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スペインバルの内装工事について解説! デザインのポイントは?

更新日:2024.01.23

スペインで広まった、朝食やコーヒー、お酒を楽しめるお店がスペインバルです。スペインでは朝から営業しており、朝食・ランチ・仕事終わりの一杯・夕食までの小腹満たし(スペインは22時頃まで外が明るいので夕食が遅い)など、さまざまなシーンで親しまれています。

日本ではスペインバルの雰囲気を残しつつ、大勢の宴会にも対応できるような日本特有のスタイルで広まっています。

この記事では、スペインバルの開業に必要な費用、物件選びやデザインのポイントを解説いたします。

【目次】

1.スペインバル開業に必要な費用の把握

スペインバルを開業するのに必要な費用は、内装工事費用と物件取得費用です。ここではそれぞれの費用の算出方法について解説いたします。

内装工事費用

スペインバルの内装工事費用は1坪あたり30~60万円が一般的です。

スペインバルの場合、1坪あたりの席数は1.5席、厨房面積は店舗面積の3割程度が想定されます。この場合、席数を50席とすると、店舗面積が約50坪、内装工事費用は約2,250万円です。

バルは、バーよりも料理の提供が多いため、必要な厨房面積の割合が大きいです。お店のコンセプトとして、料理に力を入れたり、海老バルのようなこだわりを持たせる場合はより大きな厨房面積が必要になるケースもあります。

また、カウンター席とテーブル席の割合によって1坪あたりの席数も変わるので、お店に合わせて条件を設定し、費用を算出してみてください。費用を抑えるには、中古の厨房機器の採用がひとつの方法ですので、検討してみましょう。

物件取得費用

物件取得費用は家賃の8か月分程度が目安です。

物件取得費用には初月家賃・敷金・礼金・仲介手数料・保証金などが含まれます。家賃ベースで算定されることが多いため、開業する地域や店舗面積によって大きく異なるのがポイントです。

家賃はランニングコストにも直結するので、開業する地域の家賃相場を必ずリサーチしてから事業計画を立てるようにしましょう。

2.スペインバルの物件選びのポイント

物件選びのポイントは立地と物件の種類です。物件の種類にはスケルトン物件と居抜き物件があります。ここではそれぞれのポイントについて解説いたします。

スペインバルに向いている立地

お酒を楽しむ人が集まる街で、コンセプトに合った立地を選定することが大切です。

スペインバルはお酒の提供がベースなので、お酒を楽しむ人が集まる街を選びましょう。サラリーマンをターゲットとする場合はオフィス街か近くの歓楽街、大学生などの若者をターゲットとする場合は学校に近い乗換駅が適しています。

料理に特徴を持たせる場合は、料理の価格設定によってターゲット層を決め、ターゲット層に合わせた街を選定することが大切です。

また、賑やかなお店とするか、落ち着いたお店とするかで適した立地が異なります。大通りに面していれば賑わいを取り込むことができ、路地に入った位置とすれば喧騒から離れた落ち着いた雰囲気を演出できます。

デザインの自由度が高いスケルトン物件

デザインの自由度が高く、理想の形を追求できるのはスケルトン物件です。

スケルトン物件とは、内装が全くなく、コンクリートがむき出しの状態の物件です。カウンター席とテーブル席の割合や、厨房の形状など、理想の形を追求できます。

一方で、何もない状態からスタートするため、費用が高くなり、工期が長くなる傾向があるのもスケルトン物件のデメリットです。

費用を抑えるなら居抜き物件

できるだけ費用を抑えて開業したい場合は居抜き物件がおすすめです。

居抜き物件とは、内装や設備の一部が残された状態で賃貸に出されている物件です。スペインバルの場合は、残された厨房設備をうまく活用できれば大きな効果を期待できます。

残された内装や設備を活用することになるので、間取りや厨房設備に制限が生じることがデメリット。厨房設備は活用できれば効果が大きいですが、運用に支障が生じるような設備では開業後に問題となるので、慎重な検討が必要です。

3.スペインバルのデザインのポイント

スペインバルのデザインは、コンセプトを感じられる雰囲気を演出し、空間を楽しんでもらうのが大切です。ここでは、スペインバルの雰囲気を演出するポイントをご紹介いたします。

エントランスとアプローチのデザイン

スペインバルのエントランスは、すぐにバルと分かる店構えや看板が重要です。

お店のエントランスはバルであることがわかりやすいデザインがポイントです。1階の通りに面した立地であれば、外装にガラス窓を採用し、店舗の中が外から見えるデザインとすることで、バルであることがわかりやすくなると同時に、通りの賑わいを取り込めます。

一方で、地下や2階で営業する場合、1階の入口にはバルがあることがわかる看板を設置し、お店へのアプローチでスペインバルの雰囲気を演出が効果的です。バルへの狭い階段にスペインワインのビンやラベルを飾ることで、スペインバルを楽しむ気持ちを高められます。

カウンター・テーブル・イスのデザイン

カウンター席や、高めのテーブル、ハイチェアを設置することでスペインバルの雰囲気を演出できます。

スペインバルの特徴には、カウンターと背後に飾られたお酒、高めのテーブルにハイチェアなどがあります。これらのポイントを押さえることでスペインバルの雰囲気を演出できます。

そのうえで、くつろげる空間とする場合は低めのテーブル席も用意する、宴会利用を想定する場合は長テーブルを用意するなど、オリジナリティを加えていきましょう。スペインバルの特徴を押さえながらコンセプトに合わせたデザインとするのが大切です。

4.内装工事業者の選定のポイント

内装工事業者は数多く存在し、その中からよい業者を選定するのが難しいのが実情です。ここではよい内装工事業者を選定するためのポイントを2つご紹介いたします。

実績を見る

内装工事業者の実績を見ることで得意な工事がわかります。

内装工事業者によって得意な分野が異なります。スペインバルの工事を依頼する場合、飲食店やバーを得意とする内装工事業者を選定するとスムーズに進められます。

また、実績を見るとお店のイメージを膨らませやすくなります。新たなインスピレーションを受けたり、細かいデザインのアクセントを参考にしたりできるので、内装工事業者を選定する際には、ぜひ実績をみせてもらってみてください。

相見積をとる

相見積をとることで費用の妥当性を確認できます。

相見積とは複数の業者から見積をとることで、複数の見積を比較できるので各項目の費用の妥当性を確認しやすくなります。

内装工事業者を選定するうえで費用は重要なポイント。しかし、1社の見積書だけを見ても費用の妥当性の判断は難しいのが実情です。複数社の見積を比較することで費用の妥当性を確認しながら内装工事業者の選定を行えます。

まとめ

スペインバルの開業は以下の流れで進めていきます。

1.必要な資金を確保する
2.物件を見つける
3.内装などのデザインを決める
4.工事を依頼する業者を決める

この記事で解説したポイントを踏まえ、スペインバルの計画を進めてみてください。
また、内装工事を依頼する業者が決まっていない方は、内装広場までお気軽にご相談ください。
お客様のご希望をもとに、豊富な実績を持つ内装工事業者を最大3社までご紹介いたします。