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ダンススタジオの内装工事を解説! 防音・防振対策のポイントは?

更新日:2024.01.23

 

ダンスはますます人気を高めており、ダンススタジオも増えています。背景としては、学校教育でダンスが必須科目となったことや、ダイエットやストレス発散の方法として注目を集めていることが挙げられます。

ダンススタジオは防音・防振対策がとても大切です。疎かにするとクレームに繋がり、運営に支障をきたしてしまいます。専門家に相談して対策を講じることをおすすめしますが、任せきりにするだけでなく、基本的な知識を持っていた方が計画を進めやすいです。

この記事では、ダンススタジオの開業に必要な費用、防音・防振対策を含めた内装デザインのポイントを解説いたします。

【目次】

1.ダンススタジオ開業に必要な費用の把握

ダンススタジオを開業するのに必要な費用は、内装工事費用と物件取得費用です。ここではそれぞれの費用の算出方法について解説いたします。

内装工事費用

ダンススタジオの内装工事費用は1坪あたり30~50万円が一般的です。

ホール面積を20坪程度、受付や更衣室の面積を10坪程度と想定すると、内装工事費用は約1,200万円です。

ダンススタジオの内装工事では防音・防振対策が必要です。対策のレベルはダンスの種類によって異なるので、より高度な対策が必要な場合は内装工事費用が高くなる傾向にあります。防音・防振対策は物件の選定にも影響のある項目なので、早い段階で専門家に相談し、ダンスの種類を伝えるようにしましょう。

物件取得費用

物件取得費用は家賃の8か月分程度が目安です。

物件取得費用には初月家賃・敷金・礼金・仲介手数料・保証金などが含まれます。家賃ベースで算定されることが多いため、開業する地域や店舗面積によって大きく異なるのがポイントです。

家賃はランニングコストにも直結するので、開業する地域の家賃相場を必ずリサーチしてから事業計画を立てるようにしましょう。

2.ダンススタジオの物件選びのポイント

物件選びのポイントは立地と物件の種類、防音・防振対策の可否です。物件の種類にはスケルトン物件と居抜き物件があります。ここではそれぞれのポイントについて解説いたします。

ダンススタジオに向いている立地

ダンススタジオのターゲットが多くいる街を選定することが大切です。

通いにくいと継続するのが難しくなってしまうためです。

学校の授業でダンスに興味を持った子ども・昼間に通って健康になりたい主婦・仕事帰りにダイエット目的で通いたい会社員など、ターゲットを設定し、適した街を選定しましょう。

ターゲットの生活に近い立地でダンススタジオを運営することで、通いやすくするのがリピーター獲得のポイントです。

自由度が高く、防音・防振対策も安心なスケルトン物件

スケルトン物件はデザインの自由度が高く、十分な防音・防振対策が可能です。

スケルトン物件とは、内装が全くなく、コンクリートがむき出しの状態の物件です。何もない状態から設計・施工を行うので、ホールや更衣室などを自由にレイアウトできます。建物自体が対応不可でない限りは、防音・防振対策も十分に講じることができます。建物によって可能な工事が限られるので、必ず専門家に相談してから物件を選定しましょう。

すべてを一から計画するので、費用が高くなり、工期が長くなる傾向があるのがスケルトン物件のデメリットです。

費用を抑えるなら居抜き物件

できるだけ費用を抑えて開業したい場合は居抜き物件がおすすめです。

居抜き物件とは、内装の一部が残された状態で賃貸に出されている物件です。床・壁・天井をうまく活用することで、費用を抑えられます。ダンススタジオの場合は防音・防振対策の費用割合が大きいため、もともとダンススタジオだった居抜き物件で防音・防振対策の費用を削減できると大きな効果が期待できます。

間取りやデザインに制限が生じることが居抜き物件のデメリットです。

3.ダンススタジオのデザイン、防音・防振対策のポイント

ダンススタジオのデザインは、清潔感を与えることと、必要な性能を確保することが大切です。ここでは清潔感を与えるポイントと、ダンススタジオに必要な性能について解説いたします。

清潔感を与えるデザイン

白系の内装仕上げ、直接照明による明るい空間とすることで清潔感が感じられます。

白は清潔感を連想させる効果が高い色なので、ダンススタジオではよく使われています。一方で、汚れが目立ちやすい色でもあるので、汚れが付きにくく、清掃しやすい素材とすることもポイントです。ダンスホールだけでなく、受付や更衣室など、一貫して清潔感を演出することを意識しましょう。

フラメンコなどの特殊な演出を必要とするダンスの場合は、清潔感を保ちながらコンセプトをデザインに反映するのが大切です。

防音・防振対策

浮床・防振ゴム・グラスウール敷込・防音建具など、十分な防音・防振対策を講じるのが大切です。

ダンススタジオでは音楽が外部に漏れないようにする防音対策と、ジャンプなどの振動が近隣に伝わらないようにする防振対策がとても大切です。近隣からのクレームは運営に支障をきたし、集客にも影響が出てしまうためです。近隣建物の利用者はダンススタジオの見込客であるため、迷惑をかけてしまうと新規顧客も減ってしまいます。

防音・防振対策はダンスの種類によって必要な対策レベルが異なります。必ず専門家に相談してから対策工事を決定するようにしましょう。

ダンスに適した床仕様

ダンスによって適した床が異なるので、最適な仕様を選定するのが大切です。

ダンススタジオの床は、ダンスのしやすさ・疲れやすさ・ケガのしやすさなど、さまざまな要素に影響します。バレエはすべりにくく、バランスを保ちやすい床が向いていますが、社交ダンスはある程度すべりやすい床が向いています。

その他にも、弾力性・クッション性・耐久性・メンテナンス性など、ダンスの種類に応じて必要な性能を選定し、床仕様を決めてみてください。

4.内装工事業者の選定のポイント

内装工事業者は数多く存在し、その中からよい業者を選定するのが難しいのが実情です。ここではよい内装工事業者を選定するためのポイントを2つご紹介いたします。

実績を見る

内装工事業者の実績を見ることでダンススタジオが得意であることを確認できます。

ダンススタジオは防音・防振対策をはじめ、専門的な知識が不可欠な工事です。そのため、ダンススタジオの実績を多く持っている内装工事業者を選定することで、安心して依頼できます。実績を見れば、どのようなダンススタジオが得意かもわかるので、内装工事業者を選定する際には実績を紹介してもらってみてください。

相見積をとる

相見積をとることで費用の妥当性を確認できます。

相見積とは複数の業者から見積をとることで、複数の見積を比較できるので各項目の費用の妥当性を確認しやすくなります。

内装工事業者を選定するうえで最大の関心ごとは費用です。しかし、防音・防振対策工事などは1社の見積を見ても妥当性を確認できません。複数社の見積を比較することで安心して内装工事業者の選定を行えます。

まとめ

ダンススタジオの開業は以下の流れで進めていきます。

1.必要な資金を確保する
2.物件を見つける
3.内装などのデザインを決める
4.工事を依頼する業者を決める

この記事で解説したポイントを踏まえ、ダンススタジオの計画を進めてみてください。
また、内装工事を依頼する業者が決まっていない方は、内装広場までお気軽にご相談ください。
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