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ジム・フィットネスの内装工事について解説!費用や物件の選び方は?

更新日:2024.01.23

近年、24時間営業のジムや大型のフィットネスジムなど、トレーニングを行うための施設が増えています。

新たにジムを開業するには、店舗の内装工事が必要不可欠でしょう。

この記事では、新たにジムを設立する方や改装を検討している方に向けて、内装工事の費用やポイント、物件の選び方などを解説していきます。

目次

ジム・フィットネスの内装工事費用

ジムの内装工事にかかる費用は、種類によって変動します。自身が開業するジムに合わせた予算を確保しておきましょう。

ただし、元から設備がある居抜き物件を使用した場合、費用感は大きく変わってきます。そのため、ジムの種類で見た費用相場だけでは、目安の金額を知ることは困難です。

より詳細な費用感を把握するためにも、「ジムの種類」と「工事内容」分けて費用相場を見ていきましょう。

ジムの種類で分けた場合の費用相場

ジムの種類は、主に「スポーツジム」「フィットネスジム」「パーソナルジム」の3つがあります。

トレーニングスペースの内装工事のみで考えると、目安となる費用は一坪当たり10万から30万円程度です。

注意点として、ジムの種類によって設備や広さは異なるため、総額でみると内装工事の費用は大きくことなります。

ここからは、ジムの種類ごとの費用について解説していきます。

スポーツジム

スポーツジムとは、用途に合わせたさまざまなマシーンが置いてあり、一人でもトレーニングができるジムです。

利用料金はフィットネスジムやパーソナルジムと比較すると安価で、月額制や利用時に支払う形式などがあります。

スポーツジムは、トレーニングルームの工事がメインです。50坪のスポーツジムの内装工事を行う際は、おおよそ500~1500万円程度の費用がかかると想定しておけば良いでしょう。

フィットネスジム

フィットネスジムとは、マシーンなどが置いてあるトレーニングスペースに加えて、屋内プールやテニスコートなどの運動施設があるジムです。

利用料金はスポーツジムと比較すると高いですが、設備が充実しているという強みがあります。

内装工事の費用は、トレーニングスペースのみで考えるとスポーツジムと大きく変わらないでしょう。

ただし、フィットネスジムの場合はプールなどの施設があるため、トレーニングスペースとは別でそれらを導入するための費用がかかります。フィットネスジムの内装工事を行う際は、導入したい設備に合わせた資金を用意する必要があります。

パーソナルジム

パーソナルジムとは、顧客一人ひとりに専属のトレーナーがつき、マンツーマンでの指導を行う形式のジムです。

利用料金はスポーツジムやフィットネスジムよりも高額ですが、個人にあったトレーニングプランを設けていることから、効率的に成果を出せるというメリットを有しています。

パーソナルジムは、スポーツジムやフィットネスジムと比較すると小スペースで開業することもできるため、内装工事の費用を抑えることができるでしょう。

近年では、マンションなどの一室にパーソナルジムを設けるようなケースもあり、そのような店舗であれば内装工事を行わず簡易的なDIYのみで開業することもできます。

工事内容で分けた場合の費用

ジムの内装工事をする際には、電気や水道の設備工事や、壁紙などの張替え工事などを行います。

元々設備がある物件を使用すれば、その分だけ工事費用を抑えることができます。

あくまで目安の金額であるため一概にはいえませんが、30~40坪程度のスポーツジムの場合、工事内容別に見た費用相場は以下の通りです。

工事内容 費用相場
建具・家具などの工事 70万円前後
電気・空調工事 10万円前後
内装工事 300万円前後
水道設備工事 70万円前後
その他の費用 40万円前後

ここからは、工事内容ついて個別に解説していきます。

建具・家具などの工事

建具・家具などの工事とは、顧客が利用するロッカーやシャワールームの扉、受付のカウンターなどを設置するための工事です。

ジムは顧客の荷物を収納するためのスペースを設ける必要があることから、これらの費用は高くなってしまう傾向があります。

また、家具の工事費用は、設置する家具のグレードによって大きく異なります。質が良い家具を導入すると当然ながら費用は高くなるため、予算とのバランスを取ることが大切です。

パーソナルジムであれば設置する家具は少ないため、上記の費用相場よりは安く済ませられるでしょう。受付カウンターを設置しなくても良いので、節約してジムを開業することができます。

電気・空調工事

ジムを開業する際には、顧客が快適に利用できるように照明や空調の工事を行う必要があります。

照明の量はジムの雰囲気を決める要素になるため、必要に応じて多数設置することもあるでしょう。ジム内で使用する電気の量が多い場合、電気工事の費用は相場よりも高くなることがあります。

内装工事

ここで挙げられる内装工事とは、天井や床のクロス貼りや、タイル・カーペットの設置工事のことです。

どのような壁紙を採用するかによってジムの雰囲気は異なるため、使用する資材によって価格は変動します。建具・家具の工事と同様に、予算とバランスを取りながら工事を依頼しましょう。

また、フィットネスジムの場合はテニスコートなどの運動施設を設置する必要があるため、内装工事費用は更に高くなることも考えられます。

水道設備工事

水道設備工事とは、トイレやシャワールームなど、水回りに関する工事を指します。

プールや浴室を設置する予定のフィットネスジムの場合、特別な下水道工事を行う必要があるため、水道工事の費用は70万を大きく上回るでしょう。

その他の費用

上記で解説した費用以外にも、資材の運搬費用や工事現場を管理するための費用が発生します。

ジム・フィットネスの内装工事費用を抑える方法

ジム・フィットネスの内装工事費用は、決して安いといえる金額ではありません。

工事費用があまりにも高くなってしまうと、開業後に資金不足に陥る恐れがあります。

内装工事をする際は、予算の状況に合わせて費用を抑えることもポイントです。ここからは、ジム・フィットネスの内装工事費用を抑える方法を4つ紹介していきます。

【ジム・フィットネスの内装工事費用を抑える方法】

  1. 居抜き物件を利用する
  2. デザイン性にこだわりすぎない
  3. 個室の数を増やしすぎない
  4. 相見積もりを取る

1.居抜き物件を利用する

ジム・フィットネスの内装工事費用を抑えたいと考えている場合、最も有効な手段は居抜き物件を使用することです。

居抜き物件とは、前のテナントで使用されていた設備が残ったまま売り出されている物件です。元々スポーツジムやフィットネスジムとして使用されていた物件を使用すれば、設備工事の費用を大幅に抑えることが可能です。

また、設備を0から導入する場合と比較すると、内装工事にかかる時間を抑えられるため、スムーズに開業したい場合も有効な手段です。

レイアウトやデザインは居抜き物件の状態に大きく影響されますが、費用を抑えたいと考えている方は、居抜き物件を探してみましょう。

2.デザイン性にこだわりすぎない

建具・家具などの工事費用・壁紙などの内装工事費用は、どのようなデザインのものを採用するかによって変わってきます。

素材やデザイン性にこだわった壁紙などを使用すれば、当然ながら費用は高くなるでしょう。反対に、コストパフォーマンスが良い資材を使用すれば、費用を抑えることが可能です。

内装工事においてデザイン性にこだわることは大切ですが、予算を考慮したデザインにすることも同じくらい重要です。

デザインにこだわりたい場合は、顧客の目に付きやすいトレーニングルームの壁紙のみ良い素材を使うなどしてメリハリをつけていきましょう。

3.個室の数を増やしすぎない

内装工事の費用は、設ける個室の数によっても大きく変動します。

個室が多い場合、電気工事を行う部屋の数が増加するため、内装工事の費用は上がってしまいます。

反対に、個室の数を減らせば、内装工事の費用を抑えることができるでしょう。個室の数が少なければ、開放感が生まれてジムを広く見せることも可能です。

ただし、個室が多いジムはプライベートを保ちやすいため、利用者の満足度を高める要素でもあります。

ジムのコンセプトや予算に合わせて、個室の数を決めていきましょう。

4.相見積もりを取る

内装工事を行う際は、複数の施工業者から相見積もりを取って比較することが大切です。

相見積もりを取ることによって、内装工事の費用相場をより具体的に知ることができます。自身の予算に合わせた提案を複数社から受けられるため、結果的に費用を抑えることもできるでしょう。

加えて、内装のデザインも複数候補が出ることから、より理想に近いジムを作成することも可能です。

ジム・フィットネスの内装工事をする際は、2社以上の施工業者から見積もりをとって、自分にあった業者を見つけていきましょう。

 

ジム・フィットネスの内装工事を成功させるポイント

ジムの内装工事を成功させたい場合は、どのような点を意識しておけば良いのでしょうか?

ここからは、ジム・フィットネスの内装工事を成功させるポイントを5つ紹介していきます。

【ジム・フィットネスの内装工事を成功させるポイント】

  1. 施工業者とコミュニケーションを取る
  2. 費用の目安を把握しておく
  3. ジムのターゲット層やコンセプトを明確にする
  4. 顧客が利用しやすい内装を心がける
  5. 清潔感を意識する

1.施工業者とコミュニケーションを取る

ジムの内装工事を行う際は、施工業者とコミュニケーションを取り、自身がイメージしているデザインを具体的に伝えることが大切です。

施工業者は内装工事の実務経験があるプロですが、希望する内装のデザインは顧客によって千差万別です。ジムの完成イメージを具体的に伝えていなければ、希望通りの仕上がりにすることは難しいでしょう。

内装工事を成功させるためにも、全ての工程を業者に任せるのでは無く、完成形のイメージを相手と共有しておきましょう。

また、施工業者とデザインについて話し合うことで、想定している完成イメージが、プロの目線から見てベストなものであるかを判断してもらうこともできます。

2.費用の目安を把握しておく

内装工事を依頼する上で、費用の目安を把握しておくことは重要です。

費用相場を把握することで、予算はどれくらい用意すれば良いのかを考えることができるでしょう。予算が決まっていれば、施工業者との打ち合わせもスムーズに行うことができます。

加えて、相場を把握することで、提案された工事費用が適切であるのかも判断することも可能です。

ただし、提出された見積もりが相場より高かった場合でも、状況によってはその金額が適切であるケースもあるでしょう。

正しい相場を把握するためにも、相見積もりは必ず取ることをオススメします。

3.ジムのターゲット層やコンセプトを明確にする

ジムやフィットネスは、老若男女問わず多くの人が利用します。幅広い顧客を取り入れたいのか、特定の層に特化したジムを作っていくのかによって、デザイン性や必要な設備は異なります。

内装工事の方向性を決めるためにも、顧客のターゲット層やジムのコンセプトは明確に決めておきましょう。

例として、仕事帰りのサラリーマンがターゲットであれば、荷物の預かりサービスを充実させるために、ロッカーを多数設けておくなどの戦略を取れます。女性が利用しやすいジムを目指すのであれば、ドライヤーの数は多いほうが良いため、それに合わせた電気工事を行うといった判断もできます。

壁紙のデザインなども、ターゲット層に合わせた配色であれば、利用者の満足度を高めることができるでしょう。

内装工事の費用を抑えるために、家具や壁紙にこだわり過ぎないことは大切です。しかし、コンセプトが明確ではないジムは、利用者にとって魅力的に映らないでしょう。

予算とのバランスを取り、コンセプトが崩れない範囲に納めることが内装工事を成功させるポイントです。

4.顧客が利用しやすい内装を心がける

内装工事を行う際は、デザイン性に特化させるのではなく、顧客が利用するときの動きも意識しておきましょう。

例として、トレーニング器具同士の距離が近すぎると、顧客は集中してトレーニングすることができません。通路が細い場合、移動時には周囲に気を使う必要があります。

顧客にストレスを与えないためにも、利用しやすい内装をこころがけることが大切です。

5.清潔感を意識する

ジムの内装デザインを決める際は、清潔感を意識することも1つのポイントです。

凝ったデザインにすることも経営戦略として有効ではありますが、小汚いという印象を持たれてしまってはリピーターを増やすことができません。

デザインを決める際には、清潔感を最も優先させた上で、他のレイアウトを決めていきましょう。

例として、窓が多く天井が高いジムであれば、開放感が生まれるため結果的に清潔な印象を持たれやすくなります。観葉植物などを置けば、色合いにメリハリをつけられるため、オシャレな雰囲気を演出することも可能です。

また、清潔感が最も求められる場所は、シャワールームやトイレなどの水回りです。利用者が気持ちよく使えるように、水回りのデザインやレイアウトには特に意識を向けておきましょう。

ジム・フィットネスを開業するまでの流れ

ジムを新たに開設するためには、内装工事の費用を把握し、コンセプトなどを明確にしておくことが大切です。

では、実際にジムなどを開業する際には、どのような手続きを行えば良いのでしょうか?

ここからは、ジムを開業するまでの流れを5つの項目に分けて紹介していきます。

【ジム・フィットネスを開業するまでの流れ】

  1. ジムの種類・ターゲット層を決める
  2. 必要な資金を把握して準備する
  3. 出店する地域を決める
  4. 物件の契約と内装工事
  5. 必要な器具を集め開業届を出す

1.ジムの種類・ターゲット層を決める

まず最初は、ジムの種類及びターゲット層を決めます。

ジムの種類は主に「スポーツジム」「フィットネスジム」「パーソナルジム」の3つがあり、それぞれ導入する設備などが大きく異なります。

24時間運営しているジムや日中は無人で経営しているジムなどもあるため、運営方法に決められた形はありません。

ターゲット層に合わせて、どのようなジムを作っていくのかを決めていきましょう。

ターゲット層に合わせたジムを作ることができれば、ユーザーのニーズを満たせるため、結果的に収益の増加につなげることができます。

2.必要な資金を把握して準備する

ジムの種類・ターゲット層が決まったあとは、開業するためにどれくらいの費用が必要なのかを把握しましょう。

開業に必要な資金は、内装工事だけの費用だけではありません。トレーニング器具・物件の取得費用、光熱費などを支払うための費用を用意する必要があります。

どのようなジムを開業するのかに合わせて、必要な資金を準備しておきましょう。

ジムの規模や立地によって異なりますが、大型のジムであればおおよそ3000万円の開業費用が発生するといわれています。小型のスポーツジムやパーソナルジムの場合、300~500万円程度で開業することも可能です。

また、上記の開業費用に加えて、人件費・光熱費・広告費などのランニングコストも用意しておきましょう。

3.出店する地域を決める

必要な資金を準備したあとは、出店する地域などを決めていきましょう。出店地域を決める際のポイントは、ターゲット層が利用しやすい場所を考えることです。

例として、仕事帰りのサラリーマンがターゲットであれば、オフィスが多い地域に出店することで利用者を増やすことができます。ダイエット目的の主婦がターゲットであれば、住宅街の付近にジムを作ることで、気軽に訪れやすいジムとして人を集めることができるでしょう。

学生を狙うのであれば、大学の付近や通学で使われることが多い駅周辺のテナントを選ぶことで、若年層へ効率的なアプローチをすることができます。

このように、出店する地域によって利用者の客層は大きく異なります。狙っていく客層に合わせて、適切な出店地域を決めましょう。

4.物件の契約と内装工事

出店する地域が決まったあとは、物件を契約し内装工事を依頼しましょう。

施工業者に完成イメージを具体的に伝えることで、より理想に近いジムを作ることができます。

5.必要な器具を集め開業届を出す

内装工事にかかる時間は物件や設備によって大きく異なりますが、おおよそ1から2ヶ月程度はかかります。内装工事と並行して、必要なトレーニング器具を集めておきましょう。

器具集めのポイントは、設置する時のことを考えて機材を選ぶことです。顧客の満足度を高めたいからといって、大型の機材を大量に置いてしまうと、道が狭く利用しにくいジムが出来上がってしまいます。

特に、パーソナルジムの場合はスペースが大きく限られるため、どのような器具を導入するかは慎重に決める必要があります。

内装工事・器具集めが完了したあとは、開業届を税務署へ提出しましょう。

ジム・フィットネスの開業における物件の選び方

ジム・フィットネスの物件の種類は、主に「スケルトン物件」「居抜き物件」に分けることができます。

それぞれ異なる強みがあるため、自身の状況に合わせて物件を選びましょう。

1.デザイン性を重視するならスケルトン物件

ジムのデザイン性を重視するのであれば、スケルトン物件の利用を検討しましょう。

スケルトン物件とは、床や天井などがむき出しになっている、何もない状態の物件です。コンクリートが打ちっぱなしの状態であるため、店舗の内装を0から決めることができます。

スケルトン物件は壁紙や床のデザインも自分で決められるので、コンセプトに合わせたジムを作りたい方におすすめです。

注意点として、スケルトン物件は何もない状態から内装工事を始めるため、費用は高額になる可能性があります。契約内容によっては退去時にスケルトン物件に戻さないといけないこともあるので、予算にゆとりを持っておきましょう。

2.費用を抑えたいなら居抜き物件

反対に、費用を抑えて開業したいと考えている場合は、居抜き物件の利用がオススメです。

費用を抑える方法でも解説した通り、居抜き物件はそのテナントで使用されていた設備を使用できるため、費用を抑え工事期間を短縮することができます。スケルトン物件と比較すると内装の自由度は劣りますが、工事費用を抑えられることは大きなメリットといえるでしょう。

注意点として、自身が希望している条件に当てはまる物件が必ずしも見つかるとは限りません。テナントの状態によっては水道工事などが必要なケースもあるので、費用をあまり抑えられないこともあります。

居抜き物件を選ぶときは、設備を確認して予算内で収められる物件を見つけることが大切です。

また、内装広場では、お客様の希望条件に合う物件探しもサポートしています。内装工事をするテナントが決まっていない方でも、まずはお気軽にご相談ください。

ジム・フィットネスの内装工事における資金調達方法

ジム・フィットネスの内装工事をするためには、工事内容・種類に合わせた予算を準備しておく必要があります。

内装工事かかる費用は、決して安いとはいえません。内装工事はローンを組むことができないため、原則として一括払いになります。

開業後のランニングコストも考慮すると、可能な限り費用の負担を抑えたいと考えている経営者も少なくないでしょう。

内装工事の費用負担を抑えたい場合は「融資を受ける」「補助金や助成金を活用する」といった方法があります。

ここからは、ジム・フィットネスの内装工事における資金調達方法を解説していきます。

融資を受ける

内装工事を行う際は、公庫などの審査を通過することによって融資を受けることができます。

公庫とは、日本経済の成長などを目的として設立された公的な機関です。

公庫で申請する場合は、自己資金と同額か、指定されている限度額まで融資を受けられます。例として、自己資金が400万円の場合は、融資額と合わせて800万円程度の開業資金を用意できます。

公庫は銀行よりも利子や審査のハードルが低い傾向があるため、融資を検討しているときは、まず最初に公庫へ申請して見ましょう。

また、公庫の審査を通過ためには、具体的な事業計画を設けておくことが大切です。

公庫が融資を行うための資金は、主に国民の税金によって賄われています。当然ながら、貸したお金を回収できる可能性が低い相手に対しては、簡単に融資を行うことができません。

公庫から融資を受けるためにも、ジムのコンセプトなどを明確にして、具体的な事業計画及び返済計画を策定しておきましょう。

補助金を活用する

ジム・フィットネスの内装工事を行う際は、募集要項を満たすことによって補助金による支援を受けることができます。

ここからは、内装工事の資金調達で申請できる補助金を2つ紹介していきます。

【ジム・フィットネスの内装工事で使用できる補助金】

  • 小規模事業者持続化補助金
  • 事業再構築補助金

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、従業員数が20名以下の小規模事業者に向けて設けられている補助金です。

一般型で申請した場合、補助率は補助対象経費の3分の2までとなっており、最大50万円の支援を受けることができます。

補助対象経費には店舗改装の費用以外にも、ホームページの作成費用や宣伝活動の費用なども含まれています。

募集は年に複数回行わているため、利用を検討している方は日本商工会議所の募集ページをご参照ください。

参考:日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金

事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、コロナ禍において事業再構築を図る中小企業を支援するために設けられた補助金です。

補助率と補助額は従業員数によって決められおり、100万円から最大8000万円までの支援を受けることが可能です。

事業再構築補助金による支援を受けるためには、コロナ禍に対応するために事業を再構築する必要があります。例として、コロナの影響によって収益が低下したジムが、感染リスクの少ない無人の24時間ジムに業態を変える場合などに使用することができます。

利用できる条件は限られていますが、条件を満たしている場合は利用を検討してみましょう。

参考:中小企業庁 事業再構築補助金

ジム・フィットネスの内装工事を行う際の注意点

ジム・フィットネスの内装工事を行う際は、以下の4点を抑えておきましょう。

ここからは、ジム・フィットネスの内装工事を行う際の注意点を4つ紹介していきます。

  1. 床の耐荷重を知っておこう
  2. 防音性に注意しよう
  3. 内装工事に費用をかけすぎないようにしよう
  4. 実績が豊富な施工業者を選ぼう

1.床の耐荷重を知っておこう

ジム・フィットネスの内装工事において、床の耐荷重は必ず確認じておくべきポイントです。

トレーニング器具は、一般的な家具よりも重いことから、耐荷重を確認しておかないと床を破損してしまう恐れがあります。一般的に、テナント物件の耐荷重は1㎡あたり300kg程度とされています。マンションの耐荷重は1㎡あたり180kg程度とされているので、パーソナルジムの開業を検討している方は特に気をつけておきましょう。上記の値はあくまで一般的な耐荷重ですので、ジム・フィットネスの内装工事をする際は、施工業者に確認しておくと安心です。

また、マンションでパーソナルジムを開業する際は、トレーニングマシーンの設置によって床に傷をつけないように注意しておきましょう。ゴムマットを引くなどの対処をすることで、傷を防止することができます。

2.防音性に注意しよう

マンションでパーソナルジムの開業をする際は、防音性を高めることも重要です。

トレーニングをするとき、重量プレートがぶつかる音やダンベルを床に置く時の音などによって、近隣住民に不快感を与えてしまうことも考えられます。騒音被害はジムの評判に直結してしまうため、防音対策はジムの運営に欠かせません。

防音性を高める方法として、元々防音性が高い鉄筋コンクリートの物件を選ぶといった対処法があります。その他、防音マットの設置、一階や角部屋を選ぶという方法も有効です。

また、一般的なスポーツジムを経営する際も、防音対策は意識しておきましょう。

居抜き物件を選んだ場合でも、以前までの使用者が防音対策をしていなかったという可能性もあります。予算にゆとりがある場合は、防音性の高いクロスに張り替えるなどの対処をしておきましょう。

騒音問題は近隣からの苦情に繋がるケースが多く見られます。防音性能を高めることで、想定外のトラブルを回避できる可能性を高められます。

3.内装工事に費用をかけすぎないようにしよう

ジム・フィットネスを開業するためには、内装工事費以外にも、トレーニングマシーンの購入費やランニングコストが発生します。

ジムのデザインは顧客満足度を高める要因になりますが、内装工事に費用をかけすぎてしまうと予算を圧迫してしまいます。トータルで発生する費用を予測し、適切な予算を設けておきましょう。

ジムの内装工事において優先するべき要素は清潔感です。必要以上に高額な資材を使用することが無いように意識することが大切です。

4.実績が豊富な施工業者を選ぼう

施工の実績は、内装業者を選ぶ上での指標になります。

実績が豊富な業者であれば、プロの目線から内装デザインなどに関する適切なアドバイスをもらうことができるでしょう。

プロの意見を取り入れることで、自身で考えていたものよりも利用しやすいジム・フィットネスが作れるかもしれません。

業者選びに迷った場合は、価格だけではなく施工実績に注目して見るのも良いでしょう。

自分にあった施工業者を見つけるためにも、1社だけでは無く複数社から見積もりを取ることをおすすめします。

まとめ

ジム・フィットネスの種類は、主に「スポーツジム」「フィットネスジム」「パーソナルジム」の3つがあります。

内装工事にかかる費用は、ジムの種類や工事内容によって異なるため、開業予定のジムに合わせた予算を確保しておくことが大切です。

開業資金にゆとりを持つためにも、融資による資金調達や補助金の活用などを検討しておきましょう。

また、費用相場をより正確に把握するためにも、複数の業者から見積りをとることが大切です。施工業者を探している方は、ぜひ一度内装広場にご相談ください。