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フレンチレストランの内装工事を徹底解説!至福の空間を作るには?

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この記事ではフレンチレストランの内装工事の費用やデザインのポイントについて徹底解説いたします。

「フレンチレストランを開業費用は・・?」

「至福の空間でおもてなしするためのデザインのポイントは・・?」

この記事ではそんな疑問にお答えします。

フレンチレストランにはアンティークスタイル、バルスタイル、スタイリッシュスタイルの3つのスタイルがあります。
この記事では各スタイルのポイントを解説しますので、スタイルをこれから決めるという方もぜひご覧になってください。

世界三大料理であるフランス料理、お祝いなどの特別なシーンでの利用も多いですよね。
理想のフレンチレストランで最高のおもてなしを提供しましょう♪

目次
・フレンチレストランの内装工事費用
・フレンチレストランの3つのスタイル
・フレンチレストランの内装デザインのポイント
・フレンチレストランの物件の選び方
・フレンチレストランの施工業者を選ぶときのポイント
・フレンチレストランの内装工事における資金調達の方法
・まとめ

フレンチレストランの内装工事費用

フレンチレストランの内装工事に必要な費用を見ていきましょう。
フレンチレストランは厨房設備が重要なので、厨房設備が費用の大きい割合を占めることが特徴です。

内装工事の全体費用及び坪単価

フレンチレストランの内装工事費用は一般的に30~50万円/坪となります。
(1坪=約3.3㎡)
アンティークスタイルの高級なしつらえを想定すると相場よりも高くなることも多いです。

ここで、全体費用算出に必要なフレンチレストランの面積について解説いたします。

高級レストランでゆったりした座席配置の場合は、必要なホール面積が1.5席/坪程度となります。
一般的なレストランでは、2席/坪です。
例えば、アンティークスタイルのゆったりした席配置で45席を想定すると、必要なホール面積は30坪です。

次に、必要な厨房面積はアンティークスタイルでレストラン全体の50%程度です。
一般的なレストランでは全体の40%程度となります。
先ほどの客席が45席のアンティークスタイルのフレンチレストランを想定すると、必要な厨房面積は30坪です。

以上より、アンティークスタイルのレストランで30席の客席を想定すると、ホール面積が30坪、厨房面積が30坪で、全体面積は60坪となります。

内装工事費用の坪単価が40万円/坪とすると、上記の例で必要な内装工事費用は2,400万円程度ということになります。

想定する客席数から簡単に必要な面積と費用を概算できますので、参考にしてください。

内装工事費用の内訳

次に、内装工事の内訳について解説いたします。
実際には内装工事業者の強みによって違いがありますので、こちらは参考とし、積極的に内装工事業者に見積依頼をすることをおすすめします。

以下に示すのがレストランの面積が60坪の場合を想定した内装工事費用の内訳です。
サイン工事以外は基本的に坪単価で費用が決まりますので、想定する店舗面積に応じて計算し、参考としてください。

内装工事

この項目には天井・間仕切り壁・床などが含まれます。
フレンチレストランの雰囲気を決める内装材の材質や照明器具(シャンデリアなど)により単価が上下します。

電気工事

照明などの電気配線工事や、コンセント設置工事が電気工事の内容です。
カジュアルスタイルのレストランでは仕事の商談の場としての利用を想定し、テーブルごとにコンセントを設置するケースが増えてきています。

コンセントは資格を持った専門業者でないと増設することができません。
コンセントを多く設置する場合はその分だけイニシャルコストが必要となるので事前に業者に伝えておきましょう。

空調衛生工事

冷暖房や換気の空調設備や、水道やトイレの給排水設備が空調衛生工事です。
厨房の使い勝手や衛生面に直結する重要な工事となります。

厨房設備

作業台、シンク、冷蔵・冷凍庫、コンロなど、厨房に必要な設備の設置が厨房設備工事です。
レストランにおいては厨房設備が内装工事費用の中で大きな割合を占めることになります。

また、シェフの意向により必要な設備が異なってきますので、事前にシェフからヒアリングをして必要な設備の目線合わせを行う事が大切です。
提供する料理の種類や質に直結する項目ですので、しっかり準備をして計画を進めましょう。

サイン工事

レストラン名称の看板などが含まれます。

参考費用を紹介しましたが、実際には業者に見積を取るのが費用を把握する最も正確かつ簡単な方法です。

『内装広場』は無料のご相談で、3社からの見積と提案を提示いたします。
あなたの理想のフレンチレストランをぜひ我々に共有していただき、サポートをさせてください。

フレンチレストランの3つのスタイル

フレンチレストランの3つのスタイルを紹介します。
スタイルによってターゲット層や利用シーンが異なってきます。

レストランを繁盛させるためにはターゲット層の設定と、ターゲット層の需要を満たすサービスの提供が最も重要です。

あなたの理想のフレンチレストランがどのスタイルかをしっかりとイメージして計画を進めましょう。

アンティークスタイル


画像出典元:Freepik

アンティークスタイルはフレンチレストランの王道で、フランスの古典的な雰囲気を演出した正統派スタイルとなります。

ガブリオールレッグ(動物の脚をモチーフとしたS字形の湾曲をもつデザイン)のテーブルやイス、総柄の壁紙、重厚感のある厚手のカーペットなどが特徴です。

ターゲット層としては富裕層が想定され、お祝いなどの特別な日での利用も多いです。
特別な日の非日常感を演出するため、上品で高級感が漂う空間づくりがレストラン全体の方針となります。

バルスタイル

バルスタイルはアットホームで大衆的なスタイルです。
馴染みやすく、気軽に入りやすいのが特徴です。

ターゲット層としてはリーズナブルにフレンチを楽しみたい幅広い世代、利用シーンとしては日常での外食や、居酒屋感覚での利用が想定されます。
カウンターを設置し、お客様との距離感をより一層近づけるような雰囲気づくりをするバルスタイルもあります。

格式張らずに気兼ねなく利用できる空間づくりをすることで、幅広い客層を獲得することが可能です。

スタイリッシュスタイル

本場フランスでのフレンチレストランはアンティークスタイルとバルスタイルが一般的ですが、日本で若者世代をターゲットに増えているのがスタイリッシュスタイルです。

若者のトレンドに合わせて上品かつ気軽に利用できるスタイルとしてフレンチレストランに限らず存在感を増しているスタイルです。
決まった形式があるわけではなく、オーナーの好みやコンセプトに合わせて空間づくりをするのが特徴となっています。

普段の食事や、仕事の商談・会食、結婚式の二次会などのイベントなど、様々な利用シーンを想定して計画することができます。

フレンチレストランの内装デザインのポイント

ここではフレンチレストランの内装デザインのポイントを見ていきましょう。
レストランの雰囲気作りだけでなく、レストランをスムーズに運営するためのポイントも解説していきます。

ターゲット層に合わせたコンセプト

レストランを繁盛させるためには、ターゲット層を設定し、ターゲット層の需要に合うコンセプトを決めることが大切です。

富裕層をターゲットとする場合はアンティークスタイルとし、下記のようなコンセプトが例として挙げられます。
・高級な魚介類を取り入れた本格フレンチ
・ワインにこだわり、料理とのマリアージュを楽しむ贅沢フレンチ

若年層をターゲットとする場合はバルスタイルスタイリッシュスタイルとし、下記のようなコンセプトが挙げられます。
・リーズナブルに楽しめるアットホームフレンチ
・居酒屋感覚でカウンター席も楽しめるバルフレンチ

また、食材そのものにこだわるフランス料理ならではの地産食材をコンセプトとする場合も多いです。
観光地で多く、宿泊機能を伴うオーベルジュの形式を取ることもあります。
・地元野菜をふんだんに取り入れた野菜フレンチ
・近海で水揚げされた新鮮な魚介たっぷりの贅沢フレンチ

ターゲット層に合わせ、魅力的なコンセプトを設定することでお客様の満足、ひいては集客に繋がります。
レストランの魅力を十分に伝えられるコンセプトを設定しましょう。

コンセプトに合わせたトータルコーディネート

コンセプトを設定した次は内装やインテリアのデザイン、食器やグラスなどの什器選定をすることになります。
それぞれを独立して考えるのではなく、コンセプトに合わせて全ての要素を統一した演出に繋げるため、トータルコーディネートすることが大切です。

内装のデザイン

内装の要素としては天井や間仕切り壁、床などがあります。

アンティークスタイルの場合、花柄を取り入れた総柄の壁紙や、重厚感のある厚手のカーペットなど、古典的な雰囲気の演出のために欠かせない要素があるため、しっかりと押さえていきましょう。

壁紙や天井の張り紙は昼間の自然光を取り入れた状態や、照明で照らされた状態で雰囲気が異なることもあるので、照明器具と一緒にデザインするようにしましょう。

バルスタイルスタイリッシュスタイルでデザインに自由度がある場合、使い勝手を考えることも一つのポイントです。

特に床については、滑りにくい素材としてバランスを崩して食器を落としてしまうリスクを低減したり、汚れが取れやすい素材としてこぼれたワインを掃除する手間を軽減することを意識することもあります。

照明器具

照明はレストラン全体の雰囲気を決める要素であり、照明器具自体がデザインのアクセントとなります。

色合いは白色よりも電球色(オレンジがかった色合い)が採用されることが多いです。
電球色は古典的な雰囲気を演出しやすいだけでなく、料理を照らしたときに温かみのある印象を与え、美味しそうに見える効果があります。

レストランに向いている照明器具としては、ユニバーサルダウンライト・スポットライト・ペンダントライトがあります。

ユニバーサルダウンライトは天井に埋め込むタイプで、光の方向を変えられる照明です。
スタイリッシュスタイルの落ち着いた雰囲気によく合います。
天井に埋め込むタイプなので埃がたまりにくいというのもメリットです。

スポットライトはピンポイントに照らすことができる演出効果の高い照明です。
光の向きを自由に変えることができるので、状況に応じて席配置を変えることの多いバルスタイルに向いています。
イベントへの対応力が高いのも魅力です。

ペンダントライトは照明器具を天井から吊り下げる照明です。
照明と料理の距離が近くなり、料理を美味しく見せる効果の高いのが特徴です。
照明器具自体がインテリア性の高いものが多いので、オシャレなレストランの雰囲気を作るアクセントとしても取り入れることができます。
ペンダントライトとテーブル面の距離は65cm程度とすることで、頭をぶつける心配なく、料理の演出効果を高めることができます。

什器

食器やグラスなどの什器もフレンチレストランの雰囲気を作る重要な要素となります。
料理やワインに適した什器とするだけでなく、上品な雰囲気や、馴染みやすい雰囲気など、コンセプトに合った什器を選定するようにしましょう。

アンティークスタイルでは高級感漂う什器が特別な時間を演出しますが、バルスタイルでは高級感があると気軽に楽しみづらくなってしまいますよね。

什器も内装や照明との組み合わせにより見え方が変わります。
もちろん提供される料理やワインもこれらの組み合わせによってより美味しく見えるようになりますので、トータルコーディネートを意識して選定するようにしましょう。

間取り

フレンチレストランでは間取りの計画も重要です。

ホールでは大広間個室カウンターを適切に計画することで、使いやすく、魅力的な空間を作ることができます。
お客様とホールスタッフの動線席のレイアウトを計画した上で十分な間取りを確保することで、使いやすいホールとすることが可能です。

アンティークスタイルでは外の豊かな景色を窓から取り入れる、バルスタイルではテラス席を取り入れるなど、外部空間を有効に活用した間取り計画も魅力を高める要素となります。
魅力的な外部空間がある場合は積極的に取り入れてデザインしていきましょう。

また、厨房の間取り計画もフレンチレストランの重要な要素です。
料理を作る流れを意識した動線計画厨房設備の配置計画、フランス料理の丁寧な飾り付けに対応できる十分なスペースなど、厨房の使い方に合わせて十分な広さを確保し、配置計画をする必要があります。

厨房の計画は正解が決まっているわけではありません。
実際に厨房を使うことになるシェフの意向を取り入れて計画することが大切です。

レストランの計画の最終段階でシェフのヒアリングを行って厨房計画が丸々変更になってしまった、というケースもありますので、できるだけ早い段階でシェフへのヒアリングを行うようにしましょう。

『内装広場』はフレンチレストランの実績を多く持っています。
施工事例のトータルコーディネートを参考にしながら理想のフレンチレストランのイメージを共有することができます。
無料の見積相談から3社の提案をご提示することができますので、お気軽にご相談ください。

 

フレンチレストランの物件の選び方

ここで、フレンチレストランに適した物件の種類について解説いたします。

自由度の高い「スケルトン物件」


まずは「スケルトン物件」について解説いたします。

スケルトン物件とは、内装が全て撤去された状態で賃貸に出されている物件を言います。
仕上げの床や壁が取り払われており、コンクリートの床や、鉄骨が剥き出しの状態になった空間のイメージです。

何もない空間に、ホールや厨房の間取りを計画し、コンセプトに合わせて床・壁をデザインし、家具を配置していくことになります。

一から自由にデザインすることができるので、花を飾るために壁を特殊な形にしたい、掘り込み天井にして空調機器を見えないようにしたい、折り上げ天井にして天井をできるだけ高くしたい、というような要望にも対応することができます。

まさに、理想的なフレンチレストランを完璧な形で実現できるのが、「スケルトン物件」です。

費用を抑えるなら「居抜き物件」


次に「居抜き物件」について解説いたします。

居抜き物件とは、テナントの前の使用者が使っていた仕上げの床や壁、家具などを撤去せずに、丸ごと売却・賃貸に出されている物件です。

レストランの場合は、作業台やコンロなどの一部の厨房設備をそのまま使えることがメリットとなります。
厨房設備はレストランの内装工事の中で大きな割合を占めるので、厨房設備の費用削減は開業の費用削減に大きく貢献します。

厨房設備以外にも必要な設計業務、材料、工期などが少なくて済むので、スケルトン物件と比べて費用が少なくて済むのがメリットです

一方で、間取りが元から決まっている、壁や天井の形を自由に変えられないなどの制限が出てきます。

「間取り」の項目で厨房計画の重要さを説明しましたが、居抜き物件の厨房が新しいフレンチレストランで提供しようとしている料理に対応できる厨房になっていないといけません。

工事業者との打ち合わせとシェフとの目線合わせを行い、その居抜き物件でどんな計画ができるか、適切な厨房計画を実現可能かを検討することがポイントです。

居抜き物件は制約が多いので、計画の難易度がとても高くなります。
必ず業者に相談しながら計画を進めるようにしましょう。

フレンチレストランの施工業者を選ぶときのポイント


フレンチレストランの内装工事を請け負っている施工業者は数多く存在します。
その中からクオリティ・コストパフォーマンスとも高い施工業者を判別するのが難しいのが実情です。

ここでは優れた施工業者を見つけ出すためのポイントを紹介いたします。

実績

一番分かりやすいポイントとなるのが「実績」です。

実績とは、施工事例や、利用者のレビューのことです。

施工業者によって得意な分野や、苦手な分野があります。
レストランが得意な業者もいますし、スケルトン物件が得意な業者、居抜き物件が得意な業者もいます。
施工事例を見るとその業者が得意な分野や、物件の種類、規模がよくわかります

また、専門用語や難しい建築様式が分からなくても、施工事例を見せて、「こんな風にしたいです」と伝えればイメージを共有することが可能です。

多くの施工事例を見ていく中で新たなインスピレーションを得ることもありますので、施工事例はできるだけ多く見ておくようにしましょう。
複数の施工事例からデザインの要素を取り出し、組み合わせていくことも有効なやり方です。

利用者のレビューは、その業者のコミュニケーションの取り方や、仕事の進め方を知るのに良い参考資料となります

『内装広場』は業者毎の実績と得意な工事のデータを保有しています
あなたの予算や入居予定建物、イメージなどの情報をもとに適切な施工業者をご紹介いたします。

相見積

次に紹介したいポイントは、「相見積」を取るか、という点です。

相見積とは、複数社に同時に提案・見積の検討依頼を出し、提出してもらうことを言います。
相見積を取ることによって、業者間に競争原理を働かせることができ、費用の低減効果を得ることができるのです

また、複数社からの見積書を受け取ることができるので、見積の内容を比較することができます。
1社の見積書だけを見てもなかなか各項目の費用が妥当なのか判断することは難しいですが、複数社の見積書を見比べることで妥当性を確認することができます。

これにより、見積相場の透明性を担保することができるので安心ですよね。

提案内容と見積を照らし合わせて、
「このデザインにすればこの項目の費用を抑えらえるのかな」
というような考察もできるようになるのも大きな魅力です。

『内装広場』では実績ある施工業者の中から最大3社の提案と見積が届きます
3社から相見積を取ることでより正確な比較検討を行い、魅力的な提案を選ぶことが可能です。

直接施工

最後にご紹介するポイントは、「直接施工」の施工業者を選定しているか、です。

直接施工とは、契約・工事・お客様対応などを全て自らで行い、下請けの会社に依頼しないスタイルを言います。

下請け会社が増える度にマージン(仲介手数料)が発生するため、不必要な費用が嵩んでいきます。

直接施工の場合は下請け会社が入ることはないので、不必要なマージンが嵩むことはありません

また、直接施工は計画を進める上でもメリットのある方式です。

下請け会社に任せる場合は、相談内容を営業担当が判断できず、
「対応可能か施工業者に確認します・・・」
と言うことがあります。
確認のために数日かかることもありますし、内容がうまく伝わらないケースもあります。

直接施工の業者の営業担当者は自社のノウハウを熟知しているため、その場で判断できる内容も多いですし、デザイナーや工事担当者に相談する際もスムーズに内容が伝わります。

直接施工は、費用・スムーズな計画のためにとてもメリットの多いスタイルです。

『内装広場』は直接施工の業者を選定して提案・見積を提示いたします。
「直接施工の施工業者」の「3社相見積」により、無駄なコストを徹底排除し、良好なコミュニケーションを取りながら理想的なフレンチレストランを実現することが可能です。

フレンチレストランの内装工事における資金調達の方法

フレンチレストランの内装工事には、一坪あたりおおよそ30~50万円の費用がかかります。
店舗の規模によっては、工事費が2000万円を超えるケースもあるでしょう。
開業後には家賃や人件費などのランニングコストもあるため、予算にゆとりを持っておくことも大切です。

では、内装工事を行う際に資金を調達したい場合、どのような方法があるのでしょうか?
ここからは、フレンチレストランの内装工事における資金の調達方法を紹介していきます。

公庫からの融資を受けてみる

開業や内装工事の資金調達方法として、まず最初に挙げられるのは公庫からの融資です。
公庫とは2008年に設立された、国が100%出資し運営している公的な金融機関です。
開業を行う際、経営者の多くは公庫からの融資によって資金調達を行っています。

公庫からの融資は、他の金融機関と比較すると審査が通過しやすいという特徴があります。
金利も民間の銀行と比較すると抑えめな傾向があるため、初めての開業をするならば一度検討してみると良いでしょう。

融資を受ける際のポイントは?

注意点として、融資を受けられる可能性が高いとはいえ、必ずしも審査が通るわけではありません。

融資を受ける際の面談では、事業者の考え方や熱意などが見られています。
開業をしても経営が上手くいかないと思われてしまうと、審査を落ちてしまう可能性があります。
審査を通過しても、想定していた金額まで融資を受けられないこともあるでしょう。

公庫からの融資を受ける際には、創業の理由、経営の見通しなどが具体的に設けられた事業計画書を策定することが需要です。

レストランの開業に対する熱意が充分に伝われば、その分だけ信頼できる人物だと認めてもらいやすくなるでしょう。
数値に基づいた経営の見通しがあれば、根拠のある計画書を造ることができます。

補助金・助成金による支援を受ける

フレンチレストランの開業では、要項を満たすことで申請できる補助金及び助成金があります。
募集時期はそれぞれ異なるので、ホームページでチェックしておきましょう。

フレンチレストランの内装工事で申請できる補助金・助成金は、主に以下の4つが挙げられます。

  • 業務改善補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 事業再構築補助金
  • 受動喫煙防止対策助成金

業務改善補助金

業務改善補助金とは、小規模事業者・中小企業の業務改善をサポートしている補助金です。
生産性を向上させることによって、従業員の最低賃金を引き上げることを目的としています。
補助の対象は、人材育成にかかる人件費や、管理システムの導入費などが該当します。
内装工事を行う際には、業務の効率化を目的として自動食洗機を導入するといった理由なら申請可能でしょう。

補助上限額は30~600万円となっており、従業員数や引き上げ賃金によって異なります。

参考:厚生労働省 業務改善助成金:中小企業・小規模事業者の生産性向上のための取組を支援

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者の販路開拓、及び生産性向上を支援するために設けられた補助金です。
申請時には、経営を見直した上で持続可能な経営計画を策定する必要があります。
補助の対象は事業によって異なり、フレンチレストランの場合は常時使用する従業員が5名以下の場合は該当します。

通常枠の場合、補助率は対象経費の3分の2、上限額は50万円です。

参考:商工会議所地区 令和元年度補正予算・令和3年度補正予算 小規模事業者持続化補助金(一般型)

事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、新型コロナの感染拡大によって売上が低下した事業者を支援するために設けられた補助金です。
コロナ禍に対応することを目的として、新たな事業を立ち上げる場合は申請することができます。
例として、コロナによって収益が低下したフレンチレストランが、新たにテイクアウトを始める場合などは該当するでしょう。

従業員20名以下の中小企業が通常枠で申請した場合、100~2000万円の支援を受けることができます。

参考:中小企業庁 事業再構築補助金

受動喫煙防止対策助成金

受動喫煙防止対策助成金とは、受動喫煙の防止対策を行う際に、専用の設備を導入する費用を助成するものです。
申請できる範囲に限りはありますが、喫煙所を設ける際には一度チェックしてみると良いでしょう。

飲食店の場合、補助上限額は100万円、助成率は対象経費の3分の2となっています。

参考:厚生労働省 受動喫煙防止対策助成金 職場の受動喫煙防止対策に関する各種支援事業(財政的支援)

まとめ

フレンチレストランの内装工事のポイント、いかがだったでしょうか。
記事のポイントをまとめます。

・開業費用は30~50万円/坪程度
厨房設備が費用内訳の大きな割合を占める
・内装、インテリア、什器のトータルコーディネートが重要
自由度の高い計画をするならスケルトン物件
費用を抑えるなら居抜き物件
・施工業者を選ぶときのポイントは実績相見積直接施工

上記のポイントを押さえて特別な時間を過ごす至福のフレンチレストランを実現しましょう。

内装施工業者は様々なノウハウ、テクニックを持っており、理想のフレンチレストランの実現のため、必ず力になります。
ぜひ、あなたの理想的なフレンチレストランの実現の力になる、一番の施工業者を見つけ出してください。

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