トップ > マガジン > オシャレなクリニックの内装工事の秘訣!デザインのポイントやインテリア選びのコツとは?
メニュー

オシャレなクリニックの内装工事の秘訣!デザインのポイントやインテリア選びのコツとは?

更新日:2024.03.21

多くの人に利用されるクリニックは機能性と快適性が重要ですが、おしゃれなデザインを取り入れることで、患者の心地よさや信頼感を高めることができます。

また、洗練された内装はクリニックのイメージ向上にも貢献します。

そんなおしゃれなクリニックですが、どんな風にしたらおしゃれになるのかお困りではありませんか?

ここではおしゃれなクリニックの内装工事についてデザインの秘訣から解説いたします。

おしゃれな内装のクリニックにする理由とは?


治療を行うクリニックですが、おしゃれな内装にするのには理由があります。

まず第一に、おしゃれな内装にすることで患者に与える印象を操作することができます。明るく清潔な空間や居心地の良い家具など、心地よい環境は患者がストレスを感じずに受診できるようにします。病院と言えば怖い、不安というようなイメージを持たれがちではありますが、そんなイメージを払拭するきっかけとなります。入りやすく親しみやすいクリニックにするために内装にもこだわるというのが理由の一つです。

次に、おしゃれなデザインは信頼感と安心感を与える効果が期待できます。モダンで洗練された外観は、クリニックが最新の医療設備や技術を備えていることを印象づけます。これにより、医療技術自体も高品質なサービスを提供しているという印象を与えます。

さらに、おしゃれなクリニックは患者の満足度を向上させます。居心地の良い環境は患者にとっての体験価値を高め、医療機関の評判や口コミを上げることにもつながります。おしゃれな内装にすることでクリニックは来院する患者のストレスの軽減を図り、新規患者の増加を促進することができるでしょう。

 

おしゃれな内装のクリニックのデザインのコツ

・コンセプトを決める

何事においても大切になってくるのが「コンセプトを決める」こと。

ターゲットを明確にし、どういった年齢層のどういった患者をターゲットにするかをまずは抑えておくようにしましょう。コンセプトを決める際には開業する立地も考慮すると良いです。どんな人が来るのかを想定しつつ、お店のデザインはターゲットが好むようなものにするのが良いです。

高齢者をターゲットとする場合には木材を使ったやさしくシンプルながらもおしゃれな内装に。若い女性をターゲットにするなら華やかで女性らしい空間に。お子さんをターゲットにするならカラフルでかわいい空間に……など。自身の診療科との整合性を保ちつつデザインを考えていくのが良いでしょう。

また価格帯もデザインに反映させるのが良いです。例えば美容を専門とする保険適用外のクリニックであれば高級感を持たせた内装にすることでより高度な技術が受けられているという気分にさせることができます。デザインを通して「誰に何を伝えたいか、感じてもらいたいか」というのを抑えておくようにしましょう。

 

・デザインにおいてのコツ

一般的に不安な気持ちで訪れることの多い病院。小児科などの場合お子さんは特に病院に対して怖いという気持ちを抱きがちです。

待合室では待っている間、怖い、不安などの感情を与えないように、明るくおしゃれなデザインにしていくようにしましょう。特に高級感をコンセプトにしていない場合には、室内に使う色は黒のような暗い色ではなく、明るい色にしておくようにしましょう。黒のような暗い色の場合、患者によっては不安感を持たせてしまうなんてこともあります。清潔感のある明るい色がベストです。

また、インテリア類の形に関しても直線的なものを選ぶより曲線的な物を選ぶのが良いでしょう。柔らかい印象を持たせられるだけではなく、お子さんや体の不自由な方などがいる場合、ぶつかってけがをしないための配慮につながります。また、自然とおしゃれ感も持たせることができるため、受付カウンターや待合椅子、テーブルなどに取り入れられるようにすると良いかもしれません。

物をあまり置かず、ごちゃごちゃした印象を与えないようにしたうえで、清潔感を演出するのも病院の空間演出の上では大切なポイントです。開放感を与えられる家具の配置にすることでゆったりとした待合室の空間を演出できるでしょう。

とはいえ「おしゃれ」であることだけにこだわっていてもいけません。クリニックによってはあくまでクリニックであるということを念頭に置いたうえで、バリアフリーにも配慮した内装デザインにすることを心がけましょう。

 

・インテリアの選び方
おしゃれなクリニックにするためのインテリアの選び方は、ずばり「シンプルにおしゃれなものを選ぶ」です。ごちゃごちゃしているとクリニック本来が持つべき清潔感や開放感が感じられなくなってしまいます。限られた数のおしゃれなインテリアでクリニックの内装をおしゃれになるようにしていきましょう。

例えば観葉植物。自然的な要素且つ、室内の色のアクセントとして使うことができます。空気をきれいにする役目もあり、一石二鳥ともいえるでしょう。

他にもアロマディフューザーやマガジンラックのような機能性を持ったものにデザイン性をプラスするのがおしゃれを演出する方法になるでしょう。

また、水槽を設置することでシンプルでありながらも高級感を演出し、待ち時間の患者がリラックスできるようにもなります。

おしゃれなクリニックにするための空間演出の方法

・開放感を与えるために

どうしても長時間いることを余儀なくされる待ち時間。窮屈な中で待つのは気が引けますよね。せめて視覚だけでも閉鎖的に感じさせず開放的に演出するためにどんなクリニッであれ待合室は特に開放的であることが望ましいです。

中でも整形外科や、小児科、産婦人科など足がおぼつかない方であったり、広い空間が必要となる患者を対象としたクリニックでは「空間」を作るようにしましょう。

おしゃれに空間を見せる方法として最も効果的なのが窓の設置です。大きな窓を取り入れ、自然光を室内に取り込むことで明るく、開放的な空間を作ることができます。また、視覚を遮るようなものは極力置かないようにしましょう。どうしても限られたスペースしかない、狭く見えてしまうといった場合には、あえて別の場所に視線を誘導させる形でテレビの設置などをするのでもいいかもしれません。

 

・カラーバランス

室内を広く見せるという意味でも、患者に不安感なく過ごしてもらうという意味でも内装デザインにおけるカラーバランスは重要です。

先にも触れましたが、クリニックで使う色は基本的には明るい色が良いでしょう。

ここでは各色がもたらす効果や室内での色の使い方についてご紹介します。

白色:クリニックや医療現場というと従来は清潔感を感じさせる白色が使われることが多かったと思います。しかし白色は清潔感や誠実さを感じさせるものの、同様に寂しさも感じさせる色です。シンプルになりすぎてしまう可能性もあるため、アクセントカラーとして色を加えるのが良いでしょう。

 

赤色:エネルギッシュでパワフルな色である赤色。印象通り活力を与えてくれる色です。とはいえ、クリニックの待合室内を赤色淡色にしてしまうと落ちつかない印象を患者に与えかねません。赤色を使う際にはワンポイントの指し色として使うのが良いでしょう。

 

黄色:こちらもまた元気さを感じさせる明るい色です。気持ちも華やぐ黄色ですが、こちらも赤色同様全面に使用してしまうとまぶしく感じられて落ち着きにはつながりません。黄色を取り入れる場合にはワンポイントとして使うか、パステルカラーのような派手すぎない黄色を使うのが良いでしょう。

 

オレンジ色:赤と黄色を合わせたオレンジ色は元気さや温かみを感じさせるぬくもりのある色です。原色ではないため、派手過ぎず、リラックス効果をもたらすことも望めます。健康的な色であることからもクリニックでよく使われている色です。

 

ピンク色:優しさや女性らしさを感じさせる色です。派手すぎない淡いピンクであれば室内全体に使うのも良いでしょう。安心感を感じさせるこの色は女性をターゲットにしたクリニックや小児科などでよく使われます。

 

青色:暖色とは打って変わって爽やかで集中力や落ち着きを感じさせる色です。涼しげな色なため、閉鎖的な空間で青色単色でまとめてしまうと冷たい印象を与えかねないため、ワンポイントで使う、もしくは淡い青を用いるのが良いでしょう。

 

緑色:自然的な色でもある緑色。リラックス効果や安心感を助長させる色です。爽やかで開放的な色でもあり、クリニックで使われることも多い色になっています。緊張感の多いクリニックの待ち時間をおだやかに過ごしてもらえることが臨めますが、暗い緑を選ぶと圧迫感を感じさせてしまうこともあるため注意が必要です。

 

茶色:こちらもまた自然的な色でぬくもりを感じさせる色です。どんな色とも基本的に相性がいいため、カラーコーディネートがしやすくなります。リラックス感を感じさせる他、濃い色であれば高級感の演出にもつながる色です。

 

グレー:落ちついた色でありながらも暗すぎないグレーはモノトーンカラーで内装デザインをまとめたい方には向いている色です。派手過ぎず、落ちついた印象をもたらすシンプルなカラーは他の色との組み合わせもしやすく、大人っぽい印象を与えます。

 

以上のようにそれぞれの色には患者の感情にもたらす効果があります。クリニックに対して患者にどんな印象を持ってもらいたいかという点を考慮しつつ、色を組み合わせていくのが良いでしょう。この際注意したいのが色の組み合わせのバランスです。

一般的に「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の三つで構成することでバランスよく色がまとまるとされており、それぞれ75%、25%。5%という割合が良いとされています。

ベースカラーは最も範囲を占める壁や床、天井といった部分でここにはシンプルな色を使うのが良いとされています。無彩色と呼ばれる彩度のない色が使われることがほとんどですが、彩度のある有彩色を取り入れたい場合には原色に近いはっきりした色は避け、なるべくシンプルな有彩色を使うと後々の「メインカラー」「アクセントカラー」との兼ね合いが良くなるでしょう。

メインカラーはその名の通りメインになる色です。大きな家具などに使われ、最も目につきやすい色になります。病院のコンセプトカラーなどをここでは使うと良いでしょう。壁の一部をここで選んだ色にすることでも雰囲気を変えることができるためおすすめです。

アクセントカラーは強調色ともよばれ、室内の印象を一気に引き締める役目があります。メインとなる色と対照的な色を使うことで一気におしゃれ感を演出できるのが特徴です。小物類や花のような観葉植物にこの色は取り入れるようにするのが良いでしょう。

 

・照明の選び方

室内の色に続き、おしゃれさを演出する方法として注目したいのが照明です。

照明には四つの色があり、それぞれ「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」と分けられます。前者二つはオレンジっぽい温かみを持った色なのに対し、後者二つは青みが買った色であることが特徴です。

オレンジっぽい色であればあるほどリラックス感を演出でき、青みがかかった色になると

集中力を高める効果があります。

待合室のようなリラックスできる空間には前者を。診察室などではっきりと見える中での作業を求められる場合には後者を選ぶようにしましょう。

待合室ではおしゃれな印象を持たせるためにも、間接照明を使い陰影を空間演出に利用してみたり、華やかさを取り入れたペンダントライトなどの吊り下げ照明を取り入れるなどするのが良いでしょう。デザイン性を持った照明器具を取り入れるだけでもぐっとおしゃれさがますのでおすすめです。

 

おしゃれなクリニックはトイレにもこだわろう

待ち時間が長いと意外とお世話になるのがトイレ。目につかないようでいて実は一番気になる場所でもあります。バリアフリーにも配慮しつつ、デザイン性のある作りにすることで「ここのクリニックはトイレにまで気を配っているのだな……」と安心感にもつながります。

最も重要になってくるのが当然ながらも「清潔感」。

汚れが目立ちにくく、臭いも付きにくい壁や床の素材にするようにしましょう。色も清潔感を感じさせる明るい色、もしくはモダンにまとめることで汚れが目立たないこともクリアしつつ、おしゃれなトイレになるはずです。

また、老若男女問わずの来院が予測される場合には男女兼用の共同トイレにするのではなく、男女別のトイレにするのが良いでしょう。

またお子さんの来院が予測される場合にも同様に、おむつ交換ベッドの取り付けや子供の高さに合わせた洗面台などの設置があると親切でしょう。

美容クリニックなどの場合には女性に嬉しい大きな鏡や、化粧直しもできる簡易的なドレッサーなどの設置があってもいいかもしれません。

また、照明にもこだわれるといいでしょう。トイレ内がくらい照明だと圧迫感を感じさせてしまう場合があります。待合室同様、明るく温かみのある色の照明を選びましょう。

また、特に女性を専門とするクリニックの場合には、大きな鏡を取り入れる、洗面台にデザイン性を持たせるなどの工夫があると良いです。

一見見落としがちなトイレではありますが、内装デザインにこだわれるようにしましょう。

 

おしゃれな内装のクリニックにする際の費用はどれくらい?

 

クリニックの内装費用

一般的にクリニックの内装にかかる費用は坪単価30~50万です。

おしゃれな内装にしようとなるとここからさらに費用が上がることも予想されます。

費用面での上限を端からしっかりと決め、予算には余裕をもっておしゃれな内装にしていきましょう。

 

クリニックの内装工事費用を抑えるためにできることは?

 

・居抜き物件

クリニックの内装工事の中でも特に費用がかさんでくるのが電気や空調の設備工事です。

患者に快適に過ごしてもらうためにも重要となってくる部分ではあり、ここだけは妥協ができない部分となります。

そんな時に費用の削減のための一環として使えるのが居抜き物件の利用です。

そもそも居抜き物件とは、以前に店やオフィスなどがあった場所で、それを使ったまま新しい店舗やオフィスを始めることができる物件のことです。つまり、前のテナントが使っていた家具や備品がそのまま残っている状態の物件です。そのため、費用の大幅な削減が見込めるでしょう。

 

・相見積もりをとる

内装工事の費用を抑えるためにできることは相見積もりをとることです。

複数業者から見積もりを取り、比較することで自分のしたいようなクリニックを作るための大まかな費用相場を知ることができます。

予算内で費用を抑えるためにも相見積もりを行い、自分の費用観に見合った業者に依頼をするようにしましょう。

 

資金の調達方法

内装工事をなるべく費用を抑えるものとしても、クリニックの開業に必要な資金は最低でも1,000万~と言われています。そこで使っていきたいのが公庫からの融資や補助金です。

 

公庫や銀行などから融資を受ける

クリニックを開業する際には、審査を通過することで公庫や銀行から融資を受けることができます。

公庫とは国が出資して設立された公的な金融機関のことです。公庫は銀行と比較すると審査が通りやすいことから、実績のない事業者でも資金調達が可能です。

発生する金利も銀行より抑えめな傾向があるため、融資を受けたいときには最初に公庫へ相談してみると良いでしょう。

一方、銀行は公庫より審査が通りにくく金利が高い傾向がありますが、公庫のように金利の値が決められていません。

信用性が高ければ、低利子で融資を受けられることもあります。付き合いの長い銀行がある場合は一度相談してみましょう。

また、公庫や銀行に融資を受けたい場合は、綿密な事業計画書を策定しておくことが大切です。

事業計画が明確ではない場合は、返済できる目処が立っていないと思われてしまい、融資を受けられないことも考えられます。

審査を通過できる可能性を高めるためにも、具体性の高い事業計画を設けておきましょう。

 

医師信用組合
地域の医師信用組合が提供するクリニック開業向けのローンというものもあります。この金融機関は、医師同士が相互支援することを目的としていますので、金利や返済期間などの条件が非常に有利であり、かなり心強い資金調達手段の一つです。

また、ここで得た資金は、クリニックの購入物件だけでなく、医療機器の購入、運転資金、自動車購入など、様々な用途に活用することができます。また、担保を要求されない融資も可能であり、連帯保証人が原則として配偶者のみであるため、手続きが比較的簡単です。

しかし、このローンを利用するには医師会や組合への加入が必須条件となります。さらに、県外への転出を行った場合には追加の融資を受けることができないなどの注意点もあるため留意しましょう。

 

補助金による支援を受ける

クリニックの内装工事を行う際には、要項を満たすことで利用できる補助金があります。

利用を検討している方は、ホームページで募集期間や補助対象経費などを確認しておきましょう。

 

事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、新型コロナウイルスの感染拡大によって利益が低下した企業を支援するために設けられた制度です。

この制度を受けるためには、コロナ禍に対応するために事業を再構築する必要があります。

例として、整骨院として事業を続けていた企業が、新たに高齢者を対象にしたデイサービスを始める際などに申請することができるでしょう。

補助率と補助上限額は従業員数などによって決められており、条件をみたすことで100万円から8000万円の支援を受けることができます。

参考:中小企業庁 事業再構築補助金

 

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、商工会議所が管轄する地域にて、事業を営む小規模事業者を支援するために設けられた制度です。

補助の対象は幅広く、内装工事を行うための費用や広告による宣伝費などが該当します。

支援の枠は多数設けられており、通常枠の場合は補助率は3分の2で最大50万円の支援を受けることができます。

参考:日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金

 

医療施設等施設設備費補助金
医療施設等施設設備費補助金は、政府や地方自治体が医療機関や介護施設などの施設に必要な設備を整備するために提供する補助金の一つです。この補助金は、医療や介護の質を向上させることや、地域の健康や福祉に貢献することを目的としています。

具体的には、医療機器の導入や施設の改築、拡張、新設などに必要な費用の一部を助成することで、医療や介護の提供環境を整備し、より良いサービスを提供することができます。これにより、地域住民の医療・介護ニーズに応え、地域全体の健康と福祉の向上に貢献することが期待されています。

この補助金の申請条件や支給額、使途などは、政府や地方自治体の方針や施策によって異なりますが、多くの場合、設備の必要性や地域のニーズ、施設の運営状況などが考慮されます。

 

まとめ

同じクリニックでも内装にこだわるだけで患者の満足度が各段に変わります。おしゃれで来院満足度の高いクリニックを作るためにも、予算内でうまくやりくりし、こだわりのデザインのクリニックを開業できるようにしましょう。
資金の負担が大きいと感じる場合は、補助金などを活用することもポイントです。

また、ホテルの改装を依頼する業者が決まっていないという方は、内装広場までお気軽にお問い合わせください。

お客様の希望に合わせて、豊富な実績を持つ専門会社を最大3社ご紹介いたします。