認することができないオフィスパーテーションの設置を考えているのならば、消防法における法令上の確認が必須となります。隙間のないパーテーション設置することによって消防法における分類は「部屋」の扱いとなるのです。そのため、消防法に基づいた多種多様な事務に関連する手続きを必要とします。
事例を挙げると、消防署に対して提出が義務付けられている「防火対象物工事等計画届出書」が必要となります。この書類の提出期限は、工事着工の7日前までとなっています。
このように、隙間が確認できる簡易的なパーテーションで空間を創出するのであればあまり気にする必要はないかもしれませんが、隙間がない完全個室となるような空間をパーテーションで創出するのであれば、消防法における法令上の基準等をきちんとご確認いただきたいと思います。
パーテーションの選び方について
オフィスに設置可能なパーテーションとしては、壁などに固定しなくても設置できる置き型仕様となっているものと、設置するためには工事が発生し天井まで到達させることによって完全に仕切ってしまう仕様となっているものがあります。
パーテーションの設置を検討しているオフィスの利用環境や目的の種類により、チョイスすべきパーテーションは異なりますので注意が必要です。また、パーテーションの素材などによってもコストが大きく異なりますし、パーテーションの性能及び設置難易度も考慮されるべきでしょう。
ここでは、具体的なパーテーションの選び方についてご説明したいと思います。
パーテーションの種類について
パーテーションの種類は、工事によるパーテーションの施工が必要となるものなどによって4種類に分類することが可能です。
ここでは、具体的なパーテーションの種類をご紹介したいと思います。
ローパーテーション(置き型)について
ローパーテーションは、床から天井方向への高さについて利用に関する目的別にいくつかの中からチョイスすることができます。何枚かのパネルを結合することによって、幅や高さ自由に選択することができますので自由度は高くなっています。
また、移動や撤去に要する労力をあまりかけずに済むことから、パーテーションの設置位置などを簡単に変更することによってレイアウトの変更が容易となっていることもおすすめです。パーテーションを構成する表面の素材についても、クロス貼りで設えているものが多くなっており、色のバリエーションが多彩ですのでオフィスの空間をどのようなイメージにしたいかによって選択肢を広げることもできるでしょう。
なお、ローパーテーションでは、室内空間を完全に分け隔てる効果はありませんので遮音性も乏しく秘匿性の高い高度なミーティングなどには不向きですので注意が必要です。
スチールパーテーション(施工型)について
スチールパーテーションは、石膏で構成されている不燃ボード2枚を使用してスチール素材の骨組みを使って挟み込んだ構造となっています。
防音性が非常に期待できるため、秘匿性のある会話や打ち合わせを行う空間に利用することに向いています。石膏ボードと一緒に吸音素材を封入することによって、防音性をさらにることもできますので創出する空間の秘匿性を高めることも可能となっています。
アルミパーテーション(施工型)について
アルミパーテーションは、パーテーションの構造が蜂の巣タイプとなっておりペーパーコア及び不燃性能を兼ね備えているコア材使用しています。また、骨組み構成もアルミを使用する造りとなっています。
スチールパーテーションと比べると、防音に対する性能は見劣りしてしまいますが、最大の特徴は軽い素材であり費用を安価に抑えることができることです。アルミパーテーションの軽量性が発揮されることから工期も短縮して施工できるため、結果的にトータルコストを抑えることができます。
表面のパネルについては、色の種類が豊富であり、軽量であることに伴い移設が簡単であるため、レイアウト変更が頻繁に行われるオフィスにおいて重宝できます。また、色やガラス素材を使用することもできますので、デザイン性に配慮したハイセンスなオフィスにも最適であると言えるでしょう。
パーテーションを設置する費用について
パーテーションのタイプごとに、設置費用についても異なります。
パーテーション工事では、パーテーションの高さや素材の種類などにより予算が大きく異なります。
スチールパーテーションと比較すると、アルミパーテーションの方がより安価に施工することが可能となっています。アルミパーテーションの特徴は、非常に軽いことから作業性が良いこととチョイスできる色が多いことです。天井に近接している個所を完全に塞いでしまうか空間を設けるかによっても費用は変動します。
施工事例として、アルミの素材を用いたパーテーションで扉1枚とパネル4枚で空間創出した場合の施工費用は、約15万円前後が相場となっています。
なお、ローパーテーションは工事を必要としないことから施工業者に頼まなくても直営で設置することも可能となっています。ローパーテーションの材料費は、数千円のものからありますので、簡易的なパーテーション設置を考えているのであれば費用は材料費のみに抑えることができますので、もっと安価に設置することが可能となっています。
まとめ
ここまで、オフィスを利用するパーテーションの種類や費用などについてご説明させていただました。
パーテーションは、仕事をしている人の作業性に関する効率を向上させ、セキュリティ及びプライバシーを確保した仕事をしやすい空間を創出することに寄与します。パーテーションのタイプによって特徴が異なりますので、どのようなオフィス空間としたいとのかを適切に理解されたうえで、パーテーションの種類を選んでいただきたいと思います。
今後、パーテーション設置を検討されておられる方にとって少しでも本記事がお役に立てたのであれば幸いです。