動物病院における内装工事の流れを解説!費用や業者選びの方法は?
更新日:2024.01.23
動物病院の内装工事を検討している際、
「具体的にどのような流れで内装工事まで進めていけば良いのかわからない…」
という方は少なくないでしょう。
動物病院の開業を成功させるには、内装工事業者の選定までに準備しておくことが複数あります。
この記事では、内装工事を実施するまでに知っておきたい内容を紹介していきます。
1-1.開業にかかる費用は?
1-2.資金が足りないときには?
2.開業する物件を探そう
3.どのような内装にするか考えよう
4.内装工事を依頼する業者を決めよう
まとめ
1.まずは開業の資金を確保しよう
まず最初に、動物病院を開業するまでに必要な資金を確保しておきましょう。
この章では、「動物病院の開業にかかる費用」と「費用の負担を抑える方法」を解説していきます。
1-1.開業にかかる費用は?
動物病院の開業にかかる費用は、主に「内装工事費」「物件の取得費」「設備の導入費」が挙げられます。
それぞれにかかる費用を把握して、充分な予算を設けておきましょう。
1-1-1.内装工事費
動物病院の内装工事にかかる費用は、坪単価の相場を把握することによって目安を知ることができます。
坪単価とは、工事にかかった費用を一坪(3.3㎡)あたりで算出した値です。
20坪の動物病院における坪単価は、おおよそ45~50万円程度とされています。
ただし、店舗の面積が狭くても工事内容は変わらないため、20坪以上の物件では上記の相場を下回ることもあります。
自身が開業する物件の面積に合わせて、内装工事の予算を確保しておきましょう。
1-1-2.物件の取得費
動物病院を開業する際には、物件の取得費用を用意しておく必要があります。
賃貸物件の場合、主に「保証金」「礼金」「仲介手数料」「造作譲渡料」「前家賃」などが発生します。
それらの費用は物件によって異なるため、必ず事前にチェックしておきましょう。
目安としては、合計で家賃1年分の費用がかかるとされています。
1-1-3.設備の導入費
動物病院を運営していくためには、診察台やX線装置などの設備が必要です。
最低限の設備を揃えた場合でも、おおよそ500~600万円程度の費用がかかります。
また、別途で特別な設備を揃えるためには、1000万円以上の費用が発生することもあるでしょう。
自身が経営する病院で必要な設備を調べ、ゆとりのある予算を設けておくことが大切です。
1-2.費用の負担を抑えるには?
動物病院を開業するためには、最低でも2000万円程度の費用はかかるでしょう。
開業後のランニングコストを考えると、少しでも費用を残しておくことが重要です。
ここからは、開業の費用負担を抑える方法を2つ紹介します。
1-2-1.公庫からの融資を検討する
費用の負担を抑えたいと考えている方は、まず最初に公庫からの融資を検討してみましょう。
公庫は国が100%する金融機関であり、他の金融機関よりも金利が低いというメリットを有しています。
公庫からの融資は、実績が無い経営者による開業でも1000万円程度の融資が受けられるケースがあります。
注意点として、融資を受ける際には審査があるため、希望金額での融資が受けられないことも考えられます。
希望金額での融資を受けるためには、具体的な事業計画を設けておくことが重要です。
想定される利益から返済のスケジュールを策定し、信頼性を高められるように努めていきましょう。
1-2-2.補助金・助成金による支援を受ける
動物病院を開業する際には、条件を満たすことで申請できる補助金や助成金があります。
補助上限額や募集時期は種類によって異なるため、利用を検討されている方はこまめに調べておきましょう。
注意点として、多くの補助金・助成金は、開業後に審査を通過することによって受給することができます。
開業資金として使えないケースが多いので、開業費用はあらかじめ準備しておく必要があります。
2.開業する物件を探そう
開業に必要な予算を確保した後は、物件探しに進んでいきます。
開業する物件の種類は、主に「スケルトン物件」と「居抜き物件」に分類することができます。
それぞれに異なる特徴があるため、自身の希望に合わせて物件を選びましょう。
デザイン性を高めたいなら「スケルトン物件」
内装のデザイン性にこだわりたいと考えている方は、スケルトン物件での開業を検討しましょう。
スケルトン物件とは、コンクリートがむき出しになっている何もない状態の物件です。
内装を0から決めることができるため、自身の希望にあった理想通りの動物病院を造りたいという方にオススメです。
費用を抑えたいなら「居抜き物件」
開業の費用を抑えたいと考えている方は、居抜き物件での開業が良いでしょう。
居抜き物件とは、以前までテナントで使用されていた設備や内装が残っている物件です。
それらを開業時にそのまま使用できるため、開業の費用を大幅に抑えることができます。
必要な工事も少ないので、スムーズな開業をしたい方にもオススメです。
注意点として、居抜き物件は数が少ないため、開業を希望している地域で見つからない可能性もあります。
居抜き物件の利用を検討している方は、早い段階から物件探しを進めておきましょう。
3.どのような内装にするか考えよう
物件選びが完了した後は、具体的にどのような内装にしたいのかを考えておきましょう。
動物病院の内装を決める際には、下記の3点を押さえておくことがポイントです。
- 3-1.動線を意識したレイアウトにする
- 3-2.清潔感のある内装に仕上げる
- 3-3.利用者・近隣住民に配慮した内装
3-1.動線を意識したレイアウトにする
動物病院を開業した後は、従業員や利用者が院内を動き回ります。
動線を意識せずに内装を決めてしまうと、無駄な動きが増えて効率的に診察できなくなるでしょう。
動線を確保する際のポイントは、入り口~受付~診察室の流れを短くすることです。
無駄な動きを減らすためには、どのようなレイアウトにするのがベストなのかを考えることが重要です。
3-2.清潔感のある内装に仕上げる
何度も利用したいと思える動物病院を目指すには、常に清潔なイメージを持ってもらうことがポイントです。
内装の色合いは病院の印象を左右する要素であるため、配色には気を配っておきましょう。
シンプルで清潔感のある動物病院を目指す場合は、白の壁紙にオレンジ色の照明がオススメです。
観葉植物を置くことによって、癒やしのイメージがある緑色を取り入れても良いでしょう。
3-3.利用者・近隣住民に配慮した内装
動物病院の内装工事をする際には、近隣住民や利用者への配慮が大切です。
例として、防音が不十分だった場合、ペットの鳴き声が周囲に漏れ苦情に繋がる恐れがあります。
換気も十分に行えていなければ、臭いがこもり居心地が悪くなってしまうこともあるでしょう。
動物病院の内装では、壁やドアを防音構造にすることをオススメします。
臭いが残りやすい箇所は、近隣住民に配慮した場所に換気扇を設けると良いでしょう。
4.内装工事を依頼する業者を決めよう
内装のデザインが決まった後は、いよいよ工事を依頼する業者探しに進みます。
業者を決める際には、下記の2点を意識しておきましょう。
- 4-1.業者のスケジュールを確認する
- 4-2.見積もりは2~3社程度取ろう
4-1.業者のスケジュールを確認する
内装工事を依頼する際には、業者のスケジュールをあらかじめ確認しておきましょう。
繁忙期などに依頼してしまうと、工事を完了希望時期に終わらせられないことも考えられます。
スケジュールを事前に把握しておけば、開業時期の目処を把握することができます。
特に、開業を希望する時期が決まっている方は、スケジュールの確認を怠らないように注意しましょう。
4-2.見積もりは2~3社程度取ろう
業者を選ぶ際には、可能であれば2~3社程度から見積もりを取っておきましょう。
相見積もりを取っていれば、見積もり書を比較して適切な工事費用を知ることができます。
反対に、見積もりを1社のみに依頼してしまうと、工事費用が相場通りであるか把握するのは難しいでしょう。
また、相見積もりを取ることによって、希望時期に工事を終わらせられる業者に出会える可能性も高まります。
まとめ
動物病院の内装工事は、下記の流れで進めていきましょう。
- 開業資金を確保する
- 開業する物件を見つける
- どのような内装にするのかを考える
- 業者に内装工事を依頼する
また、内装工事を依頼する業者が決まっていない方は、内装広場までご相談ください。
全国で提携している内装業者から、お客様の希望に合わせた会社をご紹介いたします。