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バーの内装工事を解説! 工事までの流れや費用を抑える方法は?

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この記事では、バーの開業に必要な費用、物件選びやデザインのポイントを解説いたします。

やすらぎやエンターテインメント、ときには新たな出会いなど、生活に彩りを与える大人の空間がバーです。バーのコンセプトを利用客の趣味や嗜好に合わせることで、幸福感を満たすことができるバーを実現できます。

バーの内装デザインは、コンセプトを表現する重要な要素なので、優れた内装デザインが成功への第一歩です。コンセプトに合致し、こだわりのある内装デザインとすることで、他店と差別化された魅力的なバーになります。

一方で、こだわりを持つほど内装工事費用がかさんでしまいます。内装工事費用を抑えるポイントや、開業に受けられる補助金・助成金もご紹介しますので、ぜひご覧になってください。

【目次】

1.バーの開業までの流れ

バーの開業は以下の流れで進めていきます。この記事では、開業までの流れに沿って、それぞれのポイントを解説いたします。

1.必要な資金を確保する
2.物件を見つける
3.バーの種類・コンセプト・内装デザインを決める
4.工事を依頼する業者を決める

「必要な資金を確保する」については、開業に必要な費用の目安や概算方法を説明します。また、バーの開業費用の大きな割合を占める内装工事費用を抑える方法や、開業時に受けられる補助金・助成金もご紹介いたしますので、参考にしてみてください。

「物件を見つける」については、バーに適した立地と物件の種類について解説いたします。立地は人気のバーを目指すための最重要項目のひとつです。ここでポイントを押さえましょう。また、物件の種類は内装工事の計画と費用に大きく関係します。2つの物件の種類の特徴をしっかりと把握し、ベストな選択をしましょう。

「バーの種類・コンセプト・内装デザインを決める」については、バーの一般的な種類をご紹介し、コンセプトに合った内装デザインのポイントについて解説いたします。利用客に幸福感を与えるバーの空間演出をするために重要な要素をご紹介しますので、ぜひご覧になってください。

「工事を依頼する業者を決める」については、内装工事業者を選定する際のポイントについて解説いたします。インターネット上に数多く存在する内装工事業者のなかから、適切な業者を選定するのは難しいのが実情です。すばらしい内装工事業者を選定するため、ここでのポイントを役立ててみてください。

2.バーの開業に必要な費用の把握

バーを開業するのに必要な費用は、内装工事費用と物件取得費用です。ここでは、それぞれの費用について解説いたします。

内装工事費用

バーの内装工事費用は1坪あたり30~60万円が一般的です。

一般的なバーの場合、1坪あたりの席数は1.5席、厨房面積は店舗面積の2割程度が想定されます。この場合、席数を50席とすると、店舗面積が約40坪、内装工事費用は約1,800万円です。

ここでのポイントは、座席の密度と、厨房面積の割合です。一般的な飲食店では、1坪あたり1.5~2席が標準とされており、ゆったりとした空間にしたいか、収容人数を多くしたいかによって設定します。また、一般的なバーの厨房面積は2割程度とされていますが、提供する料理によって必要な厨房面積が変わります。バーの種類によっては料理のメニューも豊富で大きな厨房が必要です。開業する際は、デザイナーに提供する料理のイメージを共有し、料理にあった適切な厨房を計画しましょう。

また、内装デザインや、テーブルやイス、装飾にこだわると費用が高くなっていきます。次節からは内装工事費用を抑えるポイントや、補助金・助成金についてご紹介いたしますので、こだわりのポイントにはコストをかけられるように計画してみてください。

物件取得費用

物件取得費用は家賃の8か月分程度が目安です。

物件取得費用には、初月家賃・敷金・礼金・仲介手数料・保証金などが含まれます。家賃ベースで算定されることが多いため、開業する地域や店舗面積によって大きく異なるのがポイントです。
家賃はランニングコストにも直結するので、開業する地域の家賃相場を必ずリサーチしてから事業計画を立てるようにしましょう。

3.バーの内装工事費用を抑えるポイント

魅力的なバーとするためには、コンセプトを表現する部分にこだわりをもって空間をデザインすることが大切です。そのためにも、コンセプトの肝となるデザインにはお金をかけ、節約できるところは節約し、メリハリのある計画としましょう。ここでは、開業時の費用に直結する内装工事費用を抑えるポイントについて解説いたします。

居抜き物件の利用する

居抜き物件を利用することで、内装工事費用が半分程度で済む場合があります。

居抜き物件とは、内装や設備の一部が残された状態で賃貸に出されている物件です。間仕切り壁・天井・厨房設備・空調設備などを残された状態でうまく活用することで費用を抑えられます。もともとバーとして利用されていた物件であれば、厨房設備やカウンターを活用することで大きな効果を得られます。

間取りやデザインに制限が生じるというデメリットもあるので、コンセプトを表現するのに必要な要素を妥協することにならないように慎重な検討が必要です。また、厨房設備を活用できれば効果が大きいですが、運用に支障をきたす計画では開業後に問題となるので、厨房についても配置・機器などの観点から慎重に検討しましょう。バーテンダーの意見をあらかじめヒアリングしておくのも重要です。

居抜き物件のデザインはとても難易度が高く、建築基準法や消防法に関する専門的な知識が物件選びの段階から必要です。また、居抜き物件を利用することによる費用削減効果の把握も難しいため、事業計画も難易度も上がります。居抜き物件の利用を検討する場合は、専門的な知識をもったデザイナーや内装工事業者に早い段階で相談してみてください。

中古の厨房設備や什器を利用する

中古の厨房設備・什器を利用することで、費用を抑えられます。

厨房設備は、中古で購入する、レンタル品を利用するなどの方法で費用を抑えられます。その際のデメリットは製品の状態にバラツキがあることです。中古で購入した設備が開業後すぐに故障してしまうと、費用がかさむだけでなく、運営にも支障をきたすため、中古の厨房設備はしっかりと状態を確認したうえで利用しましょう。

テーブルやイスなどの什器も中古品を利用できます。また、コンセプトを表現するポイントとなる装飾を自分で集めることで、費用を抑えるだけでなく、こだわりのある空間を演出できます。絵画などの美術品・植物を飾る容器・展示用のワインのビンやラベル・照明器具などです。趣向を凝らせばお客様も喜ぶ部分なので、魅力的なバーのためにも用意してみてください。

見えない箇所は節約する

見えない箇所は節約し、メリハリのある内装デザインとしましょう。

バーには厨房や倉庫などのお客様に見えない箇所があります。これらの内装を節約してデザインすることも内装工事費用を抑えるポイントです。機能を損なってしまうと運営に支障をきたすので、必要な機能は確保したうえで節約するようにしましょう。以下に具体例をご紹介しますので、デザイナーや内装工事業者に相談しながら、費用と機能のバランスを意識して取り入れてみてください。

・厨房の床は清掃のしやすい安価な床材とする
・利用客の目の届かないカウンター裏は安価な棚とする
・倉庫などのバックヤードは天井を貼らない
・バックヤードはLED照明を採用してランニングコストを下げる

4.バーの内装工事の資金調達方法

バーの内装工事費用を抑えるポイントを前節で解説いたしましたが、内装工事を行う際には、融資などにより資金を調達することも可能です。予算にゆとりを持った事業計画とするためにも積極的に活用してみてください。

公庫からの融資

経営者は開業時に公庫から融資を受けられます。

公庫とは、2008年に設立された、国が100%出資して運営している公的な金融機関です。開業時に多くの経営者は公庫からの融資によって資金を調達しています。

公庫からの融資は、他の金融機関と比較して審査が通過しやすいのが特徴です。金利が民間の銀行と比較して低い傾向であることもメリットです。

補助金・助成金の活用

要項を満たすことで開業時に申請できる補助金や助成金があります。

主な補助金及び助成金は、業務改善補助金・小規模事業者持続化補助金・事業再構築補助金・受動喫煙防止対策助成金の4つです。それぞれについて解説いたします。

業務改善補助金

業務改善補助金とは、小規模事業者や中小企業の業務改善をサポートしている補助金です。生産性を向上させることによって、従業員の最低賃金を引き上げることを目的としています。補助の対象は、人材育成にかかる人件費や、管理システムの導入費などが該当します。補助上限額は30~600万円で、従業員数や引き上げ賃金によって異なります。

内装工事を行う際には、業務の効率化を目的として自動食洗機を導入する、などの理由により申請可能でしょう。

参考:厚生労働省 業務改善助成金:中小企業・小規模事業者の生産性向上のための取組を支援

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者の販路開拓及び生産性向上を支援するために設けられた補助金です。バーは商業に該当し、常時使用する従業員が5名以下の場合に申請できます。通常枠の場合、補助率は対象経費の3分の2、上限額は50万円です。

参考:商工会議所地区 令和元年度補正予算・令和3年度補正予算 小規模事業者持続化補助金(一般型)

事業再構築補助金

事業再構築助成金とは、新型コロナウイルスの感染拡大によって売上が低下した事業者を支援するために設けられた補助金です。コロナ禍に対応することを目的として、新たな事業を立ち上げる場合に申請できます。従業員20名以下の中小企業が通常枠で申請した場合、100~2,000万円の支援を受けられます。

飲食店テナントとして貸し出していた物件の事業主がコロナ禍により撤退してしまい、その物件に自らバーを開業する場合などに申請できます。

参考:中小企業庁 事業再構築補助金

受動喫煙防止対策助成金

受動喫煙防止対策助成金とは、受動喫煙の防止対策を行う際に、専用の設備を導入する費用を助成するものです。喫煙所を設ける際には確認してみてください。飲食店の場合、助成率は対象経費の3分の2、補助上限額は100万円です。

参考:厚生労働省 受動喫煙防止対策助成金 職場の受動喫煙防止対策に関する各種支援事業(財政的支援)

5.バーの物件選びのポイント

バーの物件選びのポイントは、立地と物件の種類です。ここでは、この2つのポイントについて解説いたします。物件選びは集客性と内装工事費用に直結するので、十分な検討のうえで選定しましょう。

立地

バーのターゲット層が多く集まる立地を選定するのが大切です。

バーの新規利用客・リピーターを獲得するためには、ターゲット層が多く集まる立地に開業する必要があります。高級なバーを若者が集まる街に開業しても、多くの集客を見込むのは難しくなってしまいます。立地を選定する際は、その街の年齢層・所得層などをリサーチし、ターゲットと合致しているかを判断することが重要です。

また、大通りに面した立地とするか、1本入った路地の立地とするか、などの細かい立地条件も大きなポイントです。大通りに面した立地は、街の賑わいを取り入れやすいことや、視認性を活かした高い集客性が魅力である一方で、落ち着いた大人のバー空間の演出には不向きです。人通りが比較的少ない路地の立地は、視認性が低く、看板の設置などの集客の工夫が必要である一方で、落ち着いた雰囲気の演出に向いています。

バーのコンセプト・ターゲット層・空間演出・集客性などを総合的に判断し、ベストな立地の選定をしてみてください。

物件の種類

理想的なバーを目指すならスケルトン物件、費用を抑えるなら居抜き物件がおすすめです。

物件にはスケルトン物件と居抜き物件があります。スケルトン物件とは、内装や設備などが何も残されておらず、コンクリートがむき出しの状態の物件です。居抜き物件とは、内装や設備の一部が残された物件です。

スケルトン物件はすべて一から設計・施工を行うため、自由度の高い計画を行えます。間取りから自由に計画し、こだわりのバックバーやカウンターを設置することで、理想的なバーを実現できます。一方で、費用が高くなることや、工期が長くなることがデメリットです。

居抜き物件は前述のとおり、内装や設備の一部をそのまま利用できるため、費用を削減できます。制限が多いため計画の難易度が高く、間取りやデザインの一部を思い通りにできないことがデメリットです。居抜き物件を利用する場合は、物件の選定の段階からデザイナーに相談し、できること・できないことを把握してから計画を進めることをおすすめします。

6.バーの種類とデザインのポイント

バーにはいくつかの種類があります。バーのコンセプト・種類・デザインが噛み合うことで、とても魅力的なバーになります。ここでは、よくあるバーの種類とデザインのポイントについて解説いたします。

開業する際は周辺のバーをリサーチし、周辺に多いバーの種類に合わせるか、差別化を図るかも重要な選択です。バーの方向性を決める判断材料とするため、周辺のリサーチは欠かさないようにしましょう。

バーの種類

高級感あふれる「オーセンティックバー」

オーセンティックバーは、高級感あふれる本格的なバーです。

カウンターにバーテンダーが立ち、その後ろのバックバーにはおしゃれなお酒が並んでいる。このような一般的にイメージされるバーが、オーセンティックバーです。ターゲット層は30代以上のハイクラス層である場合が多く、会員制で運営するケースもあります。

価格設定はさまざまですが、内装デザインと価格設定に一貫性を持たせることが重要です。価格の割に空間演出がチープということにならないように注意してみてください。

下記がオーセンティックバーの内装デザインの一般的な特徴です。
・天然木の一枚板で重厚なバーカウンター
・個性的なバックバー
・大人の雰囲気を演出する間接照明

一杯から気軽に利用できる「ショットバー」

ショットバーは、短時間でも気軽に利用できるバーです。

ショットバーは、一杯からでも大人の雰囲気を楽しめるのが特徴で、ターゲット層は20代~30代が一般的です。より気軽に利用できるように、ドリンクや料理をカウンターで先に購入してから座席に着く「キャッシュオンデリバリー」のシステムを採用しているバーもあります。

ショットバーは回転率が売上に直結します。お酒を注文しやすいシステムを採用する、立ち飲み席・ハイカウンター・ハイチェアーを採用して長時間滞在を避けるなど、回転率を上げるための工夫を取り入れることも重要です。

下記がショットバーの内装デザインの一般的な特徴です。
・若者のトレンドと取り入れたモダンなデザイン
・照明の色は赤・青・紫など、コンセプトによってさまざま
・お酒を注文しやすいアクセシビリティに配慮した計画

食事も楽しめる「ダイニングバー」

ダイニングバーは、短時間でも気軽に利用できるバーです。

ダイニングバーは、豊富な種類のお酒と一緒に食事も提供するバーです。カジュアルな雰囲気で、若い人でも利用しやすいのが特徴です。パーティ利用にも対応することで幅広く需要に対応できます。

居酒屋と似ている形態ですが、料理は洋風であることに特徴があります。ピザやパスタ、洋風の肉料理や魚料理などが一般的です。他店との差別化のため、ワインバーのようにお酒の種類に特徴を持たせる場合や、オイスターバーのように料理に特徴を持たせる場合があります。リピーターを獲得するためにも有効なコンセプトなので、参考にしてみてください。

下記がダイニングバーの内装デザインの一般的な特徴です。
・比較的照度の高い空間演出
・カウンターと低めのテーブルやイス
・料理に対応する広い厨房

大人の遊び場「アミューズメントバー」

アミューズメントバーは、ダーツやビリヤードなどの遊び場を提供するバーです。

アミューズメントバーはお酒を飲みながらダーツやビリヤードなどを楽しめるのが特徴です。マジックバーなどの個性あふれるバーも増えています。ターゲット層は若年層である場合が多いですが、コンセプトが強く表れるので、コンセプトに合わせて適切に設定することが重要です。

結婚式の二次会などでも利用されることの多いバーです。大部屋利用もできるように内装工事を進めておくことで、このような需要にも対応できます。立地を選定する際には、近くの結婚式場などからのアクセスにも配慮することで集客性を高められますので、意識してみてください。

下記がアミューズメントバーの内装デザインの一般的な特徴です。
・ミラーボールやスポットライトも組み合わせ、賑やかさを演出
・アミューズメントに合わせた什器
・アクティビティと動線を意識した間取り計画

バーのデザインのポイント

ここではバーの種類に関わらず、共通した意識するべきバーのデザインのポイントについて解説いたします。

コンセプトに合わせた内装デザイン

コンセプトに合わせた一貫性のある内装デザインが大切です。

一貫したデザインの空間に包まれることで、特別な場所に来たことを実感し、幸福感を与えられます。高級感あふれるオーセンティックバーにミラーボールを採用しては雰囲気が台無しになってしまいます。

バーのコンセプトと種類、ターゲット層の求める空間に合わせ、一貫性のある内装デザインを意識してみてください。

照明計画で適切な空間を演出

照明計画は空間演出に大きく影響します。コンセプトに合わせた照明計画が大切です。

照明の色や明るさは心理的効果を持っており、適切な照明計画を行うことで利用客の心理をコントロールできます。

オーセンティックバーでは、暗めの間接照明で落ち着いた空間を演出し、幸福感を与えることが大切です。ショットバーでは、赤系の明るい空間演出により気分を高揚させ、注文の回転率を上げることも効果的です。アミューズメントバーではミラーボールでパーティ感を演出できます。

専門家に相談しながら、コンセプトに合わせた効果的な照明計画をしてみてください。

バーのこだわりを表現するバックバー

バックバーはバーの印象を決定づけるこだわりポイントです。

バックバーはバーの印象に大きな影響を与えます。カウンター席の利用客からは常に見える位置にあるため、興味を惹きつけ、飽きさせないデザインが大切です。オーナーの趣味やこだわりを存分に表現できるのが場所なので、棚のデザイン・お酒の並べ方・展示物などにこだわり、オリジナリティあふれるバックバーを目指してみてください。

また、バックバーは機能性も大切です。バーテンダーの快適性や、お酒を提供する早さに直結するので、バーテンダーの意向も取り入れながらデザインするのが重要です。

空間演出と使用性に配慮したカウンターの高さ

カウンターの高さも空間演出の重要な要素のひとつです。

カウンターもバックバーと合わせてバーの顔となる要素です。このカウンターをどのようにデザインするかで全体の印象が変わります。カウンターには以下の3種類があります。

・ハイカウンター
・ミドルカウンター
・ローカウンター

ハイカウンターは、高級感が醸し出されることや、バーテンダーと利用客の目線が同じ高さになるため、特別な工夫をしなくてもスタッフとお客さまの自然な関係を形成できるのがメリットです。一方で、長時間の利用では疲労を感じやすいことや、食事をしにくいというデメリットがあります。高級感のあるバーに向いています。

ローカウンターは、長時間の利用でも疲労を感じにくく、食事をしやすいのがメリットです。一方で、バーテンダーがカウンター利用客を見下ろす形となってしまうため、バーテンダーが立つカウンター裏の床を一段下げるなどの工夫が必要です。料理にもこだわりたい場合や、カジュアルなバーに向いています。

ミドルカウンターは、ハイカウンターとローカウンターの中間的な位置づけで、高級感を演出しつつ、食事もしやすいというのがメリットです。理想的な高さとする場合にはオーダーメイドになる場合もあるため、高さを設定する際には、高さの合うイスを用意できるかも含めて十分に対応可否を確認するようにしましょう。ミドルカウンターもカジュアルなバーに向いています。

周辺の人気のバーをリサーチする

周辺の人気のバーをリサーチし、内装デザインの方向性の参考にしましょう。

周辺で人気のバーは、その場所のターゲットに刺さるコンセプト・内装デザインを実現し、需要に合うサービスを提供しています。リサーチを行う事で、人気の理由を探り、バーの方向性やデザインの参考にできます。開業するバーのコンセプト・デザインの方向性を、人気のバーに合わせるのか、違う需要に合わせるのか、しっかりと検討することが重要です。

周辺のリサーチは大きな判断材料になるので、しっかりと行いましょう。

7.バーの内装工事業者の選定のポイント

内装工事業者は数多く存在し、その中からよい業者を選定するのが難しいのが実情です。ここではよい内装工事業者を選定するためのポイントをご紹介いたします。

デザインと工事を同じ業者に依頼する

デザインと工事を同じ業者に依頼することで計画がスムーズに進み、費用を削減できます。

内装工事業者のなかには、デザインと工事を一括で受注する業者があります。この場合、デザイナーが施工者のノウハウを知り尽くしているため、デザインイメージの実施工における再現度が高くなり、細部まで出来形に満足できる可能性が高まります。また、仲介手数料が少なく済む傾向があるため、費用削減効果も期待できることもポイントです。内装業者選定の際にはデザイン・工事の一括受注について、意識してみてください。

内装工事業者のスケジュールを確認する

開業時期に間に合うスケジュールを押さえられるか、内装工事業者に確認しておきましょう。

内装工事業者は、同時期にたくさんの物件を扱っていることが多く、職人不足などの理由により、開業時期に間に合うスケジュールで施工できないケースがあります。内装工事業者選定の際には必ず開業時期を伝え、スケジュールの確認をしておきましょう。

実績を見る

内装工事業者の実績を見ることで、バーが得意であることを確認できます。

バーは飲食店に該当するため、建築基準法や消防法などの高度な専門知識が必要です。デザイン性が高く、使い勝手のよいバーを実現するには、バーのノウハウを蓄積している必要があります。専門知識・ノウハウを判断できるわかりやすい指標が実績です。バーの施工実績を多く持つ内装工事業者であれば、法基準を満たし、デザイン性が高く、使い勝手のよいバーを実現できる可能性が高いです。

施工実績を見ることは、頭の中にあるデザインイメージをより具体的に思い浮かべたり、新たなデザインアイディアを発案したりするきっかけにもなります。内装工事業者を選定する際には、ぜひ実績を紹介してもらってみてください。

見積は2~3社程度からとる

複数の内装工事業者から見積をとることで費用の妥当性を確認できます。

複数の業者から見積をとることを相見積といいます。相見積をとることで、複数の見積を比較でき、各項目の費用の妥当性を確認しやすくなります。似たような照明計画で照明費用が大きく異なる場合、費用が低い方の照明計画を参考にすることで、費用を抑えて同じ効果を得られる可能性があります。内装工事費用は、開業費用に大きく影響するので、相見積をとることで費用の妥当性を確認しながら、適切なコストで魅力的なバーを実現できる内装工事業者を選定しましょう。

まとめ

バーの開業は以下の流れで進めていきます。

1.必要な資金を確保する
2.物件を見つける
3.バーの種類・コンセプト・内装デザインを決める
4.工事を依頼する業者を決める

この記事では開業の流れに沿って、それぞれのフェーズにおけるポイントについて解説いたしました。

バーの成功の重要なポイントは、コンセプト・ターゲットの設定・内装デザインによる空間演出・集客性の高い立地です。優れた空間演出でコンセプトを体現し、至福の時間を提供できるバーを目指しましょう。

内装工事を依頼する業者が決まっていない方は、内装広場までお気軽にご相談ください。
お客様のご希望をもとに、豊富な実績を持つ内装工事業者を最大3社までご紹介いたします。

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