トップ > マガジン > モダンカフェの魅力とデザインのポイント!内装で差をつけるワザ
メニュー

モダンカフェの魅力とデザインのポイント!内装で差をつけるワザ

更新日:2024.02.29

昨今、カフェはただのお茶をするための場所ではなく、おしゃれで楽しい場所になっています。

 

特に「モダンカフェ」は、おしゃれで居心地の良いデザインが人気です。この記事では、モダンカフェを作るときのポイントを、内装観点でご紹介いたします。

魅力的なカフェを作るための参考までにご覧ください。

 

モダンカフェとは?

 

基本的なデザイン

自然の素材とシンプルでスタイリッシュなインテリアを組み合わせたモダンカフェ。

洗練されたデザインでありながら、おしゃれさと落ち着く空間を演出できるのが特徴です。色もシンプルなカラーを基調としており、無駄のないすっきりとした機能性のある空間となっています。ところどころに現代アートらしさがあり、高級感も同時に出せるのが利点です。

 

モダンカフェのデザインの種類

そんなモダンカフェですが、何種類かに分類されます。

 

・ナチュラルモダン

・和モダン

・インダストリアルモダン

・北欧モダン

・フレンチモダン

 

ここでは上記の5つの例から、それぞれのスタイルについてご紹介していきます。

 

ナチュラルモダン

ナチュラルモダンは、自然素材を取り入れたシンプルなデザインです。

木材や石といった素材を用いて、温かみのある空間を作り出します。明るく開放的な空間を重視し、大きな窓から自然光をたっぷりと取り込みます。

シンプルで直線的な家具や装飾が特徴で、機能性と快適さが重視されています。また、地球にやさしい素材の使用にも注目し、持続可能性を考慮したデザインとなっています。ナチュラルモダンは、自然を感じながらも、現代的な生活を楽しむためのスタイルです。

 

和モダン

和モダンは、伝統的な日本の美意識と現代的なデザインを組み合わせたスタイルです。

シンプルさと自然素材の使用に重点を置きつつ、日本特有の要素、例えば畳、障子、木のぬくもりを感じる家具などを取り入れ、現代に合わせてアレンジしてあります。

空間に落ち着きとシンプルながらの美しさをもたらし、自然との調和、繊細な美、そして機能性を大切にする日本の伝統的な考えを用いているのが特徴です。このスタイルは、現代の快適な生活空間を求めつつも、日本の伝統的な美しさを大切できる上品なスタイルです。

 

インダストリアルモダン

インダストリアルモダンは、都市の倉庫や工場からインスピレーションを得たデザインです。

素材の本質を生かしたレンガの壁、コンクリート、金属などの素材が特徴で、シンプルでありながらもスタイリッシュさを併せ持ちます。

空間を広く使い、自然光を多用して開放感を演出します。さらに、ヴィンテージの家具を取り入れることで、温かみと歴史のある雰囲気を加え、現代の生活に合うようなアレンジがされています。インダストリアルモダンは、スタイリッシュさとシンプルさが特徴の都会的なデザインです。

 

北欧モダン
北欧モダンは、機能性とシンプルな美を組み合わせたデザインスタイルです。

明るく落ち着いた色使い、サステナブル意識を持った自然素材の積極的使用、ミニマリズムが特徴。北欧の自然と長い冬に対応するため、居心地の良さと温かみを重視します。

大きな窓からは自然光を入るように設計し、室内を明るく見せます。北欧モダンは、シンプルでありながら暖かみのある空間を作り出し、快適且つ持続可能さをコンセプトとしたデザインです。

 

フレンチモダン
フレンチモダンは、フランスのエレガントな雰囲気と現代的なデザインを組み合わせたスタイルです。

このデザインは、繊細な装飾の施し方とパステルカラーやくすんだ色使いを特徴としています。光と影を効果的に使用し、空間に奥行きと動きを与える照明が重要な役割を果たします。

また、部分的にアンティークなヨーロッパデザインの装飾品を使うことで、上品で心地よい空間を創り出します。クラシックな美しさと快適さを兼ね備えたスタイルです。

 

モダンカフェのコンセプト

カフェを開業する際に欠かせないのが、「自分が作りたいカフェのコンセプトを決める」ことです。

コンセプトはターゲットや自分がどんなことをしたいか、カフェを開業する立地によって決めることができます。コンセプトによって、認知度や開業した後の集客にも影響が出てくる重要な要素です。

モダンカフェの特徴としてどんなデザインであれ「落ち着きをもたらす空間」であることが挙げられます。そのため、コンセプトを決める際には「和気あいあいと大勢で楽しむ場所」よりは「リラックスできる場所」であることを基準として考えると良いでしょう。

 

ターゲットとなる層も、シンプルなデザインであるモダンカフェの場合幅広い年齢層をかつ男女問わず利用を見込めますが、高級感のある内装デザインから中でも30代以降をターゲットにするといいかもしれません。

 

デザインのコツ

 

使うとまとまりやすい色3選

ずばり、外せない色としては「白」「ベージュ」「黒」です。どのようなスタイルのモダンカフェであれ、この3色を使うと空間がまとまりやすくなるでしょう。

内装デザインの上で配色のコツとしてベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3つのカラーバランスを考えるということがあります。それぞれ部屋に占める割合としては70%・25%・5%の割合でバランスを組むと良いでしょう。

 

ベースカラーは基本的に天井、床のような空間自体の色を指します。

モダンカフェの場合には、白やグレーのようなニュートラルカラーを選ぶことをおすすめします。

メインカラーは、テーブルやソファーのような大きめのインテリアに使います。

ベースカラーとのバランスを保つため、ベースカラーの類似色を選ぶのが良いでしょう。モダンスタイルを意識するのであれば、ベージュやブラウン、くすみカラーのような、はっきりとしすぎない色であれば空間自体の温かみの演出につながります。

 

アクセントカラーはインテリアの内の小物類に使われる色です。

モダンカフェでは空間のテイストを崩さないよう色を付いたものを選ぶ場合はくすみカラーやはっきりしすぎない黄色やオレンジのような温かみのある色を選択するのが良いでしょう。また、自然的な色である緑もリラックス効果が見込めて良いかもしれません。

 

インテリアの選び方

スタイリッシュさを出すためにインテリアは直線的なモノを選ぶと良いでしょう。

しっかりとした作りのものよりかは繊細なつくりの線の細いデザインを選ぶことでよりシャープで上品な印象を与えることができます。アクセントとして曲線のインテリアを配置するとよりおしゃれさを感じさせられるでしょう。基本的には装飾のないシンプルなデザインのものを選ぶのがおすすめです。

 

欠かせない素材

モダンカフェというと良く連想される木の素材は自然のぬくもりを持ち込み、テーブルや椅子、床に使うと、空間をホッとできる空間に演出できます。

 

金属は、テーブルやチェアの脚や枠に使うことでスタイリッシュさを出すこともできます。

さらにスタイリッシュさを出したいときにおすすめなのがコンクリートです。コンクリートは壁や床に使って、無機質で都会的な感じを出すことができます。

フレンチスタイルなどに使いたい石は、カウンターや壁に使うと、自然な美しさと上品さの演出につながります。

 

大きなインテリアだけでなく、装飾品として布素材のモノを置くことで空間に柔らかさを演出することもできます。クッションやカーテンなどの布製品は、色のアクセントを加えることもできるため積極的に取り入れるようにしましょう。柔らかい雰囲気にしたい場合には布を。スタイリッシュさを演出したいときには革を選ぶと見た目良く、空間に統一感が出ます。

インテリアの素材選びは、耐久性やお手入れのしやすさも考えながら、お店の雰囲気に合ったものを選びましょう。

 

照明演出の方法

 

照明の色

カフェの印象を左右する明かりですが、照明の色によって雰囲気がガラッと変わります。一般的にカフェでおすすめとされる色は白っぽい色より温かみのあるオレンジがかった色です。温かい色は落ち着きのある、くつろぎの空間を演出できます。1人でゆっくりとした時間を過ごしたい方、友達同士でまったり会話を楽しみたい方にうってつけです。

また、モダンカフェでは自然光を取り入れ、優しい光で店内の温かい雰囲気を強調するのも良いかもしれません。

照明の色を決めるときは、お店でどんな時間を過ごしてほしいかを考えることが大事です。たとえば、食事を楽しんでもらいたいなら、黄色い光で温かい雰囲気を作り、お客さんがリラックスできるようにするなど。お店全体で同じ色の光を使うのもいいですし、場所によって色を変えるのもおしゃれです。

 

照明の種類

モダンカフェにおすすめの照明の種類を選ぶときは、お店の雰囲気や機能性、お客様が過ごす時間の質を考慮することが重要です。

ここでは照明の種類と、そのもたらす効果をご紹介します。

 

間接照明

間接照明は、壁や天井に反射させることで、柔らかく広がる光を室内に提供します。控えめな明かりでリラックスした雰囲気を作り出し、温かみや落ち着きのある空間が理想とされるモダンカフェに合った照明です。特に、壁に取り付けられたランプやペンダントライトのような天井から吊るすタイプのものはおしゃれ感の演出効果もあるためおすすめです。

 

スポット照明

スポット照明は、特定の場所やオブジェクトに焦点を当てるために使用されます。カフェ内では観葉植物やメニューボードなど視線を誘導したい部分に強調するのに適しています。この照明は、モダンカフェ独特の落ち着いた大人な空間の演出効果も期待できます。

 

ペンダントライト

ペンダントライトは、カウンターやテーブルの上に直接照明を提供し、モダンな印象を与えることができます。デザインも豊富で、お店のコンセプトやスタイルに合わせて選ぶことが可能です。ペンダントライトは、空間にアクセントを加えられるだけでなく、食事や読書などの活動に適した明るさを提供することもできるため、作業する方を対象としたお店の場合、ペンダントライトの利用はおすすめです。

 

これらの照明を適切に組み合わせることで、モダンなカフェにおしゃれで機能的な照明環境を作り出すことができます。

照明はカフェの雰囲気を大きく左右するので、お店のコンセプトに合わせて慎重に選ぶことが大切です。

 

他と差がつく一工夫ポイント

 

座席の配置

モダンカフェは1人でいらっしゃるお客様のことも考慮し、カウンター席を設けると良いでしょう。

席同士の空間を保ち、プライベート空間を作れるようにしたうえで、ゆったりと座れるソファー席の設置も良いかもしれません。席は基本窓際に設置することで外観を楽しんでもらいつつ、自然光を店内に取り入れることもできます。

また、席の配置の際には、従業員、お客さんともに動線を意識すると良いでしょう。会計後から席に着くまでだけでなく、化粧室までの動線など細やかな場所にまで気を配ることでお客さんからの評価にもつながるはずです。

 

イベントの開催

カフェでイベントやワークショップを開催するのは、お店に新しい人を呼び込むだけでなく、差別化も図れます。例えば、コーヒーの淹れ方教室や、お菓子作りのワークショップなど、参加者が何か新しいことを学べるイベントは人気が出やすいです。こういったイベントの開催により、お店のファンを増やし、口コミでの宣伝にもつながるでしょう。

また、「貸しカフェ」としてお店を提供するのも1つのアイデアです。

お店を個人やグループに貸し出して、彼らのプライベートイベントやミーティングの場所として使ってもらうことができます。これにより、通常の営業時間外でも収入を得ることができ、さらには新しい顧客層にお店を知ってもらうチャンスにもなります。ほかにもコラボカフェの開催などをしても普段来ない層の集客の獲得につながることが見込まれるため良いかもしれません。

 

こういった普段とはちょっと違う一面を見せることによって、カフェを単なる飲食店ではなく、コミュニティの集まりや学びの場として位置づけることができます。イベントやワークショップを開催することで、集客力を上げ、新しい顧客の獲得につなげることができるでしょう。

 

内装工事費用と費用を抑えるポイント

 

内装工事費用

一般的にカフェを開業する際の内装工事費用としては1坪当たり20~40万と言われています。

 

あくまで目安の費用にはなるため、内装工事にとことんこだわりたいなどの要望があった場合には費用がそれ以上になることも考えられます。

 

また、物件取得費は家賃の約8か月分が目安です。

 

物件取得費用には初月家賃・敷金・礼金・仲介手数料・保証金などが含まれます。家賃ベースで算定されることが多いため、開業する地域や店舗面積によって大きく異なります。いくら必要なのか計算して把握したうえで物件も選ぶようにしましょう。

 

費用を抑えるためのポイント

居抜き物件の利用する

居抜き物件のデザインはとても難易度が高く、建築基準法や消防法に関する専門的な知識が物件選びの段階から必要です。また、居抜き物件を利用することによる費用削減効果の把握も難しいため、事業計画も難易度も上がります。居抜き物件の利用を検討する場合は、専門的な知識をもったデザイナーや内装工事業者に早い段階で相談してみてください。

 

中古の厨房設備や什器を利用する

中古の厨房設備・什器を利用することで、費用を抑えられます。

厨房設備は、中古で購入する、レンタル品を利用するなどの方法で費用を抑えられます。その際のデメリットは製品の状態にバラツキがあることです。中古で購入した設備が開業後すぐに故障してしまうと、費用がかさむだけでなく、運営にも支障をきたすため、中古の厨房設備はしっかりと状態を確認したうえで利用しましょう。

テーブルやイスなどの什器も中古品を利用できます。また、コンセプトを表現するポイントとなる装飾を自分で集めることで、費用を抑えるだけでなく、こだわりのある空間を演出できます。絵画などの美術品・植物を飾る容器・展示用のワインのビンやラベル・照明器具などです。趣向を凝らせばお客様も喜ぶ部分なので、魅力的なバーのためにも用意してみてください。

 

複数の業者から見積もりを取る

開業するために借りる物件が決まったら、いよいよ本格的に店舗のデザイン設計と内装工事の段取りをしていくことになります。

コンセプトやこだわり、予算の上限をお伝えしても、業者によってできることや、できないことは異なりますし、経験値や技量も違います。極論、まったく別の店舗内装となりえますので、業者選びは大切です。

その業者をどのように選ぶかですが、複数の候補業者に問い合わせ、そのときの対応や提示を受けた見積書で判断していくしかありません(詳細は後述)。

複数の業者にいくらでやってもらえるか見積書を取ることを、相見積もりといいます。

私たちがインターネットでamazonではいくら、楽天ではいくら、公式HPや店頭ではいくらだったなど常日頃、何かを購入するときにはどれがオトクか、無意識に比較しているそれに近いです。

 

資金調達方法

公庫からの融資

経営者は開業時に公庫から融資を受けられます。

公庫とは、2008年に設立された、国が100%出資して運営している公的な金融機関です。開業時に多くの経営者は公庫からの融資によって資金を調達しています。

公庫からの融資は、他の金融機関と比較して審査が通過しやすいのが特徴です。金利が民間の銀行と比較して低い傾向であることもメリットです。

 

補助金・助成金の活用

要項を満たすことで開業時に申請できる補助金や助成金があります。

主な補助金及び助成金は、業務改善補助金・小規模事業者持続化補助金・事業再構築補助金・受動喫煙防止対策助成金の4つです。それぞれについて解説いたします。

 

業務改善補助金

業務改善補助金とは、小規模事業者や中小企業の業務改善をサポートしている補助金です。生産性を向上させることによって、従業員の最低賃金を引き上げることを目的としています。補助の対象は、人材育成にかかる人件費や、管理システムの導入費などが該当します。補助上限額は30~600万円で、従業員数や引き上げ賃金によって異なります。

内装工事を行う際には、業務の効率化を目的として自動食洗機を導入する、などの理由により申請可能でしょう。

参考:厚生労働省 業務改善助成金:中小企業・小規模事業者の生産性向上のための取組を支援

 

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者の販路開拓及び生産性向上を支援するために設けられた補助金です。バーは商業に該当し、常時使用する従業員が5名以下の場合に申請できます。通常枠の場合、補助率は対象経費の3分の2、上限額は50万円です。

参考:商工会議所地区 令和元年度補正予算・令和3年度補正予算 小規模事業者持続化補助金(一般型)

 

事業再構築補助金

事業再構築助成金とは、新型コロナウイルスの感染拡大によって売上が低下した事業者を支援するために設けられた補助金です。コロナ禍に対応することを目的として、新たな事業を立ち上げる場合に申請できます。従業員20名以下の中小企業が通常枠で申請した場合、100~2,000万円の支援を受けられます。

飲食店テナントとして貸し出していた物件の事業主がコロナ禍により撤退してしまい、その物件に自らバーを開業する場合などに申請できます。

参考:中小企業庁 事業再構築補助金

 

受動喫煙防止対策助成金

受動喫煙防止対策助成金とは、受動喫煙の防止対策を行う際に、専用の設備を導入する費用を助成するものです。喫煙所を設ける際には確認してみてください。飲食店の場合、助成率は対象経費の3分の2、補助上限額は100万円です。

参考:厚生労働省 受動喫煙防止対策助成金 職場の受動喫煙防止対策に関する各種支援事業(財政的支援)

 

まとめ

 

今回はモダンなカフェの内装デザインのコツについてお話しました。

 

シンプルかつおしゃれな内装で、老若男女年齢性別問わず利用できる空間だからこそ、長期的な集客を見込んで長く愛されるカフェにしたいですよね。

コンセプトを固めたうえで、カフェの顔となる内装から飽きの来ない、それでいておしゃれなカフェの開業を目指しましょう。

 

また、内装工事を依頼する業者が決まっていないという方は、内装広場までお気軽にご相談ください。

内装広場では、豊富な実績を持つ工事会社の中から、お客様の希望に合わせた業者をご紹介します。