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中華料理屋の内装工事を解説!費用の内訳や安く抑える方法も紹介

更新日:2024.01.23

中華料理屋の内装工事は、主に下記の流れで進めて行きます。

  1. 内装工事・物件取得の資金の確保
  2. 物件選び
  3. 内装のデザインなどを決める
  4. 内装工事を依頼する業者を決める

中華料理屋の内装工事を成功させるためにも、あらかじめ全体の流れ・ポイントを把握しておきましょう。
この記事では、中華料理屋の内装工事における業者選びまでの流れに合わせて、事前に知っておきたい内容を紹介していきます。

【目次】

1.内装工事・物件取得などの費用を用意しておく

中華料理屋を開業するためには、充分な資金を準備しておく必要があります。
まず最初は「開業までにかかる費用」「費用を抑える方法」を見ていきましょう

1-1.開業までにかかる費用は?

開業までにかかる費用は、主に「内装工事の費用」「物件の取得費用」が挙げられます。

1-1-1.内装工事の費用

中華料理屋の内装工事にかかる費用は、1坪(3.3㎡)あたりの費用相場から目安の金額を知ることができます。

中華料理屋の内装工事では、1坪あたりの費用相場はおおよそ35万円程度といわれています。

自身が15坪(49.5㎡)程度の物件を開業する際は、525万円ほどの内装工事費がかかると想定しておくと良いでしょう。
ただし、内装工事にかかる費用は、店舗のデザインなどによって幅があります。
デザイン性を高めた場合には、一坪あたりの単価が35万円を上回ることも考えられます。
反対に、大衆的なデザインにした際には、相場以下の費用で工事を依頼することも可能でしょう。

また、内装工事費用の多くは厨房設備の費用が締めています。

導入する設備によって費用は異なりますが、合計で100~300万円程度の費用はかかるでしょう。

自身が望んでいる設備を導入した場合にかかる費用を想定して、充分な資金を確保しておくことが大切です。
また、目安ではありますが、各種設備を購入する際の費用は以下の通りです。

中華レンジ 15~100万円(ガス)
80~130万円(IH)
ゆで麺器  10~100万円(ガス)
25~80万円(IH)
冷凍・冷蔵庫 20~50万円
ガステーブル 10~90万円

1-1-2.物件取得の費用

中華料理屋を開業するためには、当然ながら物件を取得するための費用がかかります。
地域や立地によって費用は異なるため、予算に合わせて物件を選びましょう。
また、賃貸で開業する際には、仲介手数料や保証金などの費用が発生します。

目安の金額ですが、合計で家賃1年分程度の費用がかかるといわれています。

1-2.費用を抑えるためには?

中華料理屋を開業するためには、合計でおおよそ600~1000万円程度の費用はかかるでしょう。
開業後のランニングコストを考慮すると、できる限り資金を残しておくことが重要です。
では、開業の費用を抑えるためには、どのような対策をすれば良いのでしょうか?
ここからは、開業の費用を抑える方法を2つ紹介します。

  • 1-2-1.中古の設備を利用する
  • 1-2-2.居抜き物件の利用を検討する

1-2-1.中古の設備を利用する

厨房の設備を全て新品で揃えた場合、安いものでも合計で100万円程度の費用はかかります。
費用の負担を抑えたい方は、中古設備の導入も検討してみましょう。
新品同様の設備を見つけることができれば、費用を抑えて質の良いものを揃えることができます。

注意点として、質の良い設備が常に中古で販売されているとは限りません。
中古の設備を利用したい方は、通販サイトなどをこまめにチェックしておきましょう。

1-2-2.居抜き物件の利用を検討する

内装工事の費用を抑えたい方は、居抜き物件の利用を検討してみましょう。
居抜き物件とは、そのテナントで以前使われていた設備や内装が残っている物件です。
居抜き物件で開業した場合、設備などをそのまま使用できるため、内装工事の費用を大幅に抑えることができます。

良い物件を見つけることができれば、内装工事費を一坪あたり10万円程度に抑えることもできるでしょう。

注意点として、居抜き物件における内装工事費用は、その物件の状態に大きく左右されます。
想定していたよりも費用を抑えられないこともあるため、物件の状態は必ずチェックしておきましょう。

2.中華料理屋を開業する物件を決めよう

開業に必要な資金を用意した後は、開業する物件を見つけましょう。
物件の場所は売上に大きく影響するため、慎重に選ぶことが大切です。
予算とのバランスを考えながら、客入りが望める場所に物件を設けるように意識しましょう。

また、居抜き物件での開業は内装工事の費用を抑えられますが、内装デザインは物件の状態に大きく影響を受けてしまいます。
デザインに凝りたい方は「スケルトン物件」での開業を検討してみましょう。

スケルトン物件とは、コンクリートがむき出しになっている何もない状態の物件です。
内装デザインを0から決められるため、理想通りの中華料理屋を実現できる可能性を高められます。
テナント数も居抜きより多いので、希望している地域で物件を見つけやすいというメリットもあります。

3.中華料理屋の内装を決める

物件選びが完了した後は、どのような内装にするかを決めていきます。
内装を決めていく際は下記の4点を押さえておきましょう。

  • 3-1.壁紙・床は汚れが目立たない素材を選ぶ
  • 3-2.換気は徹底する
  • 3-3.中華料理は火力が命
  • 3-4.グリストラップの設置も忘れずに

3-1.壁紙・床は汚れが目立たない素材を選ぶ

飲食店の内装工事では、清潔感を保つために汚れが目立たない工夫をすることが大切です。
中華料理屋は壁や床が油で汚れやすいことから、特に気をつける必要があるでしょう。

床や壁の色は、汚れが目立ちにくい茶色や赤色などを選ぶと良いでしょう。

加えて油が浸透しにくい素材を選べば、掃除がしやすく清潔な印象を保つことができます。

3-2.換気は徹底する

油の使用量が多い中華料理屋は、他の飲食店よりも煙が出やすい傾向があります。
換気が不充分だった場合は、客席まで煙が漏れてしまうことも考えられます。

煙の対策をするためにも、給排気設備は高性能なものを選ぶことが大切です。

また、油汚れによる引火を防ぐためにも、定期的な清掃は欠かさず行いましょう。

3-3.中華料理は火力が命

美味しい中華料理を提供するためには、火力が出せる厨房設備が必要です。

より高い火力を出すためにも、中華レンジは必ず導入しておきましょう。

また、中華レンジの種類はガスとIHの2つがあります。
ガスレンジは手入れがIHよりも大変ですが、導入費用が安いというメリットがあります。
一方、IHレンジはガスよりも高額ですが、手入れがしやすく安全性が高いというのが強みです。
予算や好みに合わせて、どちらかの中華レンジを購入しましょう。

3-4.グリストラップの設置も忘れずに

油の使用量が多い中華料理屋では、グリストラップの設置は必須です。
グリストラップとは、油や生ゴミが下水道に流れないようにするための設備です。

グリストラップの設置は法律上の義務ではありませんが、条例によって定められている地域もあります。

また、グリストラップを設置することによって、排水の詰まりを抑えやすくなるというメリットもあります。

4.工事を依頼する業者を選ぼう

どのような内装にするのか決まった後は、工事を依頼する業者を選びましょう。

業者を探す際のポイントは、2~3社程度から相見積もりを取ることです。

見積もりを1社のみに依頼すると、工事費用が適切であるのか判断することが困難です。
複数社に見積もりを依頼していれば、見積もり書を比較できるため相場観を把握できるでしょう。

また、業者のスケジュールによっては、希望時期に工事を終わらせられないことも考えられます。
複数の業者に見積もりを依頼すれば、希望時期に工事を完了できる業者に出会える可能性を高められます。

まとめ

おさらいですが、中華料理屋の内装工事は下記の流れで進めていきましょう。

  1. 内装工事・物件取得の資金の確保
  2. 物件選び
  3. 内装のデザインなどを決める
  4. 内装工事を依頼する業者を決める

また、内装工事を依頼する業者が決まっていない方は、内装広場までお気軽にご相談ください。
内装広場では、全国で提携している業者の中から実績のある会社をご紹介しています。