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デザイン性・集客力に優れているカフェの内装デザインとは

更新日:2024.02.28

#おしゃれカフェ、推し活、レトロ喫茶……。近頃SNSを中心に若者を発端としたカフェブームが起こっています。
お店によってはコーヒーやケーキなどのメニューのファンだけでなく、「写真映え」を意識したおしゃれな内装でもファンを呼び、もはやカフェの人気は老若男女を問わずです。

とは言え、カフェと言えばおしゃれな場所、と多く連想される今、どうすればおしゃれなカフェにできるのか悩まれていませんか?

この記事では内装デザインに焦点をおいて、評判のカフェにするためのポイントについて解説していきます!

 

国内カフェの出店事情

 

喫茶店とカフェの違いとは?

 

同じようにコーヒーを嗜み、一般的にくつろぎを提供するといった点では同じ喫茶店とカフェ。
イメージとしては、喫茶店は昭和時代を連想させるレトロな雰囲気を、カフェは若者向けのような印象を持たれていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

実際ほとんどのお店がそういったコンセプトを持っており、○○喫茶と名前の付くようなお店では昭和を感じさせるレトロな雰囲気をモチーフとしたところが多いです。逆にカフェではコンセプト様々におしゃれな内装なものが目立ちます。

しかし、実はそれだけでなく、以前は喫茶店とカフェでは営業許可が別物でした。
喫茶店の場合は「喫茶店営業」、カフェの場合は「飲食店営業」とそれぞれ区分が分けられており、この違いにより提供できるものが異なっていたのです。

「喫茶店営業」では調理を必要とする料理、アルコールの提供が不可になっているのに対し、「カフェ営業」では調理済の料理やアルコール類が可能でした。
そのため喫茶店では調理の不要な、メロンソーダやトーストが提供されていたんですね。

この差は令和3年に改正され、今では喫茶店もカフェも「飲食店営業」に統合されています。改正以前に「喫茶店営業」として開業した場合には今でも料理やアルコールの提供に対して制限がかかっているため注意が必要です。

また、こちらもよく聞く「純喫茶」は一般的にはアルコール類の取り扱いを行っていないコーヒーを専門とした喫茶店を指しています。

 

押さえておきたいカフェ人気の理由

現在、全国的に見て日本にある喫茶店・カフェの総数は約6万店近くあります。

人気の理由としては、今までの気分転換などを理由とした利用のほかに、おしゃれな内装やメニューを生かして写真を撮って投稿するSNSの存在が大きく関わってきています。

レトロブームを背景に、昔ながらの喫茶店も再び活気を取り戻したケースも中にはあるようです。
また、同じくSNSで話題の「推し活」に特化する形のカフェも増えてきているため、若者からの人気が特に高まっていると言えます。

家では決して味わえない非日常的な空間が求められているからこそ、内装にはしっかりこだわって楽しんでもらえるようなカフェを作っていきましょう!

 

もう考えた?カフェのコンセプト

カフェを開業するにあたって重要となってくるのがカフェのコンセプト作りです。
しっかりとコンセプトを固めておくことで、長期に渡って多くの方に親しまれるカフェを作る大きな一歩につながります。

そこでコンセプトを決めるにあたって大切な言葉「1s5w2h法」についてご説明いたします。

S … Style (デザイン)
第一にコンセプトを決める軸となる店舗のデザインについて考えていきましょう。
ここでのポイントとしては、他店との差別化が行えているかです。店に行きたいと思ってもらえるような他店とは異なったコンセプトにするのが良いでしょう。
そのためには、少なくとも開業したいと考えているエリアの近隣だけでもリサーチしておくことが重要です。
デザインについては後述に記載があるのでそちらをご参考下さい。

 

W … Who (誰に)
コンセプトが決まったら、対象としたいターゲット層についても考えてみましょう。これは立地にもよって決めるのも手の1つでしょう。
近くに幼稚園があるのなら30代近くの女性やお子様連れのファミリー層を、大学や専門学校があるのなら若い層を、オフィス街であれば会社員をすると良いでしょう。
まだ開業をしていない、物件を決めていない状態であれば、逆にターゲットにしたい層に併せて出店場所を選ぶというのも良いかもしれません。

 

W … Where  (どこで)
ターゲット層が決まっていれば場所を決めるのは簡単でしょう。
しかし、ここで1つ注意点があります。それが人通りの多い場所での出店です。人通りが多ければ多い分ほかのカフェもその立地を狙ってくるというもの。競合店との差をつけることが一層求められます。
また、賃料も高くなる傾向にあるため、コストをなるべく抑えたい方にはおすすめしません。
中には落ち着いた空間を求めて「隠れ家的カフェ」を求めている方も多いですので、あえて郊外に出店するのも良いでしょう。

 

W … Why (なぜ)
次はお客さんに来店してもらう理由について考えてみましょう。
と、その前にどうしてご自身がカフェを開業したい乃至するに至ったのかに立ち返ってみましょう。
「かわいい空間で写真を撮って楽しんでもらいたいから」「コーヒーが昔から好きだからこの良さを多くの人に味わってもらいたくて」「自分の作ったプリンを食べてもらいたいから」などなど。理由は人さまざまかと思います。そこにいらしてくださるお客様の希望と重なる部分を見つけ出すのがこの「Why」の部分です。
自分の開業に至った希望に合わせて振り返って考えてみてはいかがでしょうか?

 

W … When (いつ)
コンセプトとターゲット層が決まったら自ずと営業時間も浮かび上がってくるのではないでしょうか。
オフィス街であれば早朝やお昼休みの時間、就業の時間に需要があるでしょう。若者向けであれば、学生をターゲットにして土日は休まず営業するなどターゲットによって適した営業時間も異なってきます。
近頃は昼と夜で形態を変えて夜間はバーになるカフェなども出てきています。2面性を持つことでターゲットとなる層を増やすことできるかもしれません。

 

W … What (何を) 
ターゲット層に好んでもらえるメニューをここでは考えていきましょう。
内装ももちろん大切ですが、飲食店である以上最も重要なのは提供されるメニューです。お店のコンセプトにあったものをチョイスできるようにしましょう。

 

H … How (どのように)
お店の営業方法についてもしっかり考えておきましょう。
例えば、コロナ禍により今では店内飲食だけでなく、テイクアウトの形も増えてきています。また、店内でイベントの開催などをすることによっても集客率をより高めることができるでしょう。ターゲットに合わせた独自の戦略をしっかり練っていきましょう!

 

H … How much (いくらで)
最後に費用の設定です。メニューの原価率を基にした価格設定だけではありません。これから着手する方も多いでしょう、内装にデザインにも多くのコストがかかります。予算をしっかり組んだうえで内装デザインなども決めていきたいところです。
下記では少しでも内装工事に対する費用を抑える方法も記載してありますので、参考までにご覧ください。

 

カフェ出店に必要な開業資金

 

カフェ出店の相場額とは

カフェの出店において必要な額は600~1000万とされています。

このうちの半分近くが内装工事にかかってくるとされています。
ただし、この金額は店の立地や、規模感によって費用は大きく異なります。

以下、内訳について解説していきます。

 

・内装工事費 200~400万


大体1坪当たり20~40万円ほどかかってきます

カフェの場合ですと、コンセプトにもよりますが、1坪あたり1.0~1.5席が一般的とされています。また、厨房面積は全体の20%ほどを想定していると良いでしょう。
20席設置するとして、かかる内装費用は約500万です。

カウンターの設置などにもよって1坪当たりの席数に変動が出てくるので、わからない場合は一度見積をしてみることをおすすめします。

 

・物件取得費 
物件取得費は、家賃の約8か月分が目安です。

物件取得費用には初月家賃・敷金・礼金・仲介手数料・保証金などが含まれます。家賃ベースで算定されることが多いため、開業する地域や店舗面積によって大きく異なるのがポイントです。

家賃はランニングコストにも直結するので、開業する地域の家賃相場を必ずリサーチしてから事業計画を立てるようにしましょう。

 

資金調達方法

内装工事を行う際には、融資などにより資金を調達することも可能です。予算にゆとりを持った事業計画とするためにも積極的に活用してみてください。

 

・公庫からの融資
経営者は開業時に公庫から融資を受けられます
公庫とは、2008年に設立された、国が100%出資して運営している公的な金融機関です。開業時に多くの経営者は公庫からの融資によって資金を調達しています。
公庫からの融資は、他の金融機関と比較して審査が通過しやすいのが特徴です。金利が民間の銀行と比較して低い傾向であることもメリットです。

 

・補助金・助成金の活用
要項を満たすことで開業時に申請できる補助金や助成金があります。
主な補助金及び助成金は、業務改善補助金・小規模事業者持続化補助金・事業再構築補助金・受動喫煙防止対策助成金の4つです。それぞれについて解説いたします。

 

1.業務改善補助金
業務改善補助金とは、小規模事業者や中小企業の業務改善をサポートしている補助金です。生産性を向上させることによって、従業員の最低賃金を引き上げることを目的としています。補助の対象は、人材育成にかかる人件費や、管理システムの導入費などが該当します。
補助上限額は30~600万円で、従業員数や引き上げ賃金によって異なります。
内装工事を行う際には、業務の効率化を目的として自動食洗機を導入する、などの理由により申請可能でしょう。
参考:厚生労働省 業務改善助成金:中小企業・小規模事業者の生産性向上のための取組を支援

 

2.小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者の販路開拓及び生産性向上を支援するために設けられた補助金です。バーは商業に該当し、常時使用する従業員が5名以下の場合に申請できます。
通常枠の場合、補助率は対象経費の3分の2、上限額は50万円です。
参考:商工会議所地区 令和元年度補正予算・令和3年度補正予算 小規模事業者持続化補助金(一般型)

 

3.事業再構築補助金
事業再構築助成金とは、新型コロナウイルスの感染拡大によって売上が低下した事業者を支援するために設けられた補助金です。コロナ禍に対応することを目的として、新たな事業を立ち上げる場合に申請できます。
従業員20名以下の中小企業が通常枠で申請した場合、100~2,000万円の支援を受けられます。
飲食店テナントとして貸し出していた物件の事業主がコロナ禍により撤退してしまい、その物件に自らバーを開業する場合などに申請できます。参考:中小企業庁 事業再構築補助金

 

4.受動喫煙防止対策助成金
受動喫煙防止対策助成金とは、受動喫煙の防止対策を行う際に、専用の設備を導入する費用を助成するものです。喫煙所を設ける際には確認してみてください。
飲食店の場合、助成率は対象経費の3分の2、補助上限額は100万円です。
参考:厚生労働省 受動喫煙防止対策助成金 職場の受動喫煙防止対策に関する各種支援事業(財政的支援)

 

少しでも費用を抑えるために

 

どうしても開業のためにはかかってしまう内装工事の費用。抑えられるものならなるべく抑えたいですよね。
そんな方のために費用を抑えるための4つのポイントについてご紹介いたします。

 

・居抜き物件を利活用する
コロナ禍の影響から飲食店が閉店を決めたものの撤去費用を出せず、所有者や管理会社に居抜き物件として入居募集をかけてもらうケースがあります。そのため居抜き物件の出回りは意外とあります。

喫茶店・カフェを開業したいと友人・知人に漏らしておく、早め早めに不動産屋の門を叩き相談しておくことで、ベストタイミングでこれから閉店を予定しているお店の人と引き合わせてもらえて、造作物譲渡の話し合いができ、そのまま交代するかたちで入退去できるケースもあります。

また運がよければ前の借主がこだわり抜いたオシャレな内装を施した喫茶店・カフェが居抜き物件として登場することもありえます。稀に高価なエスプレッソマシンも残っていて、厨房機器だけでなく食器類、空調、消火器、避難器具もそのまま引き継げ、内装工事も最低限で済みますので、根気よく探されるといいです。

ただし、同じ飲食店だからといって居酒屋などの居抜き物件を選ぶと、焼鳥器やサラマンダー、フライヤーなど明らかに不要なものを撤去しなければならず、しかも撤去費用が別途かかりますので、できるかぎり喫茶店・カフェの居抜きを探しましょう。

 

・予算の上限を決めておく
現在、市場に流通しているほとんどの商品やサービスは私たちの財布の中身に応じて、さまざまな価格帯が用意されています。

内装工事も然りで、オーナーの懐事情をある程度、開示することで、親切なデザイン設計業者や誠実な内装工事業者なら、予算を汲み、その範囲でできないかを前向きに検討してくれるはずです。

ただただシンプルに「この予算内で」と伝えれば、業者側が予算内でできること、できないことを取捨選択し、

・材料
・工期

などでバランスをとり、予算に合わせようと動いてくれます。内装工事業者が勉強してくれた分、オーナー側もさらなる工夫をし、予算を節約したいものです。

 

・リサイクル品も利用する
今は業務用品を取り扱うリサイクルショップが、全国どこにでも点在しています。

こういったお店の流通品は、飲食店がスケルトン物件に戻す際に査定依頼があり、実際に買い取られたもので、厨房機器、テーブルやイスについては中古業務用品の購入使用を検討してみてください。このご時世ですから開店してわずかな期間で撤退してしまったお店から、新品に近いもの状態がいいもの、掘り出し物が出ることもあります。

2号店の出店とかではないかぎり、開店当初から固定客がいるオーナーはほとんど皆無で、最初は内装工事中に新規開店を知り、興味を持った地域住民や、友人・知人が駆けつけご祝儀的に利用してくれると思うのですが、やはりお店が認知され、クチコミが広がり、固定客がつき始め、人気店となるまで時間がかかります。

そのため、かしこいオーナーは早期に初期費用を回収し、お店を軌道に乗せ、安定経営にシフトしていくために、すべて新品で揃えるのではなく中古品をうまく活用しているものです。

 

・複数の業者から見積もりを取る
開業するために借りる物件が決まったら、いよいよ本格的に店舗のデザイン設計と内装工事の段取りをしていくことになります。

コンセプトやこだわり、予算の上限をお伝えしても、業者によってできることや、できないことは異なりますし、経験値や技量も違います。極論、まったく別の店舗内装となりえますので、業者選びは大切です。

その業者をどのように選ぶかですが、複数の候補業者に問い合わせ、そのときの対応や提示を受けた見積書で判断していくしかありません(詳細は後述)。

複数の業者にいくらでやってもらえるか見積書を取ることを、相見積もりといいます。

私たちがインターネットでamazonではいくら、楽天ではいくら、公式HPや店頭ではいくらだったなど常日頃、何かを購入するときにはどれがオトクか、無意識に比較しているそれに近いです。

内装工事に関わる業者は

・建築士事務所(デザイン設計業者)+○○工務店(内装工事部門)
・○○建設(営業+デザイン設計+施工管理)→下請け内装工事業者

といった感じで、デザイン設計業者と内装工事業者を別々に探し依頼するケースと、デザインから内装まで一気通貫的に行ってくれるケースがあります。

もちろん前者でも、お互い懇意にしている業者どうしでチームを組んで仕事を受けている場合があり、建築士事務所が窓口となって、内装工事業者の手配や支払いを行ってくれるはずです。
本来かなり面倒な作業なのですが、デザインに惚れた建築士がいる、地域No.1の内装工事業者がいるとかではないかぎり、必ず相見積もりを取り、相場を知ることで居酒屋の内装工事費用を抑えることができます。

店舗内装も今ではネットで、カンタンに複数の見積もりが取れたりしますので、そこで探してみられるといいです。

 

ターゲットに合わせたカフェの内装デザイン

人気のカフェにしていくには愛される内装が必要というお話は先ほどさせていただきましたね。
ここではそんな内装デザインのコツなどをお話しさせていただきます。

 

おすすめの内装デザインの種類

デザインと一口に言ってもコンセプト・ターゲットによってデザインの選び方も変わってきます。
ターゲット別におすすめの内装をご紹介します。

 

・自然を感じるナチュラルデザイン
ターゲット年齢:誰でも
自然素材を多く用いることで温かみのある空間を作ることができます。
木目調の家具やシンプルな色を使うことで清潔感の演出にもつながるでしょう。
自然光を取り入れることでより心地の良い空間を作れます。

 

・最近はやりのレトロデザイン
ターゲット:誰でも
最近若年層からも人気の高いレトロデザイン。昭和レトロから大正ロマン風なデザインまで同じレトロでも種類は分かれます。アンティーク調の家具を取り入れたり、タイルや革張りの椅子を使うだけでもぐっとそれらしい雰囲気を演出することができます。煌々とした照明よりも薄暗い店内のほうがぐっとレトロ感も引き立つでしょう。

 

・ついつい撮りたくなるキュート・ポップデザイン
ターゲット:若年層
かわいらしい雰囲気を基調としたデザインはSNSを通じた集客が期待できます。
パステルカラーやビビッドカラーなど、内装や小物は色を統一させること、小物系のデザインを丸みを帯びたものにするとよりかわいらしさがアップします。
写真を撮ることを前提に影の入りにくい席・照明の配置にすると満足感も得られるでしょう。

 

・男性も入りやすいスケルトンデザインカフェ
ターゲット:若年層
壁や天井をスケルトン状態そのままコンクリート素材を生かした内装です。もともとある配管やコンクリートを生かしたデザインであるため、改装の費用も抑えることができます。
一方で、コンクリートがむき出しであるために空調が効きにくくなってしまい、光熱費がかさんでしまうデメリットもあるため気を付けたいところです。

 

・落ち着きのある和風カフェ
ターゲット:誰でも・観光客
日本ならではの落ち着きを用いた和風カフェはどんな年代にもどんな年齢層の方にもくつろぎをもたらしてくれます。
観光地で出店することで観光でいらした方の集客にもつながります。
畳や障子を用いた純和風なデザインから、和と洋を合わせた和モダン様式の内装にするのも良いかもしれません。

 

小物の使い方

 

内装のデザインを決めたら小物を集めていきましょう。
小物を集めるポイントとしては、色・系統を統一させることです。小物を探す際、いいな!と思うものついつい買ってしまいますよね。
ただ、無作為に揃えてしまうと統一感が出ず、ごちゃごちゃとした印象を与えかねません。コンセプトに合う且つ、小物自体もデザイン性をそろえて集めるようにしましょう。

また、観葉植物などをインテリアとして取り入れることによって爽やかな印象を部屋に与えることができます。

観葉植物を取り入れる際のポイントとしては

・虫がつきにくいもの
・葉が落ちないもの
・耐寒性、耐暑性があるもの

を選ぶことです。


サンスベリア・ゼラニカやシェフレラ・アンガスティフォリアなどがおすすめです。

くつろぎを提供する座席にもこだわりを持つようにしてみましょう。デザイン性ももちろんですが、顧客が使いやすいサイズ感というのも検討することが重要です。

一般的な料理を多く提供しないカフェで好まれがちなサイズ感としては、2人掛けであればテーブル60cm×80cmになります。料理の提供がある場合にはお皿が入りきらない可能性もあるため、ゆったりとした大きさを選ぶようにしましょう。

座席のレイアウトを決める際には、入口に近いほうから奥に向かうほど高さを低くするようにすることが大切です。これにより空間全体を広く見せることができます。

 

カフェ出店に必要な立地条件

 

中にはまだカフェ出店のための立地を確保できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方のためにここではカフェ出店に必要な立地条件のポイントについてお話します。

 

ターゲット層に好まれる立地を選ぶ

せっかくなら多くの人に足を運んでもらいたいと、人通りの多い1等地を選べば大丈夫だとは思われていませんか?

確かに1等地を選べば人の目にはつきやすくなりますが、その分周辺店舗と集客争いになりかねません。
人の目につく分、広告費の削減が見込める一方、こういったデメリットもあるため注意が必要です。立地を選ぶ際には動線を意識し、開業したい地域に足を運んで見に行ってみるのも良いかもしれません。

また、初めてのカフェ営業だったり、初期費用を抑えたい方には2等地がおすすめです。立地でコストを抑える分、メニューのコストパフォーマンスを良くするなどバランスを考えて運用していくことが重要です。また、今ではSNSを活用した宣伝も主流となってきているため、共有したくなるような店舗作りをすると良いです。

ターゲットとしている顧客が何を目的にしているかを考慮したうえでコンセプトにあった立地を選びましょう。

 

周辺店舗のリサーチをする

周辺にコンセプトが似ているような店がないかリサーチすることも大切です。多店舗との差別化を図るためにも似た店舗がある場所は避けるようにしましょう。
また、周辺店で繁盛しているお店も一緒にリサーチしておくのも良いでしょう。人気の理由や常連客のニーズなどを参考にしつつ、これから開業する自分のお店作りのヒントにしてみましょう。

 

物件の種類を考える

思い描く理想を形にしやすいのは自由の利くスケルトン物件になりますが、ここでご紹介したいのが居抜き物件です。
居抜き物件は機器や備品そのままに売買されていることも多いため、費用の負担を大きく減らすことができます。

近頃では古民家を改装した古民家カフェなるものも話題となっています。もともとカフェがあった物件だけを視野に入れるのではなく、イメージに合った雰囲気かどうかという点に着目して選ぶようにすると良いです。

また、メリットとして、前テナントからの顧客を取り込める可能性もあります。
ただし、居抜き物件を選ぶ際には、水回りやガス、空調や電気などの設備がしっかり整っているかのチェックはしっかりしておきましょう。

 

カフェの内装デザインを行う際の注意点

 

ここまで内装デザインのポイントについてお話してきましたが、最後に実行に移す前の注意点についても見ていきましょう。

 

内装以外の費用

内装デザインにこだわるのであれば、表の顔となる外装も納得いくものにしておきたいですよね。一番に目につくものだからこそ、コンセプトに見合った外装にもしておきたいところです。
例えば、今はSNS映えを狙った壁の塗装が話題になりやすい傾向にあります。
ほかにもコンセプトに見合ったインテリアやこだわりの食器類、テーブルやソファーなどは内装費とまた別でかかってきてしまいます。

相場としては、外装が1坪当たり20~50万、別途家具一式をそろえるだけでも100万近くかかってしまう可能性もあります。

予算をしっかり定めたうえで、何にいくらかけるかあらかじめ計画しておくことが重要です。

 

実際に自分の目で見る

夢をかなえてこだわり詰まったカフェを開業するというのに、いざ内装工事が完了して見てみたら理想とは違う仕上がりだった……そんな残念な結果は避けたくはないですか?

そんなトラブルを起こさないためにも工事中であっても現場に足を運んで実際に自分の目で工事の過程を確認することが重要です。

理想のデザインを形にするためにも手間かもしれませんが、きちんと現場に足を運ぶようにしましょう。

 

動線を確認する

昨今では後払い制のカフェだけでなく、前払い制のカフェも増えてきています。
またそれだけでなく、テイクアウト型や、フードデリバリーに対応しているお店も増えてきています。

どういった支払方法にするか、どういった店の形態をとるかによって、顧客の動き方も変わってくるというものです。お手洗いの位置も顧客の動きの流れに合わせた配置にするとよいでしょう。顧客だけでなく、後払い制をとる場合は従業員のサービングの流れもスムーズになるように店内の動線を意識したレイアウトにしておくことが大切です。

理想に合わせてあれもこれもと取り入れてしまい、融通の利かないレイアウトにならないように気を付けましょう。

 

まとめ

 

カフェの内装デザインにおける大きなポイントは、「コンセプト」を明確にさせることです。
「コンセプト」を基準にお店の作りやターゲットへのアプローチ方法も考えていきましょう。

内装デザインだけでも目安の費用として、200~400万かかるため、十分な資金を準備して理想の憩いの場となるカフェ作りをしていきましょう!

 

内装工事を依頼する業者が決まっていない方は、内装広場までお気軽にご相談ください。
お客様の希望をもとに、豊富な実績を持つ業者を最大3社までご紹介します。