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民宿・民泊・ドミトリーの内装工事を解説!費用やデザインのポイントは?

更新日:2024.01.23

民宿・民泊・ドミトリーは、非日常感を楽しめる宿泊施設です。
コロナ禍が落ち着き始めている現在において、自身でも開業をしたいと考えている方は少なくないでしょう。

新たに宿泊施設などを開業するためには、それらの内装工事に関する知識が必要不可欠です。
この記事では、民宿・民泊・ドミトリーの内装工事にかかる費用を始め、デザインのポイントや注意点、費用負担を抑える方法を紹介していきます。

目次
内装工事の費用はどれくらい発生する?
内装デザインのポイント3選!
押さえておこう!開業する際の注意点
内装工事の費用負担を抑えるためには?
まとめ

内装工事の費用はどれくらい発生する?

民宿・民泊・ドミトリーの内装工事にかかる費用は、物件の広さなどによって幅があります。
例として、100平米未満の小規模な民宿などの内装工事をする場合は、おおよそ500万円の費用がかかると言われています。
物件の取得費用も含めると、おおよそ1000万円程度の初期費用が発生するでしょう。

また、民宿・民泊・ドミトリーの経営を続けていくためには、ランニングコストを用意しなければいけません。
ランニングコストの内訳としては、従業員を雇うための人件費、物件を使用するための家賃、光熱費などが挙げられます。
ウェブ上での集客力を高めるならば、ホームページ管理などの広告費も設けておく必要があります。

開業後の資金を残しておかなければ、安定して経営を続けることは困難です。
通常、開業後には3ヶ月分程度のランニングコストを残しておくことが理想とされています。
経営に月々どれくらいの費用がかかるのかを計算して、充分な資金を確保しておきましょう。

内装デザインのポイント3選!

民宿・民泊・ドミトリーの内装工事を行う際には、意識しておくべきポイントが複数あります。
以下の3点を確認して、適切な内装工事を行いましょう。

  1. 耐久性・補修を考慮した素材を選ぶ
  2. ターゲットにする客層を決める
  3. コンセプトを明確にする

1.耐久性・補修を考慮した素材を選ぶ

民宿・民泊・ドミトリーは、非日常感を味わうために宿泊するという方は少なくないでしょう。
壁や床などに傷や汚れが多いと、それだけで印象を損ねてしまうことも考えられます。

内装を少しでも綺麗に保つために、壁や床などの素材は耐久性を兼ね備えた素材を選択することをオススメします。
汚れが付着したときのことを考えて、グレーやベージュなどの色合いにするという方法もあります。

また、小規模な民泊・ドミトリーの場合は、貼ってはがせる壁紙を使用することで予算を抑えつつ補修もしやすくなるでしょう。
デザインに幅を持たせやすくなるため、部屋ごとの雰囲気を変えやすくなるというメリットもあります。

耐久性が高い素材であれば、定期的な補修工事の数を減らせるので、ランニングコストを抑えることが可能です。

2.ターゲットにする客層を決める

民宿などの施設は、老若男女問わず多くの方が利用します。
ターゲット層を明確にして、それらに合わせた内装にすることもポイントです。

例として、若いカップルなどがターゲットであれば、SNSで流行るような内装にすることで集客率向上を図ることができます。
家族連れをターゲットにする場合は、広めの個室も用意しておくことで需要を満たすことができるでしょう。

ターゲットにする客層によって、どのような内装にするべきかは大きく異なります。
立地などを考慮して、利用が多い客層のニーズを満たせるような内装を考えてみましょう。

3.コンセプトを明確にする

ターゲットにする客層を決めた後には、施設のコンセプトを決めていきましょう。
コンセプトに沿ったオシャレな内装にすることによって、開業する宿泊施設の魅力をより高めることができます。

通常、民宿といえば昔ながらの趣がある古民家風の宿を思い浮かべる方は少なくないでしょう。
しかし、周辺に似たような民宿が多数存在すると、利用者の目に止まらず埋もれてしまう恐れがあります。

他の施設と差別化を図りたい際には、内装のコンセプトで違いを設けるという方法が有効です。
「西洋風で非日常感ある民宿」「カフェのような落ち着きのあるドミトリー」など、他と差別化できるコンセプトを設けてみても良いでしょう。

押さえておこう!開業する際の注意点

民宿・民泊・ドミトリーを開業する際には、満たさなければいけない要項が複数存在します。
開業を検討している方は、下記の2点をチェックしておきましょう。

  1. 民宿は「旅館業法」を満たす必要がある
  2. 基本的に賃貸を使用することはできない

1.旅館業法の要件を満たしておこう

民宿・民泊・ドミトリーを開業するためには、旅館業法の基準を満たしておく必要があります。
旅館業法において、宿泊施設は主に「旅館・ホテル営業」「簡易宿所営業」「下宿営業」の3つに分類されます。
民宿・民泊・ドミトリーは多くの場合「簡易宿所営業」に該当するため、それらの要項をチェックして満たしておく必要があります。

例として、客室の床面積は合計で33㎡以上設けて置かなければいけません。
周辺に公衆浴場などの入浴施設がない場合は、それらに該当する設備を設けておくなどの規制があります。

また、民宿としての営業を考えていた場合でも、5室以上の部屋を設けている場合などは「旅館・ホテル営業」に該当することもあるでしょう。
民宿・民泊・ドミトリーを開業する際には、保健所に相談をして旅館業法を満たせるようにしておきましょう。

2.基本的に賃貸を使用することはできない

民泊を開業しようと考えている人の中には、マンションを借りて民泊を経営したい思っている方も少なくないでしょう。

しかし、マンションなどの賃貸物件の場合は、所有者が設けている規約によって貸し出しができないケースがあります。
規約を違反して貸し出しを行ってしまうと、思わぬトラブルを招いてしまう恐れもあるでしょう。

自身が所有しているマンションの場合でも、近隣住民から苦情が入らないように配慮する必要があります。
トラブルの発端にならないように、マンションでの民泊経営は充分に検討した上で行いましょう。

内装工事の費用負担を抑えるためには?

民宿・民泊・ドミトリーの内装工事では、数百万円の費用負担が発生します。
物件の取得費用やランニングコストを考慮すると、少しでも費用負担を抑えたいと考えている方も多いでしょう。
ここからは、内装工事の費用負担を抑える方法を2つ紹介していきます。

  1. 居抜き物件の利用も検討してみよう
  2. 公庫などから融資を受ける

1.居抜き物件の利用も検討してみよう

内装工事の費用負担を抑える方法として、最も有効なのが居抜き物件の利用です。

居抜き物件とは、その物件で過去に使用されていた設備や内装が残っている物件です。
以前まで使用されていた内装や設備を活用することができるので、物件の状態によっては費用を大幅に抑えることもできるでしょう。

注意点として、自身が開業を希望している地域に、適した居抜き物件があるとは限りません。
居抜き物件を使用する際には、物件探しを早い段階から初めておきましょう。

2.公庫などから融資を受ける

新たに民宿・民泊・ドミトリーを開業する際には、公庫などからの融資を検討してみましょう。

多くの経営者は、開業するにあたって費用負担を抑えるために融資を受けるケースが見られます。
自己資金があまり確保できない場合でも、融資を受けることで開業後も資金にゆとりを持つことができます。

また、融資を受ける上で重要なポイントは、具体的な事業計画を設けることです。
いつまでに返済できるかなどを具体的に策定して、審査を通過できるように努めましょう。

まとめ

民宿・民泊・ドミトリーの内装工事では、100平米未満の小規模物件でもおおよそ500万円程度の費用がかかるとされています。
居抜き物件の利用や公庫からの融資などを活用し、充分なランニングコストを残しておきましょう。

また、人気の宿泊施設を目指すには、デザインに特化した内装工事が必要不可欠です。
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内装工事を依頼する業者が決まっていない方は、お気軽にご相談ください。