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テイクアウト専門店の内装工事を徹底解説!魅力的な店作りの秘訣は?

更新日:2024.01.23

近年、大きな注目を集めているテイクアウト専門店。
料理の配達サービスの普及と相まって急増中です。
そんなテイクアウト専門店を開業するには様々な重要なポイントがあります。

「お店を構えるのに必要な費用はどれくらい?」

「立地はどんなところがいいの?」

「内装工事は誰に頼めばいいの?」

この記事ではテイクアウト専門店を開業する際の様々な疑問を解決します。
ぜひ記事をご覧になって、テイクアウト専門店開業の第一歩を踏み出してください!

「内装広場」は物件の選定からテイクアウト専門店の店舗設営をサポートいたします。
相談、見積もりは無料で承りますので、興味をお持ちいただけた方はお気軽にご連絡ください!

目次

1.テイクアウト専門店の強み
2.テイクアウト専門店の内装工事費用
3.テイクアウト専門店の内装工事費用を抑える方法
4.テイクアウト専門店の物件の選び方
5.テイクアウト専門店のデザインのポイント
6.テイクアウト専門店の工事を依頼する業者の選び方
7.テイクアウト専門店の内装工事における資金調達方法
まとめ

テイクアウト専門店の強み

ここではテイクアウト専門店の強みを解説いたします。
普通の飲食店とは異なる尖った特徴を持っているテイクアウト専門店。
テイクアウト専門店ならではの強みを活かし、魅力的なお店を目指しましょう!

小さいスペースで運営できる

テイクアウト専門店に必要なのは基本的に、販売スペース厨房スペースだけです。
客席のスペースが必要ないので、とても小さいスペースで運営することができます
規模が小さいと次のようなメリットがあります。

・開業時の工事費用が安い

・家賃が安い

・隅々まで行き届いたサービスができる

これらのメリットを活かすため、必要最小限のスペースで計画することが成功の秘訣となります。

「あまり小規模にまとめすぎて、運営が始まってからやりにくいのは困る・・」

といった不安もあるかもしれません。
そこはやはり、プロに相談しましょう!

「内装広場」がご紹介する業者は飲食店を数多く手がけるプロ集団です。
あなたのお店の運営の方針、求める設備、スペースをしっかりと伝えていただければ、必要最小限の最適な形をご提案いたします

少ない人数で運営できる

テイクアウト専門店は少ない人数で運営することができます
規模が小さく、運営に必要な作業も限られているためです。

客席の片付けもないですし、扱う料理の種類も多くならないことが多いのです。
少ない人数で済むので、人件費が抑えられます
これは大きな魅力ですよね♪

また、少ない人数で運営できることのメリットは、人件費が抑えられることだけではありません。
お客様目線に立つと、毎日見慣れた人にサービスしてもらえることになるのです。

仕事のランチで毎日通うお弁当屋さんが、毎日同じ人だと安心しますよね。
小規模だからこそ、お客様との距離を縮め、安心のサービスを提供できます
お客様の笑顔とともに歩めるテイクアウト専門店、とても魅力的です!

食品ロスが少ない

テイクアウト専門店は食品ロスの管理が比較的しやすく、食品ロスを少なくすることができます
テイクアウト専門店は特性上、扱う料理の種類が少ないことが多いです。
厨房スペースが限られていますし、そもそも1つのコンセプトに特化することがテイクアウト専門店の成功の秘訣だからです。

扱う料理が少ないということは、扱う食材が少ないということになり、在庫の管理がしやすくなるため食品ロスが少なくなる、ということですね。
在庫管理を徹底して食品ロスを減らすことは飲食店の永遠の課題ですが、この課題を扱いやすいのは飲食店を運営する上で大きな強みとなります。

余剰商品を安く提供することで食品ロスを減らすアプリサービスも増えてきているので、こちらもぜひ採用を検討してみてください。
食品ロスになる商品が集客に繋がるので、非常に有効なサービスです。

食品ロスの削減はお店の売上に貢献するだけでなく、環境への配慮の社会に対するアピールになります。
現代において、サスティナブル社会への貢献によるイメージアップは必ず集客効果に繋がります。

テイクアウト専門店の内装工事費用


テイクアウト専門店の強みを知ったところで、気になるのが開業に必要な費用です。
ここでは一般的に必要な内装工事費用について解説いたします。

「スケルトン物件」の場合の内装工事費用

一般的にテイクアウト専門店の内装工事費用は20~30万円/坪となります。
一般的な広さである10坪を想定すると、200~300万円程度が目安です。

これは、物件の基本形となるスケルトン物件を想定しています。
「スケルトン物件」とは、内装(化粧床・壁・天井・厨房設備)が実装されていない物件を言います。
つまり、コンクリートや鉄骨が剥き出しの「箱」だけが渡された状態です。

この「箱」の中に、販売スペースと厨房スペースを自由に計画し、コンセプトに合った床・壁・天井の色や模様などをデザイナーと決めていくことになるわけです。

自由にデザインできる代わりに、一から計画、モノの調達をしなくてはいけないため、コストは高くなりがちです。
しかし、テイクアウト専門店はそもそも小規模のため、それでも全体で300万円程度と、他の飲食店の形態と比べると費用は低く済みますね。

計画の注意点

ここで、注意していただかなければいけないことがあります。
それは、法律です。

テイクアウト専門店は小さくても、「飲食店」として運営するための法律の制限を受けることになります。
扱う商品(ケーキ、精肉など)によって異なる法律があり、求められる厨房設備が異なります。

また、飲食店には、建築基準法及び消防法において「内装制限」という決まりがあり、こちらも注意が必要です。
簡単に言うと、火を扱う用途の建物においては、「燃えにくい材料」を使い、「消火できる設備」を設置してね、という法律です。

これらの法律の扱いはテイクアウト専門店を開業する地域の保健所の指導に依ることになりますが、非常に複雑なので必ずプロに相談しましょう。
なぜ、ここでこんな話をしているかというと、この保健所の指導により、求められる設備や壁の種類などが変わり、コストに影響が出るためです

早い段階で必要な費用を正しく把握して事業計画をするために、必ずプロであるデザイナー、業者と綿密に方向性を共有し、法律への対応を明確にしておきましょう。

「内装広場」がご紹介する業者は法律にも精通したプロ集団です。
法律の要求も満たしながら、あなたの方針に合致した最適なデザイン・厨房設備をご提案いたします

テイクアウト専門店の内装工事費用を抑える方法


ここでは、テイクアウト専門店を低コストで開業するのに有力な候補となる居抜き物件について解説いたします。

「居抜き物件」とは

「居抜き物件」とは、その物件を使っていた前の業者が、内装や設備機器などを置いたまま売りに出したり、貸しに出したりする物件を言います。
飲食店だけでなく、オフィスなどでも話題の物件のスタイルです。

テイクアウト専門店の場合は、床・壁・天井などの内装と、厨房設備、商品のショーケースなどをそのまま使うことができます。

スケルトン物件とは異なり、あるモノを使っていくことになります。
厨房の広さや形状、厨房機器などがあなたの商品に適したものなのかをよく検討しなければいけないのが注意点です。

居抜き物件は前のお店の雰囲気が残っているので、前のお店を知っているお客様が馴染みやすいというメリットもあります。

「前のお店の雰囲気が残ってるけど、どんなお店なのかな?」

という興味を惹けるので、初めての来店という大きなハードルを超えやすいのはうれしいですよね。

「居抜き物件」の場合の内装工事費用

居抜き物件の場合の内装工事費用については、これといった相場が決まっているわけではありません。
そのまま使えるモノがケースバイケースであるためです。

しかし、スケルトン物件の場合よりも費用が高くなることはほぼありませんので、スケルトン物件よりは安く済む、というイメージを持っていただければと思います。

また、何を残し、どのように使っていくか、何を新調しなければいけないのか、など、スケルトン物件と比べて計画の難易度が高くなります。

「内装広場」は居抜き物件の選定からデザイン計画までサポートが可能です。
居抜き物件でできるだけ費用を抑えたいというご要望があれば、あなたのお店に最適な居抜き物件を提案し、その後の計画をサポートいたします

テイクアウト専門店の物件の選び方


テイクアウト専門店の開業に必要な費用が分かったところで、いよいよ物件の選び方を見ていきましょう。
物件の選び方はお店の命運を握る大事な要素なので、しっかり押さえていきましょう。

立地はオフィス街か住宅街がオススメ

テイクアウト専門店は、サラリーマンが多いオフィス街や、ファミリーが多い住宅街が適しています。

サラリーマンは昼休みが限られているので、ランチの調達を短時間で済ませたい人が多いです。
1時間しかないお昼休みでレストランに列ができていたら、

「テイクアウトしてちょっと昼寝でもしたいな」

と思いますよね。

ファミリーで多いのは、子どもを連れて外出はしたくないけど、おいしいものを楽に食べたい、というケースです。
大人だけ来店してテイクアウトしてもらうことを想定してもいいですし、料理の配達サービスの利用を考えると、より需要にあったサービスの提供が可能です。

テイクアウト専門店は料理の配達サービスと相性が抜群ですね♪
料理の配達サービスというトレンドをうまく取り入れましょう!

テイクアウトだからこそ、あなたの商品だからこそ、の強みを活かせる立地を見つけることが重要です。

スケルトン物件のポイントは立地・広さ・形状

テイクアウト専門店をスケルトン物件で計画する場合は、立地・物件の広さ・形状を優先項目として選定しましょう
スケルトン物件の場合は中身を自由に計画できるため、全体的な大きさと適した形状さえ満たしていれば、理想の形を求めることができるからです。

全体的な広さが足りていないと、自由に計画できるとはいえ、スペース的に何かを我慢しなくてはいけなくなってしまいます。

広さが足りていても、形状が台形ではうまく厨房機器やショーケースを配置できない可能性があります。

また、立地を理想的な場所で選定しないと、ターゲット層の集客を満足にできなくなってしまいますので、立地の優先順位は高いです。

費用をかけてスケルトン物件で計画するからこそ、理想的なお店を構えられるよう、妥協することなく立地・広さ・形状を優先項目として選定しましょう。

居抜き物件のポイントは立地・間取り・厨房機器

テイクアウト専門店を居抜き物件で計画する場合は、立地と、そのまま使える間取りや厨房機器があなたの商品に合っているかを優先的に検討しましょう

まず、居抜き物件といえど、立地を妥協することはできません。
商品を売る上で、ターゲット層が多くいる場所にお店を構えることは、売上を上げる必須条件だからです。

その代わり、立地を指定して居抜き物件を探すと、どうしても広さや間取りに制限が出てきます
厨房機器が利用できるものかを判断し、その居抜き物件が運営に十分な厨房スペース・販売スペースの広さを有しているかを判断するようにしましょう。

壁や天井のクロス(壁紙のようなもの)は改装時に比較的安価に変えることができるため、コンセプトに合ったデザインにすることは十分可能です。

「内装広場」は物件を探すところからサポートいたします。
スケルトン物件、居抜き物件、どちらも対応可能ですので、まずは無料のご相談・見積からでも、お気軽にご連絡ください!

テイクアウト専門店のデザインのポイント


テイクアウト専門店は一目で歩いている人の興味を惹くデザインが効果的です。
コンセプトを押し出した魅力的なデザインを実現するためのポイントを確認していきましょう!

お店のコンセプト

まずは、お店のコンセプトを決めましょう!
「こんなイメージのお店にしたいな」という何かしらのイメージがあるかと思いますが、ここではより具体的にしていきます。

タイ料理専門店を例に考えてみます。

全体コンセプト:ヘルシー志向のタイ料理専門店

看板メニュー:ヤムウンセンとトムヤムクン

特徴:パクチーなどの香辛料をふんだんに使う

主なターゲット:アジア系香辛料が好きなヘルシー志向の女性

というようなイメージです。

主なターゲットも必ず設定するようにしましょう。
主なターゲットの集客に適した立地、コンセプト、商品、特徴をしっかりと定め、訴求力を高めることが成功の必須条件となります。

ここで決めたコンセプトをデザインに取り込んでいくことになるので、明確なコンセプトを決め、デザイナーに思いを伝えましょう。

コンセプトを伝えるデザイン

コンセプトが決まったら、通りかかった人が一目でコンセプトを理解できるようなデザインを考えていきましょう。
通りかかった人が何のお店か分からないまま素通りしてしまうのはもったいないですよね。

先ほど例に挙げたヘルシー志向のタイ料理専門店のデザインを考えてみます。

・日本語の店名の下にタイ語の店名を小さく書く

・店頭には透明なフタのヤムウンセン、トムヤムクンのお弁当を並べる

・店先に大きなメニュー看板を設置し、パクチーの写真が載せる

・店員のエプロンや壁はヘルシーを連想させる濃い緑でデザインする

・壁紙の模様にはタイを連想させる柄を取り入れる

「パクチーがふんだんに使われたヘルシータイ料理」をイメージできるようなアクセントを取り入れることで、商品の特徴を知ってもらうことができます。
調理しているところを見せるようなデザイン(オープンキッチン)を採用することも効果的です。

慣れた手つきで次々とひっくり返されていくタコ焼きをみると、ついつい食べたくなってしまいますよね・・!

「内装広場」がご紹介する業者は訴求力を高めるデザインのテクニックをたくさん持っています!
ぜひ「内装広場」とコンセプト、デザインを共有し、訴求力の高め方をご提案させてください

厨房は効率重視のコンパクトデザイン

テイクアウト専門店の厨房はコンパクトにまとめましょう
テイクアウト専門店はスペースが限られているため、厨房をコンパクトにまとめ、販売スペースを確保することが重要です。

そのためにも、必要な厨房機器の大きさ、通路幅を適切に把握し、動線を計画しましょう。
少ないスペースでの作業となるので、動線が交錯してしまうと非常に作業がしづらくなってしまいます。

「内装広場」に作業の流れを共有していただければ、最適な動線を計画いたしますので、ぜひご相談ください!

集客にも効果的なイートインスペース

もともとは「テイクアウトのみ」を扱うテイクアウト専門店ですが、最近では小さいイートインスペースを設置するのもトレンドとなっています。
店内に設けるケースもありますし、店先にテーブルとイスを設置して食べられるスペースとするケースもあります。

イートインスペースは「その場で食べていきたい」という需要を満たすだけでなく、通りかかった人に「おいしそうだな」と思わせる効果もあります。
うまく計画することができれば売上向上、集客にとても効果的なので、イートインスペースの設置も検討してみましょう。

テイクアウト専門店の工事を依頼する業者の選び方


テイクアウト専門店の工事を依頼しようといざ検索すると、たくさんの業者がヒットします。
中には「安い!早い!ハイクオリティ!」な業者もあるのですが、見つけ出すのはなかなか難しいのが実情です。
ここでは良い工事業者を見極めるためのポイントを解説いたします。

実績

分かりやすい指標の一つが実績です。
施工事例や、利用者のレビューなどが参考となる実績となります。

施工事例を見るとその業者の得意なデザインや、得意な規模などが見えてくるのでとても参考になります。
施工事例をもとに話をすることができれば、専門的なことは細かく分からなくてもイメージを共有しやすいですよね。

基本的にどの業者も施工事例はホームページに載せているので、施工事例を並べられてもどれを見ればいいのか分からなくなってしまうかもしれません。
そんなときは、あなたがイメージするデザインに似た施工事例を探すようにしてみてください。

もし見つけることができたなら、ぜひ連絡を取ってみてください。
その物件の担当者がデザインのポイントなどを教えてくれるかもしれませんので、話を聞くだけでも得るものは大きいはずです。

利用者のレビューもとても参考になります。
特に、相談への対応などについては利用者のレビューが分かりやすい指標となりますので、ぜひ読むようにしてください。

「内装広場」は業者毎の実績と得意な工事のデータを保有しています
あなたの予算や入居予定の建物、イメージなどの情報を元に的確な会社をご紹介いたします!

相見積

見積の際に相見積を取るかどうかも重要なポイントです。
相見積を取ることで、工事費用を抑えることができるからです。
複数の業者から同時に見積を取ることで、会社間の競争や費用低下を見込むことができ、コスト削減を見込めます。

また、内装工事に詳しくない事業主にとっては他にもメリットがあります。
まず、複数の業者から提案と見積を受け取ることで、工事の相場観が分かることです。
それぞれの見積書をもとにじっくりと検討することができるので、何に高い費用がかかり、どの内装を変えると費用を抑えられるのか、などが分かります。

また、比較検討を行うことができるので相場の透明性が保たれます。
1社だけだと妥当な金額なのか判断しづらいですが、複数社であれば妥当な金額なのかの判断がしやすいですよね。

「内装広場」では実績ある会社の中から最大3社の提案と見積が届きます
3社から相見積を取ることでより正確な比較検討を行い、魅力的な提案を選ぶことが可能です!

直接施工

最後のポイントは、直接施工の会社かどうかです。
直接施工とは、契約・工事・お客様対応などを全て自社で行い、下請けの会社に依頼しない形態を言います。

下請け会社が増えるほど仲介手数料が増えていき、コストが上がっていく傾向にありますが、直接施工であれば仲介手数料が発生しません。
なので、コストを抑えることが可能です。

また、営業と施工が同じ会社となるので、相談もしやすく、タイムリーに対応してもらうことができます。

営業と施工が違う会社の場合、あなたが会話するのは営業のA社、施工するのは会話したことがないB社、ということになります。
A社とデザインを相談して決めていったが、A社とB社とのやり取りの中で少しずつ齟齬が生じ、結果、出来上がったものがあなたのイメージと違うということも・・。

直接施工の場合は、営業担当者も自社のノウハウを熟知しているため、そのようなことにはなりません。
直接施工はイメージ通りのお店をスムーズに実現するのに適した形態と言えます。

「内装広場」は直接施工の業者を選定してお見積りします
「直接施工の会社」の「3社相見積」により、無駄なコストを徹底排除し、理想的なお店を実現することが可能です。

 

「内装広場」は業者選びのポイントである「実績」、「相見積」、「直接施工」が強みです。
まずは無料のご相談、見積から、お気軽にご連絡ください!

テイクアウト専門店の開業における資金調達方法

テイクアウト専門店の内装工事にかかる費用は、一般的な飲食店と比較すると抑えめです。
しかし、規模の小さい店舗でも数百万円程度は発生すると考えると、決して安いと言い切れる金額ではありません。

では、内装工事を含む開業費の負担を減らしたいと考えている場合には、どのような対処方法があるのでしょうか?
ここからは、テイクアウト専門店の開業における資金の調達方法を紹介していきます。

公庫などから融資を受ける

テイクアウト専門店などの開業を行う際は、審査を通過することで公庫などから融資を受けることができます。
公庫とは日本政策金融公庫の略称であり、国が全株式を保有している金融機関です。多くの経営者は、開業する際に公庫による融資を受けた上で出店しています。

公庫の融資では、おおよそ自己資金と同じ金額を融資してもらえる傾向があります。
例として、自己資金が300万円ある場合は、融資と合わせて600万円の開業資金を用意できると考えておくと良いでしょう。

公庫による融資の審査を通過するポイントは、具体的な事業計画書を設けておくことです。
融資を行っても返済をしてもらえる可能性が低いとみなされてしまうと、審査を通過できる可能性は低下するでしょう。
信用性をより高めるためにも、事業計画や返済のスケジュールなどを明確にすることが大切です。

また、融資を受ける際の選択肢として、公庫以外では銀行が挙げられます。
銀行は公庫と比較すると審査が厳しい傾向がありますが、金利は固定では無いという特徴があります。
付き合いを深め信頼性を高めることによって、公庫よりも金利が低くなることも考えられます。

付き合いの長い銀行がある際には、一度相談をしてみても良いでしょう。

補助金・助成金による支援を受ける

テイクアウト専門店を開業する際には、基準を満たすことによって支援を受けられる補助金・助成金があります。
開業や内装工事を行う際には、条件に該当している補助金・助成金が無いかを調べてみましょう。

ここからは、テイクアウト専門店の開業・内装工事で申請できる補助金および助成金を4つ紹介します。

  1. 事業再構築補助金
  2. 小規模事業者持続化補助金
  3. 業務改善助成金
  4. 飲食事業者の業態転換支援事業

1.事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、コロナ禍によって経営が悪化してしまった中小企業などを支援するために設けられた補助金です。
補助の対象には広告による宣伝費や研修費などがあり、内装工事にかかる費用も該当しています。

事業再構築補助金による支援を受けるためには、コロナ禍での業績改善を図るための施策を行う必要があります。
例として、通常の飲食店がテイクアウト専門店に切り替える場合などは申請ができるでしょう。

補助上限額は従業員数や申請枠によって異なり、通常枠の場合は100万円から8000万円までです。

事業再編による内装工事を行う方は、一度利用を検討してみましょう。

参考:中小企業庁 事業再構築補助金

2.小規模事業者持続化補助金

小規模事業者特化補助金とは、小規模事業者の販路拡大などをサポートすることで、生産性の向上などを図るために設けられた補助金です。

テイクアウト専門店を含む飲食店の場合、常時使用している従業員数が5人以下の場合は申請することができます。

補助の対象には、店舗改装の費用やウェブサイトの開発にかかる費用などが含まれています。

補助上限額は申請する枠によって異なり、50万円から最大200万円まで支援を受けることが可能です。

募集時期や上限額は年度によって変動することがあるため、申請を検討している方はホームページでチェックしてみましょう。

参考:商工会議所地区 令和元年度補正予算・令和3年度補正予算 小規模事業者持続化補助金(一般型)

3.業務改善助成金

業務改善助成金とは、中小企業などの生産性向上を支援することで、最低賃金の引き上げを図るために設けられた助成金です。

生産性向上を図るための設備を導入し、最低賃金の引き上げを行った場合にはこの助成金を申請することが可能です。

補助上限額は引き上げた賃金と従業員数によって異なり、30万円から600万円まで設けられています。

利用を検討する際には、自身はいくらまで助成を受けられるのかを調べておきましょう。

参考:厚生労働省 業務改善助成金:中小企業・小規模事業者の生産性向上のための取組を支援

4.飲食事業者の業態転換支援事業

飲食事業者の業態転換支援事業とは、都内の飲食事業者がテイクアウトなどの取り組みを始める際に、経費の一部を助成し売上確保をサポートするための事業です。

助成の対象には、テイクアウトを始める際に必要な内装工事費用などが挙げられます。

助成率は対象経費の5分の4以内となっており、上限は100万円までです。

都内で飲食店を営んでおりテイクアウトを始める際などには、要項を確認し申請を検討してみても良いでしょう。

参考:(公財)東京都中小企業振興公社 飲食事業者の業態転換支援事業

まとめ

テイクアウト専門店に興味を持っていただけましたでしょうか。
ここまでのポイントをまとめてみます。

・小規模・少人数で運営できる

・内装工事の相場は20~30万円/坪

・工事費用を抑えるなら居抜き物件

・物件選びのポイントは場所、広さ、形状

・デザインでコンセプトを伝える

・業者選びのポイントは実績・相見積・直接施工

規模が小さいため比較的低コストで開業できるテイクアウト専門店。
街中で見かけることも多くなり、益々注目を集めています。

飲食店は法的な制限もあり、開業にはプロの力が不可欠です。
ぜひ、良い業者を見つけ出し、理想的なテイクアウト専門店を実現してください!